『若い友人』をお招きしました



『若い友人』をお招きし、『黄昏亭』を開店しました。 忙しい人ですから、取り敢えず到着予定時刻だけでも聞いておこ

































spaghetti



来客はありませんでしたが・・・9月23日の昼食

先日イタリアからのお客様をご案内したとき、「お礼に」といって本場イタリア産の『オリーブオイル』と『ケッパー』



















































11月28日



古い友達がお見えになりました。50年ぶりでした。

話題が続くのだろうか、それ以前に彼を見付けることができるだろうか、そんな不安な思いで50年ぶりにお目にかかる友人と
ホテルのロビーでお会いしました。 事前に写真を送って頂いていましたので、そこは何とか。 でもお互いに歳をとっていま
した。 暫く話しているうちに昔の面影を辿ることができましたが、仮に街角で出会ったとしたら確実に『行き摩り』になって
いたとでしょう。 50年という歳月は実に長く重いです。                             ・

それから私の車に乗って頂いて我が家にご案内しました。 事前にお話しすると気遣いをされると思いましたのでそのようにし
ました。 彼も第1回青年の船の団員で、53日間の東南アジア諸国歴訪の旅をご一緒しました。 先般私達の班が京都で集ま
りを持ちました。 その時の様子は7月22日のブログでご紹介したところですが、50周年を機に少し動きだそうという機運
が高まり、次回の集まりの計画や最新の名簿も作られました。                            ・

その名簿の中に私の住所を見付けた彼からメールがありました。 「近々廿日市市の大学に出張しますが、お住まいは大学の近
くですか。」というような内容でした。 すぐに「こちらでのスケジュールを教えて欲しい。 時間が取れればお目にかかって
食事をしながら久し振りにお話しをしませんか?」と返信しました。 折り返し「28日の6時以降はフリーです。」と返事が
ありましたので、早速『黄昏亭』開店の準備をしました。                              ・

今回のメニューは失敗に懲りもせず『鰤アラと野菜の蒸し物』『鰆の味噌塩麹漬け』『もやし豚』、押さえに『鶏の胸肉の塩麹
蒸し』を準備しました。 それにご飯は『赤飯』にしました。 『蒸し物』も『もやし豚』もかなりのボリュームですから押さ
えまでは必要ありませんでしたが、お迎えするに当たっては万全の準備が欠かせません。                ・


   

今回は『赤飯』がことのほか上手くいきました。 私はベタベタしたものより固めに蒸し上がった『赤飯』が好きなのですが、
何回も作ってきて今回初めて満足のいくものができました。 『鰆の味噌塩麹漬け』は味噌、塩麹とも塩分含有量がかなり多い
ですが、様々工夫をしながら1切れ分を何とか0.5g未満に抑えることができました。                ・

さて、蒸し立て、焼き立ての料理を食べて頂きながら当時の思い出や近況に話の花を咲かせました。 彼は東京在住で海外派遣
事業の事務局のメンバーでもありますので、皆さんの消息をよくご存じです。 女性団員とのラブロマンス、そしてその後など
微笑ましい話もありました。 また余り芳しくないお話しもお聞きしましたが、我が班のメンバーは総じて恙無くという感じで
した。 何よりのニュースでした。                                        ・

 

こうして折りに触れて友達に訪ねて頂けるというのは本当に有難く嬉しいことです。 またそういった友達をとても大切に思っ
ています。 元来人間関係が得意でない私は、『菩薩様』からよく「あなたは友達を作るのが下手じゃねぇ。」と指摘されまし
た。 その都度、「あなたがいてくれたらそれで十分だよ。」と答えたものでした。 ところが、『菩薩様』が逝った後、私の
周辺に支えてくれる誰もいないことに気付き愕然としました。                            ・

そんな時、お線香をあげに尋ねてきて下さったり、電話で様子を聞いて下さった友達がいて、そのことを通じて友達の大切さを
思い知らされたのでした。 それから『菩薩様』に学び、味はともかく自分なりに献立を考え、料理を作って友達をもてなすこ
とを思いつきました。 それが『黄昏亭』です。                                  ・

お招きしたのはそんな趣旨であることをお話しし、謝意を述べる彼に「感謝しなければならないのは私の方です。 おしゃべり
できる貴重な時間を与えて頂きました。」とお礼を述べたことでした。 延々と4時間ばかり話し込み、「また機会があったら
是非立ち寄って欲しい。」とお話しし、地御前電停までお送りして今日の『黄昏亭』は閉店となりました。        ・




































11月15日



『若い友達』がお見えになりました

『黄昏亭』の開店が続きました。 昨夜になって『若い友人』からメールが入りました。「明日は確実に空いています。 如何
でしょうか。」という内容でした。 「このところちょっと疲れ気味です。 早めにお伺いして早めにお暇したい。」とも。・
早速OKと返信したものの。                                           ・

昨日に今日じゃあなぁ・・・なにしろど素人店主ですから「さて、どんな料理でもてなしたものか?」とおおいに考えました。
火急の事態ですから思い付いたのは『鍋物』、ちょっと安直に過ぎないかとは思いましたが、少々冷え込んできましたから、「
あったかい料理もこれまた一味でしょう。」と思い至ってシンプルですが『水炊き』にしました。            ・

前夜布団の中で思い付いた、『アンコウ』を試してみることにしました。 早朝魚屋さんを覗くと活きのいい『アンコウ』とと
もに大好きな『ブリ』のアラがありましたのでこれでまぁ『アンコウ鍋』ですね。 白菜、椎茸、エノキ茸、シラタキ、大根、
まぁこんなお馴染みの食材です。 出汁はパック出汁、それに塩分無添加のスティック出汁を混ぜ合わせました。     ・

食材を準備し、鍋の湯気も上がり始めたころ『若い友人』がやってきました。 「すぐ出来上がるからギターを弾きながら待っ
ててよ。」 そうそう、ご飯のスイッチも入れてと。 次々と鍋に食材を放り込んで、やがていい匂いが漂い始めました。 彼
はお酒はほんの舐める程度ですから『特製ゴールド賀茂鶴』極小瓶を開けてこれで十分、さて乾杯です。 このお酒には金箔の
桜の花びらが2ヒラ入っています。                                        ・


なかなか口うるさい彼が「いい出汁が出ていますね。」などと褒めながらぱくつきます。 やがて彼は『ご飯』へと向かい、私
は41度と25度の焼酎をストレートでいただきます。 それから「出汁だけでなく少しはギターを褒めてよ。」などと話しな
がらあっと言う間に時は過ぎていきました。 やがて「早めにお暇したいと言いながらいつもと同じような時間になってしまい
ました。」と言い残して帰っていきました。                                    ・



















































11月11日


黄昏亭開店

今日のお客様は『熟年さん』・・・覚えていらっしゃいますか? まだ私が『チヌ釣り』に凝っていたころ、『茅渟夢想氏』と
3人でよく同行したものでした。 その『熟年さん』とは私が釣りから遠ざかってからすっかり疎遠になっていました。 たま
に出会うと「一杯やりたいねぇ。 我が家に招待したいけどいいかなぁ。」などと話すことはあったのですが、今日まで実現し
ないでいました。                                                ・

そのことがずっと気になっていたのですが、改めてお誘いしたところ「是非に!」というご返事がありましたので、今日お出で
いただいて『黄昏亭』を開店することになりました。 胸のつかえがおりました。 さて今日の料理は『鰤カマと野菜蒸し』『
もやし豚』それに『ちらし寿司』にしました。 『黄昏亭』の定番料理で珍しくはありませんが、お客様にとっては我が家で食
べていただく初めての私の手料理ですから、まぁいいのかな。                            ・

ところがです。 この手慣れた料理なのに、何故かとんでもない失敗をしてしまいました。 『蒸し料理』はどういう訳か蒸し
過ぎてしまい、素材の持ち味を消してしまいました。 『もやし豚』は「手早い料理だから気をつけないと!」と思いながら椅
子に座り何かを話し始めてつい興に乗り、気が付いた時には『もやし』が焦げてしまいました。 「焦げてない部分は問題ない
ですよ。」とおっしゃっていただき安心するやら、申し訳ないやら。                         ・

『ちらし寿司』は酢の加減もよく、いい出来だったと思います。 『ちらし寿司』を作る度にいつも思うのですが、結構な具の
量にした積りなのに、いざ混ぜ合わせてみると意外に少なく感じることが多いです。 そこで今日は相当に思い切って具沢山に
してみました。 鍋一杯に煮上げて「さてどうか?」と酢飯に混ぜ合わせてみたところ、「これくらいで丁度いいのか!」と改
めて思った次第です。                                              ・

1つだけ後悔したことがあります。 魚屋さんで食材を選んでいるとき活きのいい『コノシロ』を見付けたのですが、酢魚にす
る暇はないと考えて既製品を買ってしまいました。 ここは食べる前30分に酢漬けにした『コノシロ』を食べて頂くべきでし
た。 既製品はやはり浸かり過ぎ、甘すぎました。 美味しく食べるためには一手間を惜しんではいけないということでしょう
ね。                                                      ・

それから焼酎の湯割りを飲みながら様々話しました。 過日の釣りの事はもちろんです。 私の『ダンゴ』を随分参考にされた
こと、『ダンゴ』造りに使う砂の粗さに拘ったこと、荒れた日の当たり取りに悩んだこと、最近の釣りなどなど。 本当に懐か
しく思い起こしながら話は続きました。                                      ・

彼は65歳、まだ現役で働かれています。 でもお互いにそれなりに歳ですから必然的に病の話しにもなりました。 お互いに
いろいろあります。 私もちゃんと抱えています。 それからリタイア―後の生活について話し合いました。 ふと思うのです
が『古稀』という言葉はもう死語といっていいでしょう。 いまや人生90年・100年の時代、これから生きていく時間は恐
ろしいほど長くなりました。 この時間をどう楽しく有意義に過ごしていくか、そんな話でした。            ・

『うどん』の話にもなりました。 彼は50代の後半から4年間四国に単身赴任していて、その間よく『讃岐うどん』を楽しん
だのだそうです。 いろんなスタイルの店、といっても民家の土間のようなところも少なくないようですが、飛び切り美味しい
お店もあるようです。 そういう店では土日になると待ち時間1時間はおろか、2時間待ちというところもあるようで、どんな
にか美味しいということを力説してくれました。                                  ・

とても楽しい時間で、料理を作って人に食べて頂くという楽しみ、久しぶりの『おしゃべり』を堪能させていただきました。・
これに懲りず、またお出でいただければと思います。 私はいつでもウエルカムです。 有難うございました。      ・







































7月 6日


『職場の先輩ご夫妻』をお招きしました


今年も『胡蝶蘭』が咲きました。 なかなか気難しい花で、頂いても咲かせ続けることはおろか、育て続けることさえ難しいと
言われています。 『菩薩様』が逝った後で、以前の職場の先輩から『胡蝶蘭』が届きました。 それ以降管理を続けています
が、3株(1鉢)の内生き残ったのはたったの1株です。 ただ、その1株に今年も花が咲きました。 これで4年連続という
ことになりました。                                               ・

 

もっとも、プロのように懸崖風に姿勢よく沢山の花を咲かせることは素人の私には不可能です。 ステムは蘭の思うままに伸ば
しっぱなし、花の数も精々数個までです。 まぁ、楽しめればそれでいいですから。 今年は蕾が6個付きました。 ところが
2番目の花が咲いたとき先端側の3個の蕾が落ちてしまいました。 何か不都合なことがあったのでしょう、本当に気難しい花
です。                                                     ・

まず置き場所を選びます。 試行錯誤のうえ寝室の出窓に置いて安定しました。 置き場所を間違えると花はおろか葉っぱまで
フニャフニャに萎えてしまいます。 適度な水遣り、肥料、それに湿度・温度・光の管理も大切なようです。 先日大雨があり
その時窓を閉め切って、厚手のレースのカーテンを引きっぱなしにしていたのがその理由だったように思います。     ・


このたび、「『胡蝶蘭』の花見にお出でになりませんか?」と『職場の先輩』ご夫妻をお誘いしました。 そして今日『黄昏亭
』を開店しました。 人生には様々な岐路があります。 その岐路に立って私の人生に大きな影響を与えて下さった人達、この
先輩もそのお一人ですが、私はこの人に職場での私の『立ち位置』を指し示して頂いたと思っています。 そして終始一貫私は
その道の上を歩いてきました。 いまこうして恙無く『終楽章』を生きていられるのもこの人のお力添えがあったればこそと感
謝しています。                                                 ・

家族での交流もありました。 奥様とも親しくして頂きました。 特に娘がNHK放送児童合唱団に入ってからは、毎年定期演
奏会にお出でいただき、合唱団を退団した後もピアノや歌の個人演奏会、エリザベト音楽大学・エリザベト・シンガーズの定期
演奏会にも毎回欠かさずお出でいただいています。 そして現在では孫のギター演奏会にもお出でいただき、「まるで『親・子
・孫三代』の応援団ですね。」と笑いあったりしています。                             ・

さて『黄昏亭』の今日のメニューですが、梅雨時でもあり、生ものは出来るだけ控えて『ちらし寿司』『ハマチのカマと野菜の
蒸し料理』『胸肉の塩麹蒸し』『野菜とツナ缶のソテー』にしました。 ご夫妻には『蒸し料理』と『胸肉』の評価が特に高か
ったように思います。 『蒸し料理』は素材の味が楽しめるし、『胸肉』は塩麹で熟成された鶏肉にうま味を感じるという感想
でした。                                                    ・

話しに夢中になり、今回は写真を撮っておくのを忘れてしまいました。 今回は少しだけアレンジメントにこだわりましたので
残念でした。 機会があったら改めて写真を撮ってご紹介したいと思います。 実はこの先輩からはかなり大きな『備前の平皿
』を頂いています。 今回はこのお皿を使って『鯛の活き造り』も考えていましたが、次回に譲りました。 少し涼しくなった
ころ再度お誘いしようと思っています。 最後に頂いたケーキとコーヒーで楽しく語らい、電停までお送りしお別れしました。

『茅渟夢想氏』ご夫妻をお迎えして『黄昏亭』を開店しました。 記録を調べてみたら何と昨年の梅雨時以来でした。 1年振

































4月25日



『若い友人』をお招きしました

『若い友人』にお出でいただいて『黄昏亭』を開店しました。 産学連携の仲立ちのような仕事をされていて、大学やら関連企
業やらを忙しく走り回っておられます。 なかなか思うに任せられない日常の中で、時を見計らってお出でいただきました。・
有難いことです。                                                ・

今回は『今井LIMITED』をご紹介する積りでしたが、前夜に孫が持ち帰りました。 来月初めに発表会があり、更に8月
に大きなコンテスト(大阪フェニックスホール)があって、それに向けて持ち帰りましたので暫く戻ってきそうにありません。
従ってそちらの方は後に譲って、今回は『黄昏亭』で楽しいおしゃべりと夕食ということになりました。         ・

何故か今回はなかなかメニューが決まらず苦悶?しておりましたが、今朝になってマーケットに入ってからやっと心が決まりま
した。 『蛸と筍の炊き込みご飯』、いい鯵がいましたので『鯵のタタキ』、やゝ小振りな『鯵の塩焼き』、それに『筍の姫皮
と鶏皮の酢の物』にしました。 私の場合魚料理が多いので、どうしても市次第ということになります。 まぁ、これは旬の料
理と言うことで納得して頂きましょう。                                      ・

蛸、筍、牛蒡のささがき、ニンジン、あげ、戻した干し椎茸と干し椎茸の出汁で『炊き込みご飯』を作りました。 今回は具を
相当沢山にしましたが、それでも多すぎるということはありませんでした。 気になる塩分量ですが、3カップのお米に『菩薩
流蕎麦つゆ』を大匙6(塩分量約3g)で炊き、大体7等分にして食べると1食0.5gというところです。 普通の人には薄
味でやゝ物足りないかも知れませんが、そこはまぁ我慢していただきましょう。                    ・

『鯵のタタキ』は鯵のお刺身に生姜、大葉、茗荷の微塵切りをまぶしながら盛り付けました。 ちょっと手抜きでしたが、鯵の
3枚降しはマーケットの魚屋さんにお願いしました。 もちろん醤油と山葵で食って頂きましたが、私は『特製酢だけドレッシ
ング』と和辛子で頂きましたので塩分量は素材本来の含有量0.2〜0.3gというところです。            ・

『鯵の塩焼き』も同じことです。 彼の鯵には塩を振り、私の鯵は素焼きにしました。 もちろん私は『特製酢だけドレッシン
グ』と和辛子、彼から見るとこういう食べ方は少し不思議だったかも知れません。 『鶏皮と筍の姫皮の酢の物』も彼の物には
『らっきょう酢』を使いましたが、私の物は同じく『特製酢だけドレッシング』でした。                ・

結構味にうるさい方ですが、黙々と食べておられましたので、まぁそんなに悪い味ではなかったのかなと思います。 特に『炊
き込みご飯』はかなり大き目な器でお代わりをされました。 こんな風に食べて頂けると料理人冥利につきます。 お酒は賀茂
鶴の大吟醸にしました。 彼はアルコール分解酵素のないタイプの方ですし、私も最近は焼酎メインですからほんの小さなボト
ルにしました。                                                 ・

 

それから様々話しました。 最近サイレントのヴァイオリンを買ったのだそうです。 さるコンサートの音に感動して衝動的に
買ったのだそうですが、「何とかなりそう。」とおっしゃっていましたね。 『アルハンブラの思い出』を初見でメロディーに
していましたので、そういう音楽の才能があるのか、器用なのか、何れにしても羨まし限りです。            ・

富山のお土産を頂きましたが、続いてこの連休にはフィリピン・エルニド島のリゾートに行かれるようです。 ご夫妻で世界を
股にかけるように旅を楽しんでおられます。 連休が明けたら今度は南国の土産話を頂くことにしましょう。 そして「明日が
早いから」と今回は早めに帰っていかれました。                                  ・
















































4月20〜21日



『郷里の友人』が訪ねてくれました

「じゃぁ、明日は引き戸を治すことにしましょう。」 前回お出でになったとき、「次は山に登ろうよ。 帰りに温泉に入るの
もいいしね。」と言っていたのですが、「腰が痛くて・・・」という彼の理由と、「こんなものが治せないの? 仕方がないな
ぁ。 まぁ、私の得意分野だからやってあげよう。」という哀れみで今回はDIYとなりました。 サンキュー!     ・

リビングと仏間の間仕切りに重い引き戸があるのですが、1月くらい前からゴロゴロと大きな音を立てるようになり、遂には凍
り付いたように動かなくなってしまいました。 それでホームセンターで金槌と極小のバールを買ってきて、取り敢えず準備を
始めたのですが、例によって「ああでもない、こうでもない」と考えるうちにそのままズルズルと。           ・

「あぁ、敷居がすり減っていますね。 コロもへたっています。 これじゃぁ動きませんね。 すぐにホームセンターに行って
コロとワッシャーを買ってきましょう。 この程度なら簡単に治せます。」 ホームセンターから帰ると早速作業に取り掛かり
ました。 「工具、いいものを持っているじゃぁないですか。 これなら何でもできるはず。 小さなノミはありますか?」・
そして暫くコツコツやっていましたが、「終わりました。 これでどうでしょう。」とコロコロと開け閉めして見せます。 ・

「片づけます。 掃除機を出して!」 その掃除機を見て、「何ですかこれは?」 ホースがちぎれかけたのでテープで応急修
理をしていたのですが、余りのいい加減さに呆れたように、「もう一度ホームセンターに行きましょう。 配線用のビニールテ
ープがあれば綺麗に修理できます。」 そして掃除機まで綺麗に治してくれました。 ボランティアガイド用のスケジュール表
を見ながら、「これだけきちっと整理できる人が、意外な面をお持ちですね。」とニタッ!と笑ったさ。         ・


『そして黄昏亭』

さて久々の『黄昏亭』ですが、今回は20日の夕食、21日の朝食・昼食をおもてなししました。 20日の夕食は『筍ご飯』
『小いわしのお造り』『鰤カマと野菜の蒸し物』『鶏皮と筍の姫皮の酢の物』にしました。 『筍ご飯』はホタルイカ、牛蒡、
干し椎茸、ニンジン、アゲをたっぷり入れて作りました。 ご飯は干し椎茸の出汁で炊きました。 味付けは『菩薩流蕎麦つゆ
』、普通に仕立てた積りですが、彼からするとかなりの薄味だったようです。 私からすると少し辛めでした。      ・

 

『小いわしのお造り』は茗荷、生姜、大葉の微塵切りによく洗って冷やした小いわしを混ぜ合わせました。 もちろんお醤油と
山葵で食べたのですが、後で試してみて酢と和辛子でも結構いけました。 『蒸し料理』は鰤カマ、カボチャ、さつま芋、ニン
ジン、ピーマン、チンゲン菜を蒸しました。 彼はマヨネーズと粉唐辛子、私は酢と和辛子で頂きました。 『鶏皮と筍の姫皮
』はボイルしスライスした鶏皮に姫皮を混ぜ合わせ、茗荷と大葉のスライスをトッピングしてラッキョウ酢で頂きました。 ・


21日の朝食は『フレンチトースト』、『果物』はバナナ、ネーブル、トマトにヨーグルトとシナモンシュガーをトッピングし
ました。 後はコーヒーです。 『フレンチトースト』は前夜にパンを溶き卵と牛乳・砂糖に浸しておきました。 そしてフラ
イパンで焼いてシナモンシュガーをトッピングして食べていただきました。 
昼食は『筍ご飯』を温めました。 それに『手羽
と筍の煮物』と『小松菜の白和え』にしました。 お味はどうだったんでしょうね。 「よくこれだけの料理ができるものだ。
」とは感心していましたけど。                                          ・

 

彼の住まいは鬱蒼とした竹藪と木立に囲まれていました。 退職後、小型ブル(中古品を買ってきたのだそうです)を使って周
囲を切り開き、明るい屋敷に一変させています。 合わせてリホームもし、裏庭にはバーベキュー用の炉まで作ってあります。
今でも広い竹藪は残っていて、筍は採れるし、椎茸も育っています。 お土産は筍と椎茸でした。            ・

マンション暮らしの私にとって、ある面羨ましい環境ですが、気持ちはあってもなかなか行動に移せない私の性格からすると、
やはり今の生活が向いているのかなぁ。 そんなことを話しながら久しぶりに会話のある楽しいひと時を過ごしました。 お訪
ねいただき有難うございました。                                         ・


































3月17日



今年の初『黄昏亭』でした

『腰の恩人』をお招きし、久し振りに『黄昏亭』を開店しました。 今年の初開店でした。 『若い友人』と『Mr.Texs
n』が広島を離れて以降閑古鳥が鳴いていましたが、お蔭様で久し振りに開店することができました。          ・

今日の料理は『ちらし寿司』『ほうれん草の白和え』『このしろの酢〆』『ブリの西京漬け』にしました。 『ちらし寿司』の
トッピングはこのしろ、あなご、さやえんどう、錦糸卵にしました。 具は筍、牛蒡、人参、蓮根、干し椎茸を干し椎茸の出汁
と少量の白ダシ醤油で煮ました。 今回は相当多量に具を煮たのですが、それでももう少し多くてよかったかなと思います。 

『ブリの西京漬け』は今回初めて作ってみました。 1度試作し、お客様用に少し辛めに作りました。 ブリの切り身(1cm
厚くらい)に味噌小匙2、酒大匙2、ミリン小匙1、カツオ出汁(粉・無塩)少々、摺りゴマ大匙1を加えフリーザーパックで
1晩寝かせました。 これは『減塩食』としての一品になりそうです。                        ・

『このしろの酢〆』は塩をして30分、酢に漬けて40分でした。 塩〆のあと酢と水の同割りで洗い、たっぷりの昆布と米酢
で酢〆にしました。 これで塩分はどうなのかなぁ、食品成分表によれば酢〆1尾当たり0.5gとありますが、半分くらいに
は押さえたいところ。 ちょっと寄り道でした。                                  ・

で、お客様の感想ですが、「ワシは酢っぱい物が好きじゃけぇ、余計にそう感じるんかも知れんが、『ちらし寿司』はもうちょ
っと酢が効いた方がえぇと思うで。」ということでした。 それにしても「ワシは最近あんまり仰山食べられんのじゃ」と言い
ながらよく食ってくれました。 そしてお互いによくしゃべりました。 何しろ久しぶりだったですからね。 料理を作らせて
頂いて、喜んで食って頂いて、楽しくおしゃべりをさせて頂いて、何よりいい時間でした。 有難うございました。    ・

今回の料理の写真を撮っておきました。 珍しくもありませんが、乗っけておきます。 残念ながら新作の『西京漬け』は撮り
忘れてしまいました。                                              ・