『若い友人』をお招きしました



『若い友人』をお招きし、『黄昏亭』を開店しました。 忙しい人ですから、取り敢えず到着予定時刻だけでも聞いておこ
うと思っているところに「今日でしたよね。 7時半くらいでよろしいでしょうか?」とメールが入りました。 「長く話
したいから早くてもいいよ。」とお返しすると、「やはり7時15分過ぎくらいにはなりそうです。」と返ってきました。

さて、その積りで準備をはじめました。 今夜のメニューは『栗ご飯』『ナスと手羽元の煮つけ』『サンマの素焼』『人参
の間引き菜とツナの和え物』それに『豚汁』です。 栗は20粒ほど下拵えをして水に晒し灰汁抜きをしておきました。・
栗は美味しいけれど皮を剥ぐのが厄介ですよね。 4〜5時間水に浸しておいて鬼皮を剥ぎ、ピーラーを使って渋皮を削り
取ります。 お米(2カップ)も1時間くらい水にかして打ち上げておきます。                  ・

釜にお米を戻し、ミリン大匙2、酒大匙2、塩小匙1を加え、2カップの目盛りまで水を張り、昆布少々を加えて栗を乗せ
ます。 栗は半分に切ったくらいがいいと思います。 最初に作った時、栗を乗せて水を目盛りまで張ったところ、出来上
がりは少々パラパラでした。 むしろ少し多めの方が無難です。 茶碗に盛ったとき黒ゴマを少し振りかける人もいるよう
ですが、栗の風味を楽しむなら何もない方がいいかも。                             ・

どの料理も出来上がりをすぐに召し上がっていただいてこその味わいですから、到着予定時間が迫ってからがさながら戦場
になります。 唯一『ナスと手羽元の煮つけ』だけが煮あがったあと余熱で仕上げ、冷えていく間に味を浸み込ませる料理
になります。 ナスの火の入れ具合がなかなか難しい料理です。                         ・

ナスは中くらいのものを縦割りにし、横に半分に切り落とします。 皮の側に5mm幅に浅く切れ目を入れてから水にさら
して灰汁を抜きます。 手羽元は縦に3本くらい切れ目を入れて酒、醤油で下味を付けておきます。 出汁は『菩薩流そば
つゆ』と水を1:1にし、更に分量の1/4くらいのミリン+酒を加えます。 この中に唐辛子を1本、油少々を加えて沸
騰させておきます。                                             ・

フライパンに油を引き、まず手羽元を炒めます。 味を閉じ込めるためですから皮をこんがりめに。 焼けたら沸騰した出
汁の中に入れて煮始めます。 同時にフライパンに油を多めに引いてナスの皮の側を軽く炒め、出汁に加えて大体4分煮ま
す。 煮すぎるとナスはトロトロになってしまいます。 4分経ったら火を止めそのまま冷やしてじっくりと味を浸み込ま
せます。 トッピングに生姜の千切りを乗せました。                              ・

 

サンマはなかなかいい形だと思ったのですが、どうも脂の乗りがいま一つのように思いました。 私はいつも素焼きにして
大根降しとお醤油でいただきます。 「ハラワタを除けてもいいですか。」と『若い友人』が申し訳なさそうにいいます。
「もちろんそこはお好きなようになさってください。」といったところで話が脇道にそれました。 「そんなものも食べる
んですか?とよく言われたねぇ。 例えばタナゴの稚魚の『卵とじ』とか。」 「そうそう、それにボラだけでなくその碓
まで食べていましたねえぇ。 チヌの内臓とかも。」 「そうだったねぇ。 でも焼肉で牛の内臓を食べるのに何故魚の内
臓を毛嫌いするのか私には分からない。」といったようなお話しでした。 これらはみんな『菩薩様』の得意料理でした。

私はサンマのハラワタは大好きです。 むしろ「ここさえ食べれば他の部位はどうでもいい。」というくらいのものです。
脂のうまさとあのほろ苦さ・・・いいですねぇ。 でも『若い友人』は鮎のハラワタでさえ食べないのだそうです。 『菩
薩様』はそういう料理を作る度によく「食い尽くしてやらんと供養にはならん。」と言っていましたっけ。      ・

豚汁はまず牛蒡をゴマ油で炒め、次に同じくゴマ油で三枚肉を生姜とニンニクの微塵切りと一緒に炒め出汁で煮ます。 更
にサトイモ、玉ねぎ、竹輪を加え、煮あがったら味噌を溶きます。 味は悪くはありませんでしたが、翌日作った極めてシ
ンプルなサツマイモ、大根の豚汁の方に軍配が上がったように思います。                     ・

それから話しはまだ見ぬ『紀州の友人』に及び、更に飛んで「近いうちに奥さんを連れておいでよ! また知的な会話を楽
しみたい。」と弾んでいきました。 「もう二日酔いにはさせない。」ということであれば・・・と笑っておられました。
そこは面目ない。                                              ・
































spaghetti



来客はありませんでしたが・・・9月23日の昼食

先日イタリアからのお客様をご案内したとき、「お礼に」といって本場イタリア産の『オリーブオイル』と『ケッパー』
を頂きました。 『ケッパーはこんな低木の蕾を塩漬けにしたもので、イタリアのパスタには欠かせないものだ。 これ
はシチリア島で沢山採れる。」といってi−phoneでわざわざ画像を検索して見せてくれました。 そして最後に「
これでパスタを楽しんでくれ。」といいました。                               ・

旅を終えてローマからメールがありました。 「有難う」と礼を述べた後に、                  ・
We hope that you will use Italian olive oils and ”cap−
peri” (kape) to cook Italian pasta!!                 ・
とありました。 となれば、「これは作らずばなりますまい。」 そんなことで今日のお昼は『スパゲッティー』にしま
した。                                                  ・

お昼には麺類をよく食べます。 『うどん』『そうめん』『そば』(ラーメンはすっかり飽きています)それにスパゲッ
ティー』などです。 『うどん』『そうめん』『そば』の出汁や汁は自分で作りますが、パスタソースは市販のものを使
うことが多いです。 co−opが扱っている1人用の『ミートソース』『ボロネーゼ』『カルボナーラ』などには重宝
しています。 またお味の方も専門店の味に遜色ないと思います。                       ・

今日は『かにトマトクリーム』にしました。 まずスライスしたニンニクをオリーブオイルでソテーします。 トマト中
1個を2センチ角くらいにカットし、合わせてソテーします。 次にケッパーを加えて準備完了。 この中に茹でたスパ
ゲティーを入れ、『かにトマトソース』を加えてソースが温まるほどに少し炒めます。 お皿に盛って、バシルをトッピ
ングして完成させました。                                         ・

 

早速写真を撮ってイタリアンに送ったところすぐに返信がありました。                     ・
Great job Masato−san. It looks perfect and delicious.・
You are a very good Itarian cook!                    ・

娘のお姑さんからも「パスタでランチとは・・・盛り付けも素晴らしい! どこのお店?って聞いてしまいそうです。」
とお褒めがありました。                                          ・


















































『食通の従兄』をご招待ました



どうだったかなぁ

『黄昏亭』もなかなか思うに任せられません。 9月1日〜2日とイタリアからのお客様を、そしてすぐに6日〜7日と
フロリダからのお客様をご案内しましたので、結構手を取られました。 それに『国勢調査』の調査員の依頼を受けてお
り、これが並行して進んでいます。 『国勢調査』は長期戦で、様々な作業が10月20日過ぎまで続きます。 そして
次回のご案内が10月25日〜26日ですからなかなか息がつけない状況が続いています。            ・

それにぼつぼつギターの発表会の話も出ていますのでゆとりはありませんでしたが、何とかやりくりして9月19日に『
食通の従兄』をご招待しました。 彼には是非評価して頂きたい料理があって、今回は私がすべてを担当することにしま
した。 メニューは『鯛そうめん』と『ナスの煮つけ』です。                         ・

『鯛そうめん』はもう何人もの方に召し上がっていただいていますが、食通からみるとどんな評価なのだろうか。 また
『ナスの煮つけ』は最近しばしば取り組んでいる料理ですが、果たして『おもてなし』に値する味なのかどうか。 この
辺りを食通に評価して頂きたいと思っていました。                              ・

食材を準備しておいて『食通の従兄』の顔を見てから料理を始めました。 まず『菩薩流そばつゆ』と水1:2に食油少
々、鷹の爪1本を加えて煮立て、中華鍋で軽くソテーした『手羽元』を煮ます。 『手羽元』は酒と醤油で下味を付けて
おきました。 『手羽元』にかなり火が入った頃を見計らって切り込みをいれ3センチ大に切り落としたナスを一緒に煮
ます。 ナスを煮すぎないように適当なころに火を止めて味を染み込ませます。 トッピングは『針生姜』にしました。

『鯛そうめん』は『菩薩流そばつゆ』に酒・みりんを加えて煮立て『アマダイ』を煮ます。 『アマダイ』は裏表に化粧
包丁を入れておきました。 同時に『そうめん』を湯掻きます。 湯だったら冷水でもみ洗いをします。 『アマダイ』
を器に盛り、湯通しした『そうめん』を加え、トッピングに茗荷、大葉の千切りを添えて完成させました。     ・

先ずは私自身の評価です。 『ナスの煮物』は唐辛子がよくきいていてかなりいい出来だったと思います。 一方『鯛そ
うめん』の方はちょっと薄味でまったり感がなかったように思います。 続いて『食通の従兄』の評価です。 『ナスの
煮つけ』は結構評価が高かったと思います。 最後に『手羽元』を残していましたが、彼には少し量が多かったようでし
た。 『鯛そうめん』ははっきりとは言いませんでしたが、「味がぼやけている。」というような口ぶりでした。 酒と
ミリンが多すぎたのが致命的だったようです。 これでポイントは押さえられたように思います。 次回からは自信を持
って『おもてなし』をすることができそうです。                               ・

『食通の従兄』はやって来るなり「アレは精神的なものじゃった。」と話し始めました。 1月ほど前にお誘いしたとき
「下痢や嘔吐で何日も苦しんでいて、食事もろくに摂れず臥せっている。」と言っていました。 それがある時「ケロッ
!と治った』のだそうです。 加齢性黄斑で両目が悪くなり、そのため「車の運転が出来なくなるのじゃぁないか。」と
悩んでいたが、「ならば車の運転を諦めればいいじゃぁないか。」と思うに至り、すっかり気分がよくなったのだそうで
す。                                                   ・

そんな『あれやこれや』を思いのたけ話して、「久しぶりに話したいだけ話したで!」と帰っていきました。 自転車で
中央図書館にでかけ、いい本を見付けてきては『朗読』をしてCDを作る毎日で、「友達と話すことはまずない。」 「
かといって友達を作ろうという気もない。」 「じゃが、ここにきて話していると溜飲を下げる。」といって席を立ちま
した。 次回は『食通の従兄』が何か作るということにして玄関まで見送りました。               ・


































久しぶりに『若い友達』がお出でになりました



なかなか辛口です

4月23日以来のご来亭でした。 私は5月にボランティアガイド、6月にギター発表会と大きな行事が続きましたが、
彼の方も相当に忙しかったようです。 直近でも陸前高田、東京、箱根、神戸と走り回っていたそうで、「おかげで腰が
痛い」と言っていました。 そんなことでこんなにも間が空いてしまいました。                 ・

彼は殆どお酒が飲めません。 精々猪口2杯くらいのものです。 ところが不思議なことに実によく酒の味を知っていま
す。 有名大吟醸は殆ど味わい尽くしているのではないでしょうか。 「青森の超有名大吟醸はあっさりして喉越しがい
いですが、最近飲んだ呉の地酒と比較すると水っぽい。 何故もてはやされるのか理解できない。」なんてことも言って
いました。 ことほど左様になかなか辛口な批評家なのです。                         ・

今日のメニューは『鯛そうめん』『ゆでなす』『コノシロの酢〆』にしました。 今回はホタテやホタルイカを使った『
煮込みご飯』にしてはどうかと思っていたのですが、先日作った『鯛そうめん』が美味しかったし、彼は何度も『菩薩様
』の『チヌそうめん』を味わっていますので「懐かしいだろう」と思って急遽『鯛そうめん』にしてみました。   ・

 

お出しすると、何だかがっかりしたように「れんこ鯛ですか〜」といいます。 「まぁ勘弁してよ。 この時期このサイ
ズの真鯛はなかなか手に入らない。」と笑いました。 「ダシの味はいいですね。 でも『菩薩様』の味にはまだまだ及
びません。」と手厳しい。 その割には鯛もそうめんも美味しそうに食べていました。              ・

 

『ゆでなす』は辛口の彼に評価して貰いたくて今回もお出ししてみました。 結果は・・・そんなに悪い評価ではなかっ
たようです。 私としてはナスが少し古く(3日前に買った)、古いナスに特有の匂いが出ていて不満でしたが、「そん
なに気になるほどでもありません。」ということでした。                           ・

コノシロは活きのいいものが手に入りました。 ここ暫く水揚げがありませんでしたが、今日のものは形といい活きとい
い申し分のないものでした。 まず3枚におろして塩をし30分、それから酢と水の同割りで綺麗に洗って昆布を敷いて
酢に漬けます。 これで40〜50分、スライスして割れ山椒にお茶事のごとく盛り付けました。 そしてお醤油に降し
生姜を溶いて食べて頂きました。 こちらは「うまい」の一言でした。                     ・

食事の後でコーヒーを啜りながらあれこれと雑談をしました。 話しが楽しくて、帰りに乾麺とニンニクを持たせようと
思っていたのにすっかり忘れてしまいました。                                ・















































『腰の助け人』をご招待しました



この人とのお付き合い

30歳を少し超えたころ腰痛で苦しんだことがあります。 寝ても痛み起きても痛み、歩くこともままならずついには車
椅子を覚悟しなければならないほどの重症でした。 医者からは「すぐに入院・手術!」と承諾書を突きつけられ、「5
年間は保証するが、それ以降は責任が持てない」と聞いて逃げるように我が家に戻りました。 それからは他人がいいと
いうことは何でもやりました。 あんま・鍼・灸、笑い話のようですが、『クチナシ』の実も煎じて飲みました。 大根
の汁も飲みました。 藁にもすがる思いでした。                               ・

そしてこの人の『整体』にたどり着きました。 「わしも一生懸命じゃが、わしを信じてついて来てくれにゃぁ治療には
ならんで。」と二人三脚で頑張り通したいわば命の恩人です。 彼にはそれからもずっと身体を調整し続けて貰いながら
もう40年来のお付き合いになります。 そしていつの頃からか『整体師』と患者という関係を超えました。 その彼を
初めて『黄昏亭』にご招待しました。 このページでは彼のことを『腰の助け人』と呼ぶことにしましょう。    ・


今日のメニュー

「余りぎょうさん(沢山)は食べられんで。 えっと(沢山)作るなよ。」という彼のために、「こんな蒸し暑い時期に
も喉越しのいいものを」と考えて、メインディッシュとしてよく『菩薩様』が作ってくれた『チヌそうめん』ならぬ『鯛
そうめん』を作ってみました。 それにサイドディッシュは『ゆでなす』と『皮酢』にしました。         ・

これが私が作った『鯛そうめん』です。 鯛といっても20センチ余りの『れんこ鯛』です。 「釣りをする人には小さ
な魚は価値がないのかも知れないけれど、料理を作る者にはサイズは関係ないんよ。 小さいものには小さいものなりの
使い道がある。 かえって使い勝手が良かったりもするもんよ。」と『菩薩様』がよく言っていましたが、作る立場にな
るとそのことがよくわかります。                                      ・

 

鯛は下拵えをし化粧包丁を入れて煮付けます。 煮汁は『菩薩流そばつゆ』に酒とミリンを少々加えました。 少し薄味
でしたが、品のよい味付けになりました。 それからそうめんを湯掻いてしっかりと水で洗い鯛と一緒に盛り付けます。
トッピングには大葉と茗荷を使いました。 そして鯛の煮汁で鯛とともにそうめんを頂きます。 まぁ、夏の風物詩です
かね。『菩薩様』ならプチトマトか何かをさりげなく添えたろうと思います。                  ・

『ゆでなす』『皮酢』は何度も紹介してきました。 特に『ゆでなす』はナスが旬の食材ですから是非お試しいただきた
い料理です。 作り方は6月30日の項をご参照ください。                          ・

   

『ゆでなす』のタレには、今回は『みりん』大匙1を加え、更に醤油を大匙3にしてみました。 この方が味がしっかり
としたように思います。 なすの色の鮮やかさがもう少し残せないものかと思いますね。             ・

鶏皮はマーケットにあまり鮮度のいいものがなかったので、冷凍庫に保存してあったものを使いました。 これも鮮度の
いいものをボイルしてすぐに使った方が見た目も食感もいいように思います。                  ・



































『黄昏亭』を開店しました



初めに

安直に過ぎますが、『黄昏亭』に『ブログ』の内容をそのまま転記します。 様々あって、やむなくこのようなことにな
ってしまいました。 読んで頂ける向きにはまことに申し訳なく思います。 ただ、友達との交流の記録は残したいと思
いますのでどうぞご了承ください。                                     ・


今日のお客様は『Mr.Texan』でした

前回Mr.Texanを『黄昏亭』にお招きしたとき、「次回は私が『メキシカン料理』を作ってやろう。」と言ってい
ました。 そして先日NOVAレッスンでその話が具体化しました。 もし、雨が降ったらハイキングは取りやめ、その
代わりに『メキシカンライス』と『タコス』を作ることになりました。                     ・

「何を準備すればいい?」と聞いたら、食材は準備するから「お前はメキシカンビールを準備してくれ」といいます。・
従って今回は座って出来上がるのを待つだけ、気楽なご招待になりました。 テキサスはメキシコと国境を接しています
し気候風土・文化交流の面からも、彼にとって『メキシカン料理』は自国料理、お手の物ということでしょう。   ・

大きなバッグに食材を詰め込んでやってきた彼は、台所に入るなり「ビールを出して!」といいます。 ハハァ! 料理
にビールを使うのかと思って冷蔵庫から1本取り出すと、『ライム』を八割にし始めました。 そしてギュッ!と搾って
1片をビール瓶に詰め込み、やおらそいつを飲み始めました。                         ・

それからの手順は私の頭には殆ど入っていません。 彼は「テキトー」といいながらどんどん作っていきます。 こんな
具合です。                                                ・

 


かなり作り慣れていると見えて手際はなかなかよろしい。 お米を油で炒め、更に『にんにく』『玉ねぎ』『トマト』『
鶏肉』などと煮詰め、『クミン』『コンソメ』『ペッパー』など様々な香辛料を加えて、香味野菜やアボカドとともに『
タコスの皮』にくるんで『タコス』の完成、更にもう1品『チリビーンズ』を完成させました。          ・


まぁ、相当にスパイシーな料理でしたが、これもなかなかいいものです。 特にこれからのシーズンには食欲増進に持っ
て来いの料理でしょう。 『ライム入り』の『メキシカンビール』によく合います。 ただ、これを自分で作るとなると
ちょっと自信がありません。 ただ、これをマスターすれば『黄昏亭』に毛色の違ったメニューが一品増えます。 彼に
はいま「レシピを教えてくれ」とお願いしています。 機会があったら輸入食材店も覗いてみることにします。   ・

会話も弾みました。 ネイティブと存分に話せるまたとない機会ですからかなり積極的にいきます。 先日の新幹線内で
の焼身自殺、中国高官ファミリーのカナダへの移住、アメリカと日本の年金、ギリシャの経済危機の行方、なんて難しそ
うな話題を吹っ掛けながら長く話し込み、9時前になって地御前電停にお送りしました。             ・































久しぶりに『黄昏亭』を開店しました



今日のお客様は『茅渟夢想氏』ご夫妻でした

ボランティアガイドが終わったあと、ギターの発表会に向けて追い込みに入りましたので、このところ気持ちに全くゆと
りがなく、暫く閉店状態が続いていましたが、久しぶりに『黄昏亭』を開店しお客様をお迎えしました。 今回のお客様
は『茅渟夢想氏』ご夫妻でした。                                      ・

今日のメニューは『ちらし寿司』『鯛の餡かけ』、それに先日ご紹介した『ゆでなす』でした。          ・

『ちらし寿司』

3月3日にご紹介したものとほぼ同じ造りでした。 トッピングに活きのいい『コノシロ』を使う積りでしたが、先日ま
で沢山揚がっていたのに、先週くらいからバッタリと止まったそうで、やむなく冷凍しておいたものを前夜からゆっくり
解凍して使いました。 でも活きのいいものとはどこか何かが違います。 ちょっと残念でした。 出来栄えはというと
ご夫妻は美味しそうにお代わりをして下さっていましたが、『黄昏亭』亭主としてはご飯の炊き具合、酢加減にもう1つ
不満が残りました。 同じような反省を繰り返しています。 まだまだ『菩薩様』の域にはとてもたどり着けません。・

『鯛の餡かけ』

@ まずタレを作っておきます。(3人前)                                 ・
 出汁:150cc、醤油:大匙1、米酢:大匙2、砂糖:大匙2、ミリン大匙:1               ・
 『餡かけ』は甘酸っぱさが決めてになると思います。 実は何度も味を見ながら調整しました。         ・
A 餡の具材を作ります。                                         ・
 今回は玉ねぎ、人参、しめじ、椎茸、いんげん豆を使いました。                       ・
 玉ねぎはくし形に、人参は長めの拍子木に、しめじは石突を外してバラし、椎茸はやや厚めにスライスします。  ・
B 鯛の切り身を蒸し焼きにします。                                    ・
 鯛の切り身:3切れ                                           ・
 塩をし、10分ほどおいて小麦粉をはたきフライパンで焼きます。 蓋をして蒸し焼きにします。 少し焦げ目が付く
 くらいがパリッとしていいと思います。                                  ・
C 餡の具材のうち、いんげん豆は予め湯掻いて3つくらいにスライスしておきます。              ・
D 鯛の切り身を焼いている間に油をしいて餡の具材を炒めます。 いんげん豆はこの時点では炒めません。 具材がし
 んなりしてきたらタレを加えて煮ます。 煮えたらいんげん豆を加えて『溶き片栗粉』(片栗粉/水:各小匙1)を回
 し掛けて餡を完成させます。                                       ・

E 焼いた鯛の切り身を皿に盛り、餡をたっぷりと掛けて出来上がりです。 予め湯掻いておいたいんげん豆の緑がいい
 感じのトッピングになりました。                                     ・


『ゆでなす』

@ まずタレを作っておきます。(3人前)                                 ・
 醤油:大匙2、サラダ油:小匙1、ごま油:少々、おろしにんにく:少々、露生姜:少々、調味料:少々     ・
 ただ今回はこの分量ではなかなか味が決まらず、出汁、寿司酢を加えてみるなど、相当に苦戦しました。     ・
A 小ナス3本はヘタを取り、ピーラーで適当にトラ剥きにして4つ割りにします。               ・
B 鶏のもも肉1枚は1口大のそぎ切りにし、片栗粉をまぶします。                      ・
C お湯を沸かし、少し塩味がする程度に塩を加えてナスを茹でます。                     ・
 茹であがったら笊に上げ、熱々のところへタレをふり掛けます。                       ・
D ナスを茹でた後のお湯で鶏のモモ肉を茹でます。 茹であがったら同じように笊に上げタレをふり掛けます。  ・

 

E 器にナスと鶏のモモ肉を盛り付け、茗荷の千切りをトッピングして出来上がりです。             ・


今日の話題は

これで十分な『おもてなし』になったかどうか、何しろ相手は経験豊かな主婦同伴ですからきっと厳しい評点になったこ
とでしょう。 さてお楽しみの話題の方は、弥山で出会った外国人観光客のお話し、それに広響のお話しで盛り上がりま
した。                                                  ・

普段人と会話することが少ない私にとって、こうして訪ねてきて下さる方々との会話はとても楽しいものです。 つい饒
舌になったり、また、長くお引止めすることも珍しくありません。 申し訳なくは思いますが、これからも引き続きよろ
しくお願いします。                                            ・

『茅渟夢想農園』からは旬のナス、キューリ、つる草が届きました。 何れも無農薬野菜です。 ご馳走になります。・
有難うございました。                                           ・




























久々のお刺身



今日のお客様は『食通の従兄』でした

やっと体調が回復した『食通の従兄』が相も変わらぬ髭面でやってきました。 今回のメニューは『鯵のたたき』と『筍
の煮物』の予定でしたが、何しろ連休のさ中でしたので活きのいい鯵は手に入らなかったようです。 彼が刺身包丁と一
緒にぶら下げてきたのは、鯛とハマチのサクでした。                             ・

「よろしいんじゃないかな」と思います。 生魚は私の好物ですが、平生はなかなか食べる機会がありません。 CO−
OPのdelivery食材を利用していますので、いきおい冷凍ものになってしまいます。 それにマーケットに行っ
ても何かにつけ一人者には量が多すぎます。 そんなことで何であれ生魚は大歓迎です。             ・

まず彼が始めたのは、刺身の『けん』作りでした。 大根の皮を厚く剥き、持参した専用器具(彼が工夫して作ったもの
らしい)を使って薄くスライスし始めました。 「慣れなければこうはいかんぞ」と言いながら器用にスライスしていき
ます。 ここまで凝れば料理人としては賞賛にあたいします。 恐れ入って眺めていました。           ・

 

そしてたちまちの内に鯛とハマチのお造りを完成させました。 鯛は薄くスライスし盛り上げるように、ハマチはやや厚
切りにして盛り付けてあります。 茗荷の色と配置がいいですね。 でも彼に言わせれば、「盛り付けがもう1つよのう
」ということでした。                                           ・

私は『筍ご飯』を作って待っていました。 お米の水は『菩薩流蕎麦つゆ』を加えたうえで通常の分量にします。 この
中に具材を加えていきます。 まずは『筍』、余り主張しないように、なおかつ細切れにならないように。 『筍ご飯』
ですから。 『竹輪のスライス』、『人参のスライス』、『アゲのスライス』、『鶏の細切れ』、『ほたるイカの干物』
を合わせて煮ます。                                            ・

煮あがったら塩ゆでした『さやえんどう』をトッピングして出来上がりです。 さて今日の話題は、シミュレーターによ
るアシアナ航空機事故の検証、映画祭における某映画監督の評価、熟年離婚率と夫婦間の普遍的な問題、なんて難しそう
な話になりました。 そして「そろそろカープが始まるので、ワシは帰るぞ」といそいそと帰って参じました。   ・

 













































菩薩流蕎麦つゆ



『黄昏亭』を支え続けています

この『菩薩流蕎麦つゆ』は作り置きしておいて、必要の都度取り出し魚の煮つけや煮物の隠し味など、『菩薩の料理』に
幅広く使ってきました。 嫁いだ娘がまだ新米主婦のころ「これさえあれば何だって怖いものはないさ」なんて重宝して
いたくらいですから、やはり相当に使い勝手がよかったのでしょう。                      ・

『蕎麦つゆ』とはいいながら『そうめん出汁』『うどん出汁』、特に一杯飲んだ後の大急ぎの麺類には当然のことながら
とても便利です。 市販品のように妙に甘いということはなく、それだけに味に深みのある秀作だと思っています。 是
非一度お試しください。                                          ・


材料

○ だし=3カップ・・・・・・・昆布を30分〜1時間水に浸して引き上げる。 この中に『だしパック』2パックを
                入れ沸騰させ、更に弱火で5分間煮出して3カップの『だし』を取る。     ・
○ 酒+ミリン=1カップ・・・・私は酒1/3、ミリン2/3(甘めがお好きならミリンを多めに)       ・
○ 濃口醤油=1カップ・・・・・こだわってみて下さい。                          ・
○ 花カツオ=1掴み                                           ・


作り方

@ 鍋に『酒+ミリン』を入れて沸騰させアルコールを飛ばす。(フランベもやります)             ・
A @に濃口醤油1カップとだし3カップを加える。                             ・
B 花カツオ1掴みを加えて沸騰させ、カツオが浮いてきたら火を止める。                   ・
C 火を止めたらすぐ晒しの布で濾す。(目の細かい茶漉しでもいいです)                   ・
D 冷やしたら口の小さい瓶に入れ冷蔵庫で保存する。(冷蔵庫では1週間は保存できる)            ・

 


使い方

そば、そうめんなど麺類のつゆのほか、煮物、天つゆなど用途が広いです。 工夫して使ってください。      ・































旬の食材



『若い友達』にお出でいただきました

私の『ボランティアガイド』があったり、彼も年度替りで忙しかったりしましたので定例の行事も遅れていましたが、今
日『若い友達』をお招きし、久しぶりに『黄昏亭』を開店しました。 お出でになる時間を確認しておいて、それに合わ
せて準備を進めていきますが、例えば『木の芽和え』のように出来立てをすぐに召し上がっていただきたい料理は、どう
しても仕上げが顔を見てからになってしまいます。 そんな時、彼は私の『クラシックギター』で『さだまさし』をボロ
ボロと弾きながら待っています。 いつもはたった1人の我が家もこの日ばかりはこうして華やぎます。      ・

今日の『黄昏亭』は旬の食材を準備しました。 筍、メバル、木の芽、コノシロ、紋甲烏賊、わかめ、さやえんどう、み
んな旬の食材です。 今日はこんな旬の食材三昧の料理にトライしてみました。 筍がたっぷり入った『ちらし寿司』、
『メバルと筍の炊き合わせ』、『筍と紋甲烏賊の木の芽和え』、『姫皮とわかめの味噌汁』が今日のメニューでした。・

『ちらし寿司』は酢飯とほぼ同量の具を混ぜ合わせました。 「いくら何でもこれでは具が多すぎるだろう」と思いまし
たが、出来上がってみるとむしろちょうどいい分量でした。 トッピングは『焼きアナゴ』、『さやえんどう』、『コノ
シロの酢〆』、『錦糸卵』にしました。                                   ・

前回作った『ちらし寿司』は、娘から「酢飯も酢魚も味がはっきりしない」という指摘を受けていましたので、今回は扇
風機を持ち出してしっかりと風を送り、酢が飛ばないように酢飯をこしらえました。 また、酢魚はたっぷりの酢に少し
長めに(1時間足らず)漬けて酢の味を残しました。 明日もう一度娘に評価してもらおうと思っています。 お客様の
評価はまずまずでした。                                          ・

 

『メバルと筍の炊き合わせ』では筍の味付けにかなり苦慮しました。 筍の色合いをできるだけ残したいと思って、『煮
きり酒』(大吟醸を煮切って作りました)と少量の『白だし醤油』だけで煮詰め、仕上げに『菩薩流そばつゆ』をほんの
少し加えて味を調えました。 お客様からは「これは美味しい」という評価を頂きました。            ・

ただ、メバルの味が薄過ぎました。 「塩分をきかせて味覚をごまかす料理にはしたくない」と思って、できるだけ醤油
味を控えました。 ところが今日こしらえた『菩薩流そばつゆ』の作りを失敗していました。 『濃口醤油』を使うとこ
ろを、誤って『減塩醤油』を使ってしまい、いつもの目分量では味が薄過ぎました。 そのことに後になって気がづきま
した。 「いや、素材の味が生きています。」と慰めてくれたお客様の優しさに感謝しています。         ・

 

『筍と紋甲烏賊の木の芽和え』はかなりいい出来だったと思います。 筍は『煮切り酒』と『白だし醤油』で薄く下味を
つけました。 紋甲烏賊も同じ煮汁をさっと通しておきました。 こうして適当な大きさに切って密閉容器に保存してお
きます。 お客様がお見えになってから『木の芽』を摺りおろし、市販の『酢味噌』と少量の砂糖を加えて密閉容器に保
存していた筍と紋甲烏賊を和えます。 色目がどうなんでしょうね、『菩薩様』の友達によれば「ホウレンソウを混ぜる
人もいる」そうです。 なるほどそうすれば緑豊かにはなるでしょうね。                    ・

 


至らぬことで

二人とも議論好きということもあって、ホテルの値段だとか、ラーメンだとか、集団的自衛権だとか、話は次々と飛んで
いきました。 「平安文化は中国の模倣か?」という話になって、かなり議論がもつれました。 私はその頃にはすでに
酔っぱらっていましたが彼は素面です。 折角お出でいただいたのに随分不愉快な思いをさせてしまったのではないかと
思います。                                                ・

『黄昏亭』は「感謝の気持ちで大切な友達をもてなすところ」なのに、至らぬことでお客様を不愉快にしてどうする。・
そんな重い気持ちで翌日一日を過ごしました。 反省しきりです。                       ・














































筍の煮物




下拵えと保存

一昨日従妹から掘りたての筍が沢山届きました。 やっと顔を出したばかりの柔らかそうな筍でした。 すぐに寸胴鍋を
取り出して、同梱されていた糠で湯掻いておきました。 水から茹でて大体40分くらいだったと思います。 従妹は皮
をむいて湯掻くそうで、「随分大変だ」とこぼしていました。 私は皮が付いたまま頭の部分を斜に切り落とし、縦に1
本ザックリと包丁を入れてそのまま湯掻きます。 冷えてから皮をむくとスルリと簡単にむけます。 それからフリーザ
ーバッグに水を張って冷蔵庫に保存しておきます。 2日に1度水を取り替えておくと結構長持ちがします。    ・


シンプルな筍の煮物

今夜は『筍ご飯』と『筍の煮物』を作りました。 我が家にある材料だけで作りましたので、随分とシンプルなものにな
りました。 これから本格的な筍のシーズンに入りますから、筍料理を使った『おもてなし』の準備の積りで取り組んで
みました。 以下は『筍の煮物』です。                                   ・

【材料】                                                 ・
  筍・・・・・・・・かなりアバウトです。 今回はできるだけ小振りなものを使いました。          ・
  わかめ・・・・・・ボイルして冷凍していたものを水に戻して使いました。                 ・
  鰹削り節・・・・・1パック 5g                                   ・
  山椒・・・・・・・適当(ベランダでいい感じに育っています)                      ・
  菩薩流そばつゆ・・適当(冷蔵庫に常備しています)                           ・

【作り方】                                                ・
@ 水に『菩薩流そばつゆ』を加えて味を確認し煮汁を作ります。 『菩薩流そばつゆ』には『だし』『酒』『みりん』
 が入っていますから、他には何もいりません。                               ・
A 筍(小振りですから)は縦4等分にします。                               ・
B 筍を煮汁に入れ、上に『鰹削り節』を乗せて味が染む程度まで煮ます。                   ・
C 煮えたら火を止めて冷まし味を染み込ませます。                             ・
D 食前にもう一度沸騰させ、火を止めてから水に戻しておいた『わかめ』を煮汁に浸します。          ・
E 『わかめ』の色が変わらないうちに手早く盛り付けて山椒をトッピングして完成です。            ・
 

今回は備前の『割れ山椒』を使いました。 お味の方もなかなかでした。 次回は『メバル』と煮付けてみようと思って
います。                                                 ・


































ちらし寿司


   


今日のお客様は『菩薩様』

お雛様にスペシャルゲストがありましたので『ちらし寿司』でもてなしました。 『ちらし寿司』は私の田舎(岡山県西
部)では『ばら寿司』と呼んでいて、氏神様のお祭りや講の集まり、家族の誕生日など特別な日によく作っていました。
トッピングにはよくボイルした小海老を使っていたように思います。 海老の赤い色がとても華やかですから『菩薩様』
もたいていはブラックタイガーなどをボイルしてスライスし貼り付けていました。                ・

岡山駅などでは『もぐり寿司』という名前で売られています。 でも私の田舎では、同じ岡山県でありながらそういう呼
び方には違和感があります。 地方によって呼び方にもさまざまな違いがあるのでしょう。 トッピングの酢魚も広島で
は『コノシロ』を使いますが、岡山では『ヒラ』をよく使っていました。 さて今日はその『ちらし寿司』に初トライし
ましたので忘れないようにマイレシピとして整理しておきたいと思います。                   ・


使った材料

【ベース】                                                ・
  お米・・・・・3カップ(3カップを標準として他の材料の分量を決めているものが多い)          ・
  寿司酢・・・・100cc(メーカーによって若干の違いがあります。 表示を確認してください)      ・

【具】(かなりアバウトにやってもも大丈夫です。 具は多目の方が美味しいといわれています。)        ・
  ごぼう・・・・親指くらいの太さなら30cmくらい。                          ・
  れんこん・・・小振りなもの15cmを縦割りにして半分使いました。 (約100g)           ・
  人参・・・・・小振りなものを1本。 (約100g)                          ・
  タケノコの水煮・・・半分にスライスして真空包装したものを概ね使い切りました。 (約100g)     ・
  干し椎茸・・・3枚。                                         ・

【トッピング】                                              ・
  卵・・・・・・3こ(錦糸卵を作ります)                                ・
  さやえんどう・・・・10こくらい                                   ・
  焼きアナゴ・・・・・1パック(50gくらい)                             ・
  コノシロ・・・2尾                                          ・
  えび粉・・・・少々                                          ・


作り方

先ずは手順を整理してから取り掛かるといいと思います。                           ・
@ 『干し椎茸』を水に戻しておきます。 2〜3時間程度は必要です。                    ・
A お米をかしておきます。 少なくとも30分。 水はやや控えめに。                    ・
B 『さやえんどう』を薄い塩水で柔らかくならない程度に軽く湯掻きます。                  ・
C 卵3個をしっかり溶いて卵焼きで薄く焼き上げます。 卵焼きを熱し、油を塗って濡れたタオルに乗せて一旦ジュッ
 !と冷やします。 冷えたところに少量の溶き卵を入れて卵焼きを揺らしながら伸ばします。 それから遠火で焼き上
 げます。 表面が固まったら大丈夫、濡れタオルに戻して綺麗に剥ぎ取ります。 焼きあがったら1枚を4つ折りにし
 細くスライスします。                                          ・
D 『コノシロ』はもっと後の作業になります。                               ・
E 『ごぼう』は皮をこそぎ落とし、できるだけ小さなササガキにして水に放しておきます。 少量の酢を加えた水で沸
 騰するまで湯掻き、笊に上げて水を切っておきます。(変色を防ぎます)                   ・
F 『れんこん』『人参』『たけのこ』絞った『干し椎茸』を適当な大きさに切ります。 この辺りはお好みですが、食
 べるとき余り邪魔にならない程度に薄くスライスするのがポイントです。                   ・
G 鍋に『ごぼう』『れんこん』『人参』『たけのこ』を入れて、『干し椎茸』の戻し汁で煮ます。 下味は少量のダシ
 の素とダシ醤油で調えます。 寿司酢にかなり濃い味が付いているので薄くて構いません。           ・
H 煮ている間に『コノシロ』を3枚におろし両面に塩をします。                       ・
I 『コノシロ』に塩をしたらご飯を炊き始めます。                             ・
J 『具』が炊き上がったら笊に上げて水けを切っておきます。                        ・
K 30分経ったら『コノシロ』の塩を同割りの酢で洗い、酢に漬けて酢〆を作ります。             ・
L 『えんどう』は大きさに合わせて2〜3こにハスに切っておきます。(お好みで切らなくても構いません)   ・
M ご飯が煮えたらすぐに寿司桶に移し、しゃもじで切りながら100ccの寿司酢を少しづつ加えていきます。  ・
N よく混ざったら『具』を加えてまんべんなく混ぜます。 切りながら混ぜるのが基本です。          ・
O 後はトッピングです。 『あなご』を広げ、スライスした『コノシロ』を並べ、『えび粉』を振りまいてから『錦糸
 卵』をトッピングします。                                        ・


ポイント

出来立てを味わいたいですから、やはり手順は大切です。 ご飯の炊きあがり、具の煮あがり、酢魚の締め具合のタイミ
ングを計りながら調理しましょう。 『コノシロ』は塩をして30分、酢に〆て30分、これ以上〆すぎると味が落ちま
す。 これから蕗や蕨、筍など旬の食材のシーズンになります。 その都度『ちらし寿司』で味わってみては如何でしょ
うか。                                                  ・

     

左から『錦糸卵』の完成。 いい色目でしょう。 全く焦げ目が付いていないのが凄い。(自画自賛) 中は煮あがった
具の汁気を切っています。 右は3枚におろした『コノシロ』に塩をして水分を切っています。 お腹の部分の小骨は予
め切り捨てておきましょう。 塩をして30分、酢にして30分、これで十分です。               ・