『若い友人』をお招きしました



『若い友人』をお招きし、『黄昏亭』を開店しました。 忙しい人ですから、取り敢えず到着予定時刻だけでも聞いておこ

































spaghetti



来客はありませんでしたが・・・9月23日の昼食

先日イタリアからのお客様をご案内したとき、「お礼に」といって本場イタリア産の『オリーブオイル』と『ケッパー』



















































『食通の従兄』をご招待ました



どうだったかなぁ

『黄昏亭』もなかなか思うに任せられません。 9月1日〜2日とイタリアからのお客様を、そしてすぐに6日〜7日と





































12月30日



『若い友人ご夫妻』にお出でいただきました

『若い友人』ご夫妻をお迎えし『黄昏亭』を開店しました。 11月8日の項でも触れましたが、私はこの青年と波長がぴった
り合っているように感じています。 そしていつもお出でになるのを心待ちにしています。 奥様がまた素晴らしいお方で、こ
の人との知的な会話はとてもを楽しみです。 その奥様が評されます。 「あなた方は歳こそ違え、性格も価値観も本当によく
似ていますね。」                                                ・

今日は『ちらし寿司』、『牡蠣のオイル漬け』、『小松菜の白和え』、『もやし豚』、『無限ピーマン』、『さわらのかす漬け
』のオーダーにしました。 お酒は賀茂鶴酒造の『吟醸原酒・限定搾汁』にしました。 お正月シーズンの限定酒で、アルコー
ル度数は18〜19%、透明度の高い美味しいお酒でした。                             ・

先ずは『付きだし』という感じで『牡蠣のオイル漬け』と『小松菜の白和え』をお出ししました。 これでまず乾杯です。 今
年1年お世話になりました。 来年もよろしく。 と言ったところです。 『牡蠣のオイル漬け』は酒でボイルしたあと少量の
醤油で味を付けオリーブオイルに漬けます。 そうですね、何日か置いたらまったり感がでて美味しくなります。 もっとも若
いうちでもそんなに悪くはありません。                                      ・

   

『小松菜の白和え』は豆腐を砕いてミリン、砂糖、白だし醤油で味を調えて茹でた小松菜を和えました。 少し甘めにというの
がポイントかと思います。 『若い友人』がこれを見て、「これは白和えというより豆腐和えですね。」といいます。 確かに
豆腐がなめらかではありませんでした。 「でも味はいいです。」 もう遅いですよ。 「ゴマが入ってくどくなるよりこちら
の方があっさりしていいですね。」 奥様がすかさずフォローされます。                       ・

次に『もやし豚』を蒸し焼きます。 ルクルーゼの平鍋に先ずはもやしをたっぷり乗せて、その上からもやしが隠れるほど『豚
の三枚肉』を貼り付けます。 そして適量塩胡椒をし、蓋をして蒸し焼きにします。 他には何も加えません。 時々様子を見
て蒸し上がったら火を止め貝割れ大根を上に振り撒き蓋をもどして30秒ほど置いたら出来上がりです。         ・

 

料理を崩さないように鍋のまま供するのがベストです。 ポン酢と和辛子がとてもよく合います。 もやしのしゃきしゃき感、
豚のまったり感がよくマッチしていていくらでも進みます。 熱いうちが勝負の料理ですからルクルーゼのように厚手の鍋で長
く保温がきくものがいいです。 「この太もやしがいいですね。 細いとこの食感はでないと思います。」 奥様から感想が入
りました。                                                   ・

『若い友人』には一度振る舞った料理ですが、奥様に是非紹介したいと思いお出しした料理でした。 次は『無限ピーマン』で
す。 お見えになる直前に仕込みを済ませ、レンジに入れておきました。 SNSで拡散しているベーシックなものに彩を添え
るニンジンの千切りと食感を増すためのもやしを加えました。                            ・

 

味付けは『鶏ガラスープ』で、『ゴマ油』で香りとまったり感を付けます。 確かにツナ缶とピーマンの相性はいいですね。・
『あさイチ』さんからいい情報をいただきました。 電子レンジの時間ですが、まず600Wで3分、混ぜ合わせた後で600
Wで2分とありますが、前後とも600Wで2分くらいが適当かと思います。 子供ならいざ知らず、我々の口には食感を残し
た方がいいのではないでしょうか。                                        ・

最後は『さわらのかす漬け』にしました。 他に『豚バラと根菜の蒸し物』も準備していましたが、「今からお寿司を頂くとす
ると、ここはやはり『さわらのかす漬け』でしょう。」といいます。 同感です。 『さわらのかす漬け』は岡山のとくに玉島
の名物料理です。 その玉島に住んだ叔母がこうして毎年送ってくれていました。 叔母が逝ってからは娘さんが後を継いでく
れています。 有難いことです。                                         ・

 

アルミホイルに包み、一番弱火にして6分、様子を見て更に3分というところでした。 そして『ちらし寿司』を召し上がって
いただきました。 かなりお気に入りのご様子で、3カップ分がほんの少し残っただけでした。 でもまだまだ反省点もありま
す。 前回の反省から具の量を相当に増やした積りでしたが、それでも少なかったように思います。 水を控えさらに昆布を乗
せてご飯を炊くと少し硬くなり過ぎたようでした。                                 ・

 

いい『おもてなし』ができたと思います。 最後にご持参いただいた五日市の有名店『いちじく』の巨大なシュークリームを頂
きながら5時間余りの楽しい語らいに終止符を打ちました。                             ・


















































8月23日


Mr.Texanの送別会をしました

8月23日、『黄昏亭』にMr.Texanをお招きして『送別会』を行いました。 彼が帰国することは以前にもお話しまし
たが、いよいよその日が迫ってきました。 来月の中ごろには離日されます。 以前お越しいただいた(6月27日)とき、「
次回は『送別会』にしよう。 鯛の活き造りで門出を祝ってあげる。」と約束していました。 そこで、『黄昏亭』を開店し、
ささやかな壮行の宴としました。                                         ・

いろいろな思い出があります。 「一番聞き取りにくい彼から学べば、或は苦手なリスニングが克服できるかもしれない。」と
彼のクラスに入り始めたのがお付き合いの始まりでした。 『週2回,3か月間のman−to−manレッスンで1ランクア
ップ!』という企画があり、これを最後の機会と思い定めて、専任講師に彼を指名してトライしました。 結果的に1ランクア
ップを果たすことができましたが、この間の彼の真摯なサポートは大変なものでした。 そして友情が生まれました。   ・

何人かがこの企画にトライしましたが、レベルアップ・テストに合格したのは私だけだったようで、専任講師として「鼻が高い
」と彼がとても喜んでいたとスタッフから聞きました。 今こうして私が曲がりなりにもボランティア・ガイドを通じて知的な
老後を生きていこうとしている、このことは全て彼のおかげととても感謝しています。                 ・

よく一緒に『遊び』もしました。 しまなみ海道、江田島でのサイクリング、弥山には様々なルートから何回も登りました。・
極楽寺山や竜頭山にも登りました。 登山やサイクリングの後でお湯に浸かり、さっぱりして居酒屋に入り冷たいビールを飲む
のも楽しみの1つでした。 彼には何かしら日本の伝統文化を体験して貰いたくて、どんぐり村で『蕎麦打ち』を体験して貰っ
たり、厳島神社の管弦祭のお供船にもご招待しました。                               ・

そんな思い出を語りながらの『送別会』でした。 料理はこのようなお祝いの席には定番の『鯛の活き造り』と『赤飯』をメイ
ンにしました。 それから『キスの南蛮漬け』を作りました。 『鯛の活き造り』は未だ盛り付けが完成しません。 どのよう
にアレンジすれば見栄えがいいか、なかなかこういうものを頂く機会がありませんしね。 インターネットには沢山の写真が掲
載されていますが、どちらかというと『やり過ぎ、グロテスク』が多いようにも思います。 でもとても喜んで食べて頂きまし
た。 運よく36〜7cmくらいのいい形が手に入りましたが、私は2〜3切れに手を付けただけ、あとは彼がすっかり平らげ
てくれました。                                                 ・

 

赤飯の課題はかなり改善できました。 先日デパートに出掛け、「ルクルーゼのアタッチメントを使って蒸すと蒸しむらができ
る。 理由と対策を聞きたい。」と相談しました。 数日後に連絡があり、「ルクルーゼには重みがあるので、密閉度が高くな
り過ぎて、蒸気が抜けないのではないかと思われます。 アッタチメントと蓋の間に少し隙間を作ってみてください。」と回答
がありました。 それで試してみたところ、完ぺきではないもののかなりの蒸し上がり具合になりました。 This is 
one of Japanese tradition to serve a sea bream and steame
d red rice at the special occasion. これも日本の文化です。         ・

 

大食いの彼のことだからこれだけでは足りないと思い、『キスの南蛮漬け』も作っておきました。 「masato ここで何
回も魚料理を食べさせて貰ったけど、どれも美味しかった。」とお褒めをいただきました。 『キス』や『虎ハゼ』を素焼きに
して作る南蛮漬けは『菩薩様』のおはこでした。 今日はそんなことを思い出しながら作ってみました。 いい味だったとは思
いますが、まだまだ『菩薩様』にはとても適いません。 でもまぁ、こんな1皿でした。                ・

 

更に『付きだし』にと思い、『カボチャの煮物』も作っておきました。 それに『肉じゃが』の準備もしていたのですが、こち
らはちょっと間に合いませんでした。 いずれも熱いうちが美味しい料理ですが、いくつもの料理を同時進行で準備できるほど
の腕はまだまだ持ち合わせていません。                                      ・

それからこれからのスケジュールを話し合いました。 8月中は少し忙しいらしいので9月に入ってから6日に『弥山』に登る
ことにしました。 illegalなルートを登って『弥山展望台』からの景色を見納め、大元公園に下ってホテルの温泉で汗
を流し、近くの店で『お好み焼き』を食べながら、多分・・・最後のお別れをすることにしました。 そうそう、その前に4日
にNOVAの合同送別会があります。 そのようにスタッフから連絡がありました。 もちろん出席します。       ・

 

最後にこんな写真を撮りました。 2人で並んで・・・と思って準備を始めたら、「masatoもっとふざけてfunnyな
写真を撮ろうぜ。」といいます。 それで年甲斐もなくこんな写真になりました。 さすがはアメリカ人だなぁ。 彼の写真は
どれもちょっとおどけています。                                         ・




































7月14日


『茅渟夢想氏』をご招待しました

『茅渟夢想氏』ご夫妻をお迎えして『黄昏亭』を開店しました。 記録を調べてみたら何と昨年の梅雨時以来でした。 1年振
りかぁ。 もっともその間にはお宅にお邪魔してコーヒーをご馳走になりながらお話を伺ったり、ちょっと立ち話ということも
ありましたので、『久し振り』という実感はありませんでした。                           ・

今日のメニューは『赤飯』、ご子息が結婚されたとお聞きしましたのでお祝いの積りです。 それに『ブリカマと根菜の蒸し物
』、『鮎の塩焼き』、『あさりの味噌汁』にしました。 『コイワシ』がいたら薬味をしっかりとまぶした『菩薩流』のお刺身
それに『コノシロの酢のもの』を考えていましたが、最盛期のこの時期に「今日はどちらも入っていませんね。」といいます。
信じられなくて他の店も2〜3軒当たってみましたが、どこにもありませんでした。                  ・

『赤飯』は早朝に起き出して準備をしました。 水に淅す時間を4時間としていますから、お米を研いで水を切り、その間に小
豆を煮て煮汁を取って準備をしました。 何とか間に合いました。 簡単な料理ですが、段取りが大切です。 『ブリカマと根
菜の蒸し物』は『赤飯』が蒸し上がった後ですぐに取り掛かりました。 『ブリカマ』ともなると我が家のスチーマ―(ルクル
ーゼのアタッチメント)では小さすぎます。 残念なことに少し崩れて(トングを使って取り出すときに)しまいました。 或
は蒸し過ぎだったかも知れません。 お味の方はそこそこだったと思いますが、見た目がもう一つでした。        ・

『鮎の塩焼き』は尻尾の先がちょっとこげてしまいました。 何か工夫があるかも知れませんが、まだ思いつきません。 アル
ミホイルを尻尾に巻き付けた(小鯛の時でした)こともありましたが効果はありませんでした。 それにどうもジュワッ!とく
るしっとり感が失われます。 この辺りはガスオーブンの限界ですかな。                       ・

お土産がありました。 『菩薩様』にお花を上げて頂きました。 『バラ』と『カスミソウ』、大好きな花だったのできっと喜
んでいます。 ありがとうございました。 それと『茅渟夢想農園』産の無農薬、有機環境で育った野菜達、『キューリ』『ナ
ス』2種類、『トウモロコシ』も頂きました。 「トウモロコシは育ってくると鳥につつかれます。 他の畑のものは狙われな
いのに何故か我が家のものばかり。 何故なんでしょうね。」 「鳥だって安全・安心な食材を選びます。」 夜になって早速
『キューリ』を頂いてみました。 シンプルに『ひしお味噌』で頂きましたが、みずみずしく渋みがなく、明らかに一味違うと
思いました。 重ね重ねありがとうございました。                                 ・

そんな野菜を使って『茅渟夢想氏』自ら朝食の準備をするそうです。 まずサラダから作り始め、ネギやニラ入りの卵焼きが完
成するまで、所要時間1時間なのだそうです。 「家族からはこんなに沢山作らなくてもいいのに。 もっとシンプルな方がか
えって食欲が湧く。 などと言われています。」と笑っておられました。 まぁ私からすれば、食卓に座ったら朝ご飯にありつ
けるんだったら・・・それ以上はありません。 羨ましいことです。                         ・

野菜造りの他に『アマチュア無線』や『登山』など幅広い趣味をお持ちです。 しかもその1つ1つの奥行が深くて、万事浮薄
な私などいつも恥ずかしい思いでお話を伺わせていただきます。 「地球の反対側、カリブ海との通信に成功しました。」とか
なんと話題の南沙諸島との通信にも成功したと話してくださいました。                        ・

長い長い話が終わり、最後に『抹茶』をお出ししました。 茶器は『菩薩様』が使っていたものがありますが、今まで取り出し
て使う機会がありませんでした。 今日は思い付いて『上用饅頭』を買ってきて立ててみました。 といっても作法を知ってい
る訳ではありません。 真似事みたいなものですが、たまには芳香を味わってみるのもいいでしょう。 何故か落ち着いた気分
に浸れました。                                                 ・

 

そして最後に次回の料理をお約束しました。 次回は『もやし豚』と『いなり寿司』をメインにすることにしました。 その時
には私の足も回復しているかも知れません。 もしそうだったら次回は山の話で盛り上がるでしょうか。 I hope so
です。      
                                                                     ・































『黄昏亭』を開店しました



6月27日 今日のお客様は『Mr.Texan』でした

『Mr.Texan』をお招きして『黄昏亭』を開店しました。 久しぶりでしたね。 4月19日以来でした。 丸々2か月
かぁ。 その時に「次回はスパイシーなメキシカン料理を作ってくれ。」とお願いしていましたが、彼が言うには、「今回はク
リスピーな奴を食べさせてやる。」といいます。 「ライスはいらない。 メキシカンビールだけを用意して待っていてくれ。
」ということでした。                                              ・

阿品駅に現れた彼は大きな肩掛けバッグを持っていました。 中からは出てくるわ出てくるわ、数種類のスパイス、クラッカー
クリスピーなタコスの皮、ミンチ肉、パクチ、レタス、アボカド、メキシカンビアーには付きもののライムなどなど。 まずは
ライムをスライスし、ビール瓶の口から押し込んであおりながら準備に入りました。 メキシカンビールの販売店には「このビ
ールはライムを絞って飲むのがトレンドだ。」と書いてありました。                         ・

 


まず「大きめの皿を出せ。」といいます。 そして三角形の『何とかchips』を乱雑に並べ、チーズを振りかけ、トマトや
らアボカトのスライス、唐辛子のピクルス、スパイシーに炒めた微塵玉ねぎと挽肉 更にチーズを振りかけて『chips』で
蓋をします。 そしてオーブンにかけ190度で10分くらい焼いたかな。                      ・

 


出来上がりはこんな具合になりました。 『chips』にトッピングして食べると、かなり辛いですがとても美味しく頂けま
した。 特に『唐辛子のピクルス』がビールとよく合いました。 これがその1皿です。                ・

次に「もっと大きな皿を出せ。」といいます。 「こんなものでいいか?」と大皿を取り出すと、「よしよし!」と言いながら
野菜を盛り付け始めました。 「これは何だ?」と尋ねると、「これがタコスになるのさ。」とどんどん盛り付けます。  ・

 


トマト、アボカド、レタス、パクチ、唐辛子のピクルス、ライムはビール瓶に押し込むものです。 他には『玉ねぎと挽肉を飴
色』になるまで炒めたものも準備しました。 そうそう「これがパクチだ。 カメムシ、カメムシ」と騒いでいましたね。 へ
〜! 前回に教えたこと(匂いのことです)だけど、ちゃんと覚えていたんだ。                    ・

これらを『shell tacos』といいますから『貝の形をしたタコスの皮』に『玉ねぎと挽肉の炒め物』と一緒に詰め込
みます。 更に辛い『タコスソース』をたっぷりかけてオーブンで焼きます。 で、焼き上がったものが下の写真です。  ・

 


「これもタコスだ。 メキシコには40種類ものタコスがあるが、これも有名だ。 さぁ喰ってくれ!」 早速頬張ります。・
これもかなり辛いですが、爽やかなライム入りメキシカンビールによく合います。 瞬く間に平らげて、更にもう1枚焼いても
らいました。 ビールが尽きるとウイスキーに切り替えます。 「安物だけど、これで我慢してくれ。」と言いながら飲み、食
べ、話に花を咲かせました。                                           ・

「アメリカの牛肉には成長ホルモンが使ってあって危険だと聞いたが知っているか?」と尋ねると、「Of course、し
かも牛や豚だけじゃなくて鶏には抗生物質が使われている。 アメリカでは大きな社会問題になりつつあるよ。 日本ではまだ
余り知られていないけどね。 子供の成長が異常に早くなり、女の子の生理が早まったりしている。 big problem
だよ。 いまアメリカではオーガニック専門店が増えている。 少し高いが富裕層の間で人気が高まっているよ。」    ・

包装を示しながら「この肉には『豪州産』と書いてあるけれど、この漢字が読めない。 どこの国の肉なんだ?」 「オースト
ラリア産だよ。 オーストラリア産なら少なくとも『BSE』は安全だ。 でも成長ホルモンが使われているかどうかは知らな
い。」                                                     ・

それから彼の結婚のこと、私の英語学習のこと、彼の帰国のことと次々と話しは移っていきました。 「一応9月15日に日本
を離れるように考えている。 マンションの解約とか送金とかでとても忙しい。 学校はユタではなくてノースカロライナにし
た。 入学は問題なしだけど、卒業後にどうするか、そこは未定だ。」                        ・

「結婚はどうするんだ? 意中の人はいるんだろう?」 「いるよ。」 「結婚式には招待してくれるんだろうな? 日本です
るのかアメリカでするのか知らないけれど、呼んでもらえたら必ず行くよ。」 「もちろん招待するよ。」        ・

 


「9月に離日だったら8月に送別会を計画しようと思う。 どうかな?」 「thank you!」 「次回は活き造りで刺
身を食べさせてやる。 楽しみにしておいてくれ。」 「その前に弥山に一緒に登りたいがどうか?」 「OKだ。 日程を決
めたらメールで知らせるよ。」 と締めくくり大雨の中を電停まで送りました。                    ・




























若い友人



5月12日 壮行会・送別会


『生者必滅会者定離』、世の理ではありますが、そうではあっても別れというものは死別を別にしても寂しいものです。 こ
のところ数少ない友が次々に私の傍らから去っていきます。 『食通の従兄』は住まいを郷里に移して戻っていきました。 
『Mr.Texan』もこの秋には日本を離れます。 そして『若い友人』が、彼にとっては喜ばしいことでありましょうが
栄転して広島を離れます。 仕方のないことながら、「どうしてこう次々と・・・」と感傷的になったりしています。  ・

今日は『若い友人』の壮行会・送別会の積りで『黄昏亭』を開店しました。 思えば月一とまでは行きませんでしたが、よく
お出でていただきました。 そしてつたない料理と気の利いた会話で交友を深めてきました。 また『菩薩様』を失った私の
悲しみにも寄り添って下さいました。 そうした交友に感謝の気持ちを込めて『黄昏亭』を開店しておもてなしをしました。

「どんな料理でおもてなしをしようか?」といろいろ考えたのですが、お祝いですから「これは譲れない」と思い、まずは『
赤飯』と『鯛の活き造り』を造ることにしました。 そう思ってマーケットに出掛けたところ、うまい具合に活きのいい鯛が
手に入りました。 でも『鯛の活き造り』だけでは少し寂しいと思い更に物色していたところ、お煮つけに丁度いいサイズの
『イサキ』に目が留まりました。                                        ・

この『イサキ』が一旦買い物かごに入ったのですが、ふと振り向いた先に『鮎』が並んでいるのが目にとまりました。 もち
ろん養殖ですが、形もよかったし、肌合いも綺麗でしたので急に心変わりがしました。 こうして『鯛の活き造り』『鮎の塩
焼き』それに鯛のアラで出汁をとった『豆腐とネギの味噌汁』でもてなすことに決めました。             ・

まず『赤飯』です。 もう一歩というところまで来ていますが、ちょっとした失敗もありました。 小豆の煮汁に『もち米』
をかす時間を加減することである程度固さの調節ができるようになったのですが、蒸し器の火加減にまでは思いが及ばず、吹
きあげた熱湯で蒸し器の下部に柔らかい部分ができてしまいました。 近いうちに火加減に細心の注意を払いながら再トライ
してみようと思っています。 いやいや打ち水の精だったかも知れないなぁ。                    ・

メインディッシュの『鯛の活き造り』には課題があります。 この料理の命ともいえる『盛り付け』ですね。 私は不器用で
図画工作には全くセンスがありません。 TVの料理番組などを参考にトライするのですが、扁平だったり取って付けたよう
だったり、色合いや配置が不細工だったりして、満足に出来上がった試しがありません。 この辺りは才能の問題だと諦める
べきなんでしょうかね。 でもお味の方はそんなに悪くなかったようで、美味しそうに食べて頂けました。       ・

 

『鮎の塩焼き』はまずまずの焼け具合でした。 金串で鮎の形を整え、高いところから塩を振ってガスオーブンで弱火で約9
分というところでした。 欲をいえば、もう少し表面がしっとりした感じに焼きあがればよかったなぁと思いますが、どうで
しょう、この辺はガスオーブンの限界かも知れません。 金串の刺し方でもっとダイナミックな姿になるのではないかと思い
ますが、ご覧の通りでした。                                          ・

 

本来は金串を抜いて供すべきだったでしょうが、熱かったので「このまま食べてよ。」ということにしました。 でも齧り付
くには都合がよかったようです。 いやいや、炉端で焼いたものなど長い串を握ってそのまま頬張るシーンもありますのでこ
れもありなのかも。 「アレッ!」と思ったのですが、今日はハラワタまで綺麗に平らげていただきました。 というのも、
先日サンマの素焼をお勧めしたとき、申し訳なさそうに「お腹の部分を残してもいいでしょうか。 あの苦い味に弱いんです
。」とおっしゃっていましたので意外な感じがしました。                             ・

『味噌汁』は鯛の血合いや皮などを使って出汁を取り、切り落とした腹身の部分、それに豆腐と白ネギで中味噌仕立てにしま
した。 少し味付けが濃かったかもしれませんが、これはまずまずでした。 私は毎晩欠かさず『味噌汁』を作ります。 そ
れで大体味が決まっています。 余り辛くならないようにと気を使っている積りですが、さてどうなんでしょう。    ・

 

そしていよいよ屁理屈の捏ね合いです。 まずは酒談義。 今日は彼のために小さな小さな『ゴールド賀茂鶴』を買ってきま
した。 彼はAAタイプですから180mlもあれば十分なのです。 私は芋の湯割り。 味について一くさりあった後で「
これって日米首脳会談のときに阿部首相がオバマサさんに勧めた酒ですよ。」と彼がいいます。 「そうなの。」と答えると
「えっ! 知らなかったの。」とたたみかけてきます。 ニュースで阿部さんが酌をしている映像はみたけど、それが『ゴー
ルド賀茂鶴』だったかどうかまでは知らなかったなぁ。 端から一本取られてしまいました。             ・

それから『女性論』、最近問題が多い『企業倫理』、『ギターの話し』、『タイ旅行』と話しは次々に移って、あっという間
に終電車の時間が迫ってしまいました。 あぁ、これで暫くお目に掛かることができないのかと淋しさが募りますね。  ・













































Mr.Texan



4月19日 かねてからの約束でした

4月19日、『Mr.Texan』をお招きして『黄昏亭』を開店しました。 実は先月お招きするように準備を進めていた
のですが、例の私の『crisis』のために延び延びになっていました。 「お前の血圧は大丈夫なのか?」と随分心配を
して頂きましたが、ご覧の通りでno problemですよ。                          ・

5時前の電車にお迎えし、すぐに食事が始まりました。 最初の料理は『筍の木の芽和え』、everything is

OK!ですから料理に気遣うことはありません。 それにしても結構食べます。 器一杯の『木の芽和え』が瞬く間に消えて
いきました。 お酒は彼が持参した大和蔵酒造の純米祝酒『雪の松島』金粉入りでした。               ・

   

続いて時を見計らって酢にしておいた『このしろの酢〆』をお出ししました。 一口ほうばって「これは何という魚なんだ?
」と聞きます。 「gizzard shadだよ。」と答えると、「ほう! 砂袋を持っているのか。」と頷きつつ『生姜
醤油』で美味しそうにぱくつきます。                                      ・

 

それからメインの『蒸し料理』に入りました。 ホストとシェフの二股ですから私もなかなか忙しい。 食の進み具合を見て
次の調理に取り掛かります。 今回も『ブリのカマ』を予定していましたが、市によりけりですね。 今日は『ブリカマ』も
『鯛のカマ』もありませんでした。 そこで目についた『ブリの腹身』にしました。 その他の食材はいつもと同じです。・
一皿を平らげた後で、「もう1つ作ろうか?』と水を向けると、言いにくそうにyesと言います。 結局同じ量をもう1皿
平らげて頂きました。 ピリ辛のポン酢もお気に入りのようでした。                        ・

 

4品目は『メバルと筍』の炊き合わせにしました。 筍は前もって『ダシ醤油』で煮つけ、カツオを振って冷ましておきまし
た。 こうしておくとしっかりと味が浸みます。 メバルは化粧包丁を入れて『菩薩流そばつゆ』で煮ます。 煮あがったと
ころで筍に火を入れ盛り付けます。                                       ・

「これは何という魚か?」と問いますから、「rock fishだ。」と答えると、「あのuglyな奴か。 味がいいと
は聞かなかった。」といいます。 「uglyではないだろう。 いい形の魚だよ。 しかも日本では最も味のいい魚の1つ
に数えられている。 私も大好きだ。」と言い返してやりました。 ところが食べ始めると相当に美味しかったようで、「焼
酎にしようよ。」と濃い目の湯割りを傾けながら、結局私の分まで綺麗に完食してくれました。            ・

それから焼酎を重ねながら終電近くまで話し込みました。 まず「今日は魚料理にしてもらって正解だった。」といいます。
前もって「豚と魚とどちらがいい?」と尋ねていましたが、「この前喰った魚料理が美味しかった。 今回も魚にしてくれ。
」ということでした。 それから話は次々に飛んでいきます。                           ・

「大学の試験はいつなんだ?」 「大学? 大学の受験はしないよ。 プログラミングの専門学校を受験するけどインタビュ
ーだけさ。」 「その学校はテキサスにあるのか?」 「いや、ユタ州だ。 合格したら半年勉強をして、就職する。 もう
一度日本に帰ってきて外資系の企業で働きたい。 でも日本の企業は残業が多いからなぁ。」             ・

「最近タトゥーをした外国の人を多く見かけるけど、アメリカ社会ではタトゥーは問題にならないのか?」 「問題? 何故
それが問題なんだ? アメリカ社会では極普通だよ。 一部の政府高官なんかは別にして、例えば国会議員でも入れている人
は多いし、むしろクールと考えられているよ。 俺はその積りはないけどね。」 「へ―! そうなのか。」      ・

「アメリカの食文化って一体どんなもの?」 「アメリカの食文化と言えばターキーだね。 残念ながらそれ以外にはない。
」 「ファーストフードはどうなんだ?」 「ファーストフードならどこの国にでもある。 日本にも牛丼なんかがあるじゃ
ないか。 アメリカ独自のカルチャーとはいえないな。」 「ニュースで聞いたけど、最近はターキーを自宅で調理する家庭
が減っているらしいね。」 「そんなことはないさ。 みんなサンクスギビングを楽しみにしているよ。」       ・

「何故アメリカに独自の食文化が少ないのだろう?」 「アメリカの建国は1776年だからな。 まだ300年かそこらし
かたっていない。 日本と比べると随分歴史が浅い。 その分食文化も発達途上ということだろう。 その内いい食文化が生
まれるさ。」                                                 ・

こんな話が延々と続いて夜が更けていきました。 余りの会話の楽しさに準備していた『筍ご飯』と『あさりの味噌汁』をお
出しするのをすっかり忘れてしまいました。 そして彼はこう言い残しました。 「次回はハイキング、その後で特別に辛い
メキシカン料理を作ってやろう。 いまバルコニーでパクチ―が育っている。 待ってな!」 ということなので楽しみにし
ておきましょう。 こんなことで今日は一杯一杯英会話の勉強をさせていただきました。               ・

なにしろ、写真に繊細さがありません。 後で撮り直して再編集しようかと思ったのですが、どうも限られた時間ですから恥
を忍んでありのままを掲載することにしました。                                 ・
































『若い友人』ご夫妻



『若い友人』が奥様をご同伴されました

4月16日(土曜日)、『若い友人』ご夫妻をお招きし『黄昏亭』を開店しました。 この人達との会話はとても知的で楽し
く、私にとって愉しみの一つです。 そして毎回凄く充実した時間を過ごすのですが、でも彼らが立ち去った後の淋しさはど
うだろう。 いきなり現実に引き戻されるこのギャップ、耐え難いものがあります。                 ・

今日のおもてなしは『筍』と『蒸し料理』『こいわしのお刺身』にしました。 筍は『木の芽和え』、今日は『ほたて』と合
わせました。 『メバルと筍の煮付け』は、メバルを『菩薩流そばつゆ』で、筍を『白だし醤油』で煮て付け合わせました。
『筍ご飯』は彼がお気に入りだった『ほたるイカ』(今回はボイル)入りにしました。 もちろん筍、それにアゲ、色付けの
人参、香付けの牛蒡、出汁は『干し椎茸』を戻し、『白だし醤油』と『菩薩流そばつゆ』で味を調えました。      ・

『蒸し料理』は『ブリのカマ』にしました。 鯛のカマがあればと思っていましたが、そこは市次第になります。 『ブリカ
マ』は初トライでどんな味になるのか心配でしたが、ほどよく脂も抜けてとてもいい味に仕上がりました。 ご両人は「これ
は美味しいですね。」とかなり大きなものを綺麗に平らげて下さいました。 野菜は例によってカボチャ、サツマイモ、人参
、椎茸、エリンギ、それに緑物にアスパラガスを蒸しました。                           ・

その他には『こいわしのお刺身、薬味まぶし』と最後に『あさりの味噌汁』で〆ました。 こんなに喜んで召し上がっていた
だけると『黄昏亭亭主』冥利につきます。 メニューは後日『黄昏亭』の項に掲載します。              ・















































若い友人




『黄昏亭』開店

『若い友人』をお迎えし『黄昏亭』を開店しました。 この人は現役ですから、止むをえないことながらなかなか予定がまま
なりません。 今日は7時半にお出でになる予定でしたが、7時を少し回った頃にお見えになりました。 時にこんなことに
なったりします。 料理人としては予定時刻に合わせて手順をイメージしていきますが、これが狂うとちょっと困ったことに
なります。 でもまぁ、早まる分には出来上がるまでお待ちいただければいい訳で、遅れるよりはまだましというものです。

今日のメニューは、乾燥ホタルイカ入りの『炊き込みご飯』、めかぶ、キューリ、ニンジンとかえりイリコの『酢の物』、『
蒸し豆腐』、スペアリブと野菜(サツマイモ、カボチャ、ニンジン、椎茸、エリンギ、ブロッコリー)の『蒸し物』、具だく
さんの『味噌汁』にしました。                                         ・

 

辛口な批評家を自認する彼ですが、今日の料理はなかなか評判がよかったように思います。 乾燥ホタルイカ入り『炊き込み
ご飯』が特にお気に入りで、かなり大振りなお茶碗に多めに盛り付けたのですが、綺麗に平らげて下さいました。 また、『
蒸し物』は私自身かなりいい蒸し具合だったと思っていますが、2回に分けて蒸した2人前を越えると思しき量を気持ちよく
お腹に納めていただきました。                                         ・

『炊き込みご飯』は具材や醤油加減をかなり研究しました。 また『蒸し料理』は10日間も連続で試作を重ねましたので、
盛り付けには難ありとしても、まぁこうしてお客様にお出ししても恥ずかしくない料理になったと思います。 歯ごたえがあ
り、うまみも残せました。 24日にはMr.Texanがお見えになることになっていますし、他にもご招待したい友人が
いますので、皆さんにこれらの料理をお楽しみ頂ければと思っています。                      ・

さて、『若い友人』との次回の会食ですが、来月中にスケジュールを合わせることになりました。 『チヌの蒸し物』を提案
したところ、「午前中にノッコミを釣ってきます。」ときっぱりおっしゃいました。 それでは期待してお待ちします。 と
はいえ『押さえ』はちゃんと考えておきますよ。                                 ・




































黄昏地・定番料理



1月6日〜8日・・・郷里から旧友が訪ねてくれました

郷里から旧友が訪ねてくれました。 この人は『菩薩様』のお気に入りで、若い頃からとても親しくお付き合いをしてきまし
た。 私たちが結婚した頃には三日に上げずやってきて夕飯を食べていくというとても濃密なお付き合いをしてきました。・
その後、彼は関西へ、私は広島に移りましたので少し縁遠くなっていましたが、お互いにこんな歳になり、彼が郷里にウェー
トを移したのを機にまた元の友情が戻ってきました。                               ・

実は昨年のお正月を我が家で過ごす約束だったのですが、出発直前になってノロウイルスを発症し沙汰止みになった経緯があ
ります。 お正月を一人で過ごす私を気遣って計画してくれていたのですが、ノロでは流石に諦めざるを得ませんでした。・
今朝になって「肉を持っていきます。 今夜は『すき焼き』にしましょう。 大根、ネギ、椎茸は自家製のものを持っていき
ます。 焼き豆腐と酒を準備しておいて下さい。」とメールが入りました。                     ・

 

酒、焼き豆腐、牛蒡、蒟蒻を準備して待っているとこんなお肉を持ってやってきました。 『美星牛』だそうです。 岡山県
の中西部に『美星町』という町があって、その名の通り星が美しく天文台でも有名な町なのですが、最近では『美星牛』もブ
ランドになっているのだそうです。 その直売所が私達の故郷にできていて、「そこで買って来た。」と話してくれました。

『菩薩様』が逝ってからは、私は『すき焼き』なんて豪華な料理にありついたことがありません。 「作り方も忘れたし、味
付けにも自信ががない。 食材の下拵えはするけど料理はお任せする。」とすべてを彼にお任せしました。 まずは鍋に脂身
を滑らせ、霜降りの大きな肉を焼きます。 そして肉に『割り下』を振りかけて軽く焼いたところで「さぁ食べて!」といい
ます。 「まずは存分に肉の旨さを楽しんでくれ。 それから野菜だ。」といいます。 柔らかい実に旨いお肉でした。 ・

それからネギや大根に割り下を振りかけながら焼きます。 このやり方って江戸風なのでしょうか、ちょっと気取った食べ方
ですが、個々の食材の持ち味を存分に楽しめて「こういう『すき焼き』もあるのか」と感心しながら頂きました。 「このや
り方はいただきだなぁ。」と話しながら2人分にしては随分多い食材をすっかり平らげました。 美味しい料理、酒、楽しい
語らい、こうして夜は瞬く間に更けていきました。                                ・


1月7日・・・黄昏亭

翌日は私が『我が家の定番料理』でもてなしました。 昨夜私の『古稀からの日記』(特別な日を3枚の写真と簡単な説明で
記録しています)を読んでいた彼が、『もやし豚』の写真を見て、「これが喰いたい。」といいます。 それでアイディアが
広がりました。 『もやし豚』『ブリ大根』『皮酢』『ほうれん草の白和え』でどうでしょう。 酒は『ビール』『日本酒』
『焼酎』『ウイスキー』と取り揃えました。                                   ・


 

『もやし豚』はルクルーゼの平鍋に『もやし』を盛り、その上に贅沢に『豚バラ肉』を張り付け、塩胡椒を振って蒸し焼きに
します。 蒸しあがったところで火を止め、『貝割れ大根』をトッピングし、蓋をして暫く(極めて短時間)おきます。 タ
レは『ポン酢醤油』に和辛子を溶いて豚、もやしを大胆にいただきます。 豪華ですが極めて簡単料理です。 ただ、余熱で
かなり煮えますから火を止めるタイミングには気を付けてください。                        ・


『ブリ大根』は旬の料理ですね。 彼が持ってきてくれた大根が新鮮で柔らかそうでしたのでこれを使いました。 ブリはア
ラにしました。 大根はざくざくと乱切りにし、米糠を使って下茹でをします。 乱切りにすると味が均一にはなりませんが
「それがいいのだ。」と『食通の従兄』はいいます。 煮汁は『菩薩流蕎麦つゆ』をそのまま使いました。 煮魚にはベスト
な味になっています。 これに砂糖少々を加えて煮ます。 煮立ったら落し蓋をし、中火でコトコト煮て最後に生姜のスライ
スを加えて火を止め暫くおきます。 これでじっくりと味が染みます。                       ・

   

『皮酢』はキューリのスライスと茹でた『鶏皮』のスライスを混ぜ合わせ、ラッキョウ酢で味を付けて茗荷のスライスをトッ
ピングしました。 人参をピーラーで薄くスライスしたものを混ぜることもありますが、そこが新米主婦の弱み、今回はそこ
まで手間をかけられませんでした。                                       ・

『ほうれん草の白和え』はこんな料理でいいのかどうか。 盛り付けにももう一工夫あっていいのではないかと思います。・
豆腐3パック組の1パックを崩し、白だし醤油大匙1、砂糖大匙1弱を混ぜて湯掻いたほうれん草を和えます。 トッピング
にせめてゴマでも振ればもっと気が利いたように思います。                            ・

さて、久しぶりの旧友とこんな3日間を過ごしました。 一人暮らしの私を気遣ってわざわざ訪ねていただいた彼には心から
感謝しています。 「ちゃんと食っとるじゃろうか?」と奥様ともどもご心配をして頂いておりましたが、ご覧のように私は
まともに喰っています。                                            ・


さて

この3日間は、話し相手のいない独居老人にとって本当にありがたい心弾む時間でした。 少しはしゃぎ過ぎたかも知れませ
ん。 でも議論ができる相手であればこそです。 彼自身も「こうして議論できる関係はなかなかないものです。 楽しい時
間でした。」と意を同じくして下さいました。                                  ・

食べてくれる人がいて、始めて料理は楽しい。 或はやりがいがあります。 影膳も私の支えにはなっていますが、やはり実
際に平らげてくれる人がいていただければ張り合いが違います。 彼には『あれにもこれにも』感謝しています。 また近い
うちにお出でてください。 次回は弥山登山と『お好み焼き』、それに温泉を約束します。 4月ごろを提案しましたが、登
山に備えて少し身体を絞っておいてください。 できたら議論も楽しみましょう。 『仏教の根源は何か?』 なかなかいい
テーマではありませんか。                                           ・