4月16日


『御神能』見学

宮島に出掛けてきました。 目的は『御神能』見学。 決して『鑑賞』とは言わない。 私にはそういう素養はなくて、まぁツア
ーガイドの一環、単に知識の蓄積です。 厳島神社では神事の一環として『能』が奉納されています。 『能』だけでなく交互に
『狂言』も奉納されます。 場所はもちろん厳島神社の『能舞台』で、この日には特設の観覧席が作られます。       ・

『御神能』の奉納は年2回あります。 1月2日に『御松囃神能』、世の平安や五穀豊穣、息災延命を願った正月の祝賀芸能がル
ーツだそうです。 そして4月16日〜18日が『桃花祭御神能』です。 喜多流・観世流の『能』と大蔵流の『狂言』が奉納さ
れます。 『桃花祭御神能』は3日とも午前9時〜午後4時まで『能』と『狂言』が交互にほぼ休むことなく続きます。   ・

   

私は能の『高砂』と『田村』、狂言は『萩大名』を拝見しました。 雰囲気は分かりますが、独特の節回しが聞き取れなくてスト
ーリーはさっぱり分かりませんでした。 私にはちょっと敷居が高かかったようですがお好きな方もいらっしゃるようで、周りに
は一生懸命にメモを取りながら見ておられる方も多かったです。 一般的に『能』の鑑賞はかなり高額ですが、この『御神能』は
昇殿料(300円)だけで鑑賞することができます。 今日も明日も公演は続きます。 よろしかったら如何ですか?    ・





































4月14日



ボランティアガイドが終わりました

オーストラリアから2組のご夫妻がお見えになりました、 シドニーのWoollahraという街にお住いの方々で、以前ご案
内した別の方に聞いたところでは最も美しくて高価な高級住宅街なのだそうです。 日系企業を退職された方、ケータリングを経
営されている方、宗教の先生、こんな方達でした。 皆さんのお宿は宮島では最高級の『岩惣旅館』で、一体どういう人達なんだ
ろうと思っていましたが、「なるほどなぁ。」と納得しました。                            ・

最初に頂いた依頼には「弥山に登りたい。」とありました。 年齢をお尋ねすると、全員65歳〜70歳といいます。 これは弥
山の高さだけをお調べになったか、旅行代理店に吹き込まれたか、そんなところかなと思い訊ねてみたところ案の定でした。 そ
れでも「日常的に15〜20kmくらい歩いているから大丈夫だ。 もし厳しかったら体力に合わせてゆっくり登る。」と麓から
頂上までの登山を希望されました。 そこで私も覚悟を決めてこのところの弥山行になったという訳でした。        ・

14時にホテルのロビーで待ち合わせ。 ところが今日は生憎の雨でした。 「午後には雨」の予報は数日前から殆ど変わりませ
んでした。 雨だったら麓からの登山はお断りする積りで取り敢えず登山の準備をして様子を見ていましたが、お昼前には雨が落
ち始め、だんだんと激しくなっていくようです。 雲も厚い。 そこで平服に着替えて出掛けることにしました。      ・

ロビーでお目にかかって「雨中の登山は危険なので私としてはお勧めできない。」とお話ししました。 ところが「雨の景色もま
たいいものだ。 我々は美しい自然を満喫したいんだ。」と懇願されます。 余りに残念そうでしたので「それなら中腹までケー
ブルカーで登りましょう。 それから約1km歩くことになりますが、それならどうでしょう?」と提案すると急に顔が明るくな
り了承していただけました。                                            ・

『獅子岩』駅でケーブルカーを下りて一旦下り、それからきつい坂道を登っていきます。 相当に自信をお持ちだったようで最初
はスタスタと登って行かれましたが、次第にペースダウン、遂には暫く立ち止まっては追いついて来るのを待つということを繰り
返しながら登っていきました。 私が73歳であることはお知らせしていましたので、ホテルでは「あなたも一緒に登ってくれる
のか?」と驚かれたりしましたが、遂には「あなたは私達より随分若い。 驚いた。」と言われました。 それはそうでしょう、
そのためにトレーニングをしてきましたから。                                    ・

『霊火堂』で茶釜のお湯を飲んで頂き、『くぐり岩』を通って頂上に至りました。 霞んではいましたが、360度の眺望には随
分感動されていました。 霧が流れて遠望を隠し、再び現れてくる景色は私としてもなかなかのものだと感じました。 まるで一
幅の墨絵をみるようでした。 『くぐり岩』でちょっとしたアクシデントがありました。 お一人が勢いよく登っていかれました
が、大男でしたから天井で強く頭を打たれました。 仲間は「彼は頭に子供を作った!」とからかっておられましたが、私にも経
験があります。 あれは確かに痛い。 しかもかれはbold。                            ・

   

下って『厳島神社』にご案内しました。 お一人は宗教の教師ですし、他の方も敬虔なJewishでしたので日本の神道にとて
も関心を持たれて、神道の祭神や仏教との違い、shrineとtempleの違いなど次々と質問されました。 そして神道の
拝礼マナーも体験され雨の厳島神社を後にしました。                                 ・

今夜は『岩惣旅館』でビッグディナーを計画されています。 従ってもやはタイムリミット。 最後に『大聖院』にご案内し『五
百羅漢』をご覧いただいて今日のガイドを終わるように考えていました。 ところが、『大聖院』の山門は閉ざされていました。
以前はこんなことはなかったと思うのですが、観光客が増えすぎたのでしょうか。 女性たちは諦めきれず、そっと『閂』を外し
て侵入されていました。 明日の朝早く来てみると言いながら諦めきれぬように宿に向かわれました。           ・

明日は広島をご案内することになっていましたが、急遽予定変更、早朝に京都に向かい、更に『トヨタミュージアム』を訪れるこ
とにされたようでした。 従って今回のご案内はこれでお終い。 早速例の『お好み焼き』店にキャンセルの連絡を入れておきま
した。                                                      ・














































4月12日


スパゲッティーが食えるぞ

お昼に何を食べるか。 手は余りかけたくないし、さりとてどうせ食べるなら美味しく食べたい。 しかも塩分を控えてとなると
かなり厄介な課題です。 定番としてはこのところ『うどん』『雑炊』『雑煮』の繰り返し、それに最近『カレーライス』が加わ
りました。 何れも1カップor1プレートで片付く簡単メニューですし、栄養バランスもまずまずかと思います。 因みに塩分
量・・・『うどん』1.35g、『雑炊』『雑煮』0.85g、『カレーライス』1.1gといったところ。        ・

循環器科の医師に勧められて減塩食を始める前は『スパゲッティ―』も定番の1つでした。 レトルトパックを使って簡単に作れ
ますし、肉も野菜もバランスよく取れます。 レトルトパックといっても業務用としてレストランなどで使われているものでした
からなかなかのお味でした。 ところが減塩食を始めて気付いたのですが、1パックの塩分量が2.8g、これでは1食分として
はかなり厳しい数値です。 せめて1食1.5gに抑え、1日を4g以下で過ごしたいというのが私の目標です。      ・

そんなことで、大量に調達し食料倉庫で眠っていたレトルトパックと早や茹でのミニスパゲッティ―麺を恨めしく眺めておりまし
た。 そんなときふと思ったんです。 仮にレトルトパックを半分使い、後は『ニンニク』『唐辛子』『ホールトマト缶』などで
うまく舌をごまかせないか。 これならまぁ目標以下におさまるはず。                         ・

そこで早速作ってみました。 『豚肉細切れ』『ニンニク』『ピーマン』『シメジ』『トマト』『ホールトマト缶』、これにレト
ルトパックを加えて麺とからめる。 「これでどうだ!」 結論を申し上げる。 「味にもう一つ締まらない感はあるが、何とか
食える。 何かもう一つ工夫を加えれば何とかなりそう」、ということで先日から定番料理に加えることにしました。    ・

後は見た目の美しさですね。 「どうせ掻き込むんだから見た目なんかどうだっていいじゃぁないか。」という向きもおありでし
ょうが、見た目も味の一つ、それに妙なところに完璧主義的な性格も加わって拘ります。 今回は試作品で、その見た目があまり
美しくありませんが写真を乗っけます。                                       ・

 

後は手順ですね。 これも研究課題です。 どの時点でソースを作り始め、麺の茹であがりとタイミングを合わせていくか、使う
食材によっても左右されますからもう少し試行錯誤が必要です。 もし見た目が美しく、かつなかなかの味のものが出来上がった
ら『スパゲッティが食えるぞ・バージョンアップ』として改めてご紹介します。                     ・

































4月 5日



ボランティアガイドが終わりました

名前で男女を区別するのは、私達日本人にとって苦手なことなのかも知れません。 最初に何度かメールのやり取りをした後で、
最終的にスケジュールを決めて写真の交換をしました。 てっきり男の方だろうと思っていたら、意外にも若い女性でした。 ま
た、どちらのお国の方かもなかなか区別がつきにくいです。 写真の女性は黒髪でしたし、いきさつもあってアジア系の方かなと
思っていたら、Polishだと言われました。 ポーランドの方には黒髪が多いのかなぁ。 どうなんでしょうね。    ・

そんなことで、今回のお客様はポーランドからお見えになった若い女性でした。 10時15分に新幹線改札口の外側で待ち合わ
せる約束でしたが、少々戸惑いました。 「あの人かなぁ。」とおぼしき女性が改札口周辺をウロウロしていましたが、風体が違
います。 メールには「ミリタリーパンツにナイスシャツ、そしてジーンズのジャケット」とありましたが、その女性のパンツは
ブルーのストレッチでしたし。 「それに荷物を預けるところはあるか?」と聞いてきていましたので、当然バックパッカーの姿
を想像していたのですが。                                             ・

やがてその女性は駅員さんを捕まえてしきりと何かを聞き始めました。 スマートフォンを取り出して何か見せているようです。
そこでさりげなく近づいて覗いてみると、私が送った新幹線構内の写真でした。 そこで声をかけるとむこうも私に気が付いたよ
うで、途端に安堵の表情を浮かべていました。 「パンツはミリタリーではないではないか? 何でバックパックを持ってないの
?」 挨拶の後はいきなりこんな会話から始まることになりました。                          ・

駅前のカメラ屋さんでSIMカードを買って縮景園に向かいました。 その間聞いたこと。 といってもとても早口な人で、多分
流暢な英語だろうとは思うのですが、さっぱり聞き取れません。 つなぎつなぎ理解したことは、まず「ポーランドから来た。・
日本には3週間止まる。 これまでに京都、大阪、奈良を訪ねた。 これから長崎に行きたい。 それから沖縄なんだけど、飛行
機は福岡からが便利がいいか? 満開の桜が見たいけど、どこか北の地域でこれから満開を迎えるところはないか。」などなど。
結構気の向くままに歩き回る旅のようでした。                                    ・

若いと言っても30歳代半ばかなぁ。 仕事をしてお金をためては世界中を旅行しているようです。 行っていない所はアフリカ
くらい。 「でもいつかは行きたい。 ケープタウン、ナイロビ、モロッコ、とても魅力的。」 そんなお話しでした。 小さい
リュックサックはボロボロ、靴は擦り切れていると言っていました。 きっと長い旅を一緒に続けてきたのでしょう。 まぁ、お
父さんの年代からすると、「若い娘のこのような一人旅は大丈夫なのかなぁ。」とは思いますが、No problemと言って
いました。 若者とのgeneretion gapを感じました。                          ・

『縮景園』→『広島城外周』→『お好み村』→『平和公園・資料館』とご案内し、最後に本通り商店街でお別れしました。 『お
好み村』でお好み焼きを食べて頂いたあとで商店街を通って平和公園にご案内したのですが、バックや靴屋さんに立ち寄って物色
していましたのでここで新しいものを調達しようと思ったのでしょう。 「何時ごろまで営業しているのか聞いていました。」 
広島駅までお送りし、預けた荷物を受け取るのを見届けてお別れしようと思っていましたが、いきなり商店街で別れを告げられま
したので少し狼狽えて私の交通費を頂くのをすっかり忘れてしまいました。                       ・

   

翌日になってメールが届きました。 「予定通り宮島に行った。 雨だったので『弥山』登山は諦めた。 『大聖院』の仏像が可
愛かった。 昨日は有難う、楽しい旅だった。 交通費を渡せなくてごめんなさい。 あれから商店街を歩いて、靴とパンツを買
った。 見せてあげたい。」 そんなことが綴ってありました。                            ・



































4月 3日



ボランティアガイドが終わりました

ボランティアガイドが終わりました。 今回は1日のみ、広島のみのご案内でした。 お客様はデンマークの若者達(大学生)で
まる1か月間日本に止まって各地を旅行されています。 東京→伊東→金沢→京都→大阪→奈良→岡山→尾道→広島、そしてこれ
から宮崎→鹿児島→沖縄と旅を続けられます。                                    ・

その間、伊東ではサーフィンを、尾道では『しまなみ海道』でサイクリングも楽しまれたそうです。 事前に相当細かく研究され
たようでした。 彼らもまたクラブを通さない直接依頼組で、3月20日、21日にご案内したドイツの若者たちと大阪で出会っ
て、私を紹介されたということでした。 何だか輪がどんどん広まっていくようで、5日には以前ご案内したロンドンの女性の紹
介で若い女性をご案内することになっています。                                   ・

そんな事情なので、早め早めに予定を立て準備を終えておきたいのに、なかなかメールに返信がなくて苦慮しておりましたが、昨
日やっと準備が整って、今日彼らのガイドを終えました。 10時に広島駅で落ち合って、16時に平和公園でお別れする間、『
縮景園』→『広島城』→お昼はお好み村で『お好み焼き』を楽しんでいただき、『平和公園』→『平和資料館』とめぐりました。

金沢では『兼六園』を見てきたようですが、「『縮景園』は今まで見たどんな景色より美しかった。」と感嘆されていました。・
「有難うございます。 広島市長にそのように報告してしておきます。」と笑い合いました。 それから広島城の外堀を1周しま
した。 桜は盛りを過ぎていましたが、それでもまだまだ見応えがありました。 桜越しに見る天守に何度も何度もカメラを向け
ていました。 近くに住んでいるとつい見落としがちな風景ですが、天守、桜、水の組み合わせは驚くほど素晴らしいと思いまし
た。 きっとそのように感じて頂けたと思います。 
また『お好み焼き』にもいたく感激されたようでした。        ・

 

4日夜になって彼らからメールがありました。 『弥山』に登ったようで、「とてもいい天気に恵まれましたので登りも下りも歩
きました。」とありました。 他に『大聖院』の『五百羅漢』、『戒壇巡り』もご紹介していたのですが、それらについても感想
を送ってくれました。                                               ・

何だかとても爽やかな青年達でした。 「ヨーロッパから来られる人達は誠実で、折り目正しい方が多いようです。 あの若者た
ちはきっといい家庭で育ったんだろうと思います。」 お好み店の店主も彼らに感動してそんな感想を漏らしていました。 そう
ですね。 先月ドイツから見えた青年たちもとても穏やかで爽やかな感じでした。                    ・

 




















































3月26日



弥山に登りました

17日、23日に続いて今年3回目の弥山登山を行いました。 何とか慣れて楽に素早く登りたいと思うのですが、これを『寄る
年波』というんですかね、殆ど毎回バテバテで頂上を目指すことになりました。 こんな調子でオーストラリアン・カップルズを
この山にご案内できるのでしょうか。                                        ・

今日も『もみじ谷コース』を登って、『大聖院コース』を下りました。 空はよく晴れているのですが霞んでいて遠望は殆どあり
ませんでした。 頂上から見下ろしていると霞の中からいきなり船が現れたりしました。 「今日は霞んでいて、絶景のお裾分け
はできません。」と某さんにメールをしたら、「それもまた風景でしょう。」と帰ってきました。 それもそうですね。   ・

随分前のことになりますが、『Mr.Texan』と弥山に登りました。 その日も霞んでいて私が「smoggy」というと、
「あのなぁ、こういうのは「hazy」というんだよ。」と指摘されたことを懐かしく思い出したりしました。       ・

 

それから『大日堂』を経由して『大聖院コース』を下りました。 『クジラ岩』を下った狭い石段で2人の若い女性が道を譲って
くれました。 「有難う。」とお礼を言って更に下り始めると後ろから『トトロ』の歌声が聞こえました。 ずっと等間隔で下っ
てくるようです。 それから『ポニョ』に変わり、聞き覚えのない歌声になりましたので脚を止めて、暫く待って「それは何とい
う曲ですか?」と聞きました。                                           ・

確か、『ラピュタ』といったと思います。 「それもジブリなの?」と聞くと「そうです。」と頷きました。 それからもずっと
その歌声を聞きながら下りました。 若い女性の歌声を聞きながらの山歩きはいいものです。 何か心が軽く疲れを忘れながら高
齢者には厳しい石段を下っていけました。                                      ・

『大聖院』前まで下り、ステッキを片付けているとかの女性たちも下ってきました。 「歌声を聞きながら楽しく下ることができ
ました。 ささやかなお礼に『大聖院』をご案内しましょう。」と提案すると大変に喜ばれましたので、『五百羅漢』と『戒壇巡
り』にご案内しました。 「後は摩尼殿2階からいい景色が楽しめますが、私はここで失礼します。」と別れを告げると、「是非
一緒に記念写真を撮らせて下さい。」といいます。 そこで『摩尼殿』の登り口で写真を撮って、私のHPにアップロードするこ
とをご了承頂きお別れしました。                                          ・

 

私の脚は今日もまだ慣れてはいませんでした。 登りは息を入れながらも峠まではまずまずのペースで登れたと思いますが、『弥
山銀座』に入ってから完全に息切れをしてしまいました。 これからの予定ですが、4月14日にオーストラリアの方達を『弥山
』にご案内します。 それに4月3日に直接依頼組のデンマークの若者をご案内することになるかも知れません。 それまでにも
う1度か2度登ってしっかりと慣らしておこうと思っています。                            ・

















































3月23日



弥山登山

とてもいい天気でしたが、少し霞がかかっていました。 でも頂上からの眺めはなかなかのものでした。 絶景ポイントでは沢山
の黄色い嬌声を聞きましたね。 今日は『もみじ谷コース』を登り、『大聖院コース』を下りました。 前回とは逆のコースでし
た。                                                       ・

半分くらい登ったところで背の高い外国人の青年に追い抜かれました。 長い脚でスタスタと登っていきます。 彼はちょっと会
釈をしてどんどん登っていきました。 それから少し歩いて休憩所(半分くらい登ったところにあるベンチですけれども)に至る
とその青年がベンチに座って本を読んでいました。                                  ・

こんなところで読書?と訝って声をかけてみました。 彼が言うには、「私はこういう静かな雰囲気の中で読書をするのが好きな
んです。」 なるほどね、悪くはないと思いますが、息せき切って登った身には何とも皮肉に聞えました。 「ドイツから来たん
だ。」といいます。 「東京から京都・奈良、それから広島、これから大阪に向かいます。」と話してくれました。     ・

それから打ち解けて暫く話し込みました。 「先日ドイツの若者2人のご案内をしました。 2日間ご案内したのですが、その間
国について沢山の事をお聞きしました。 私たちの一般的な感覚では北に比べて南の地域が暖かいと思うのです。 でもドイ
ツでは北の海側が南の山側より暖かいんだそうですね。」 彼も本を閉じて興味深そうに会話に応じてくれました。 とても分か
りやすい英語でした。                                               ・

そして、「それでは頂上でお会いしましょう。」とご挨拶をしてお別れしました。 それから峠まで登り、『弥山銀座』を半分く
らい登って絶景を眺めながら一息入れているとかの青年が追いついてきました。 「もう下っているのか?」と聞きます。 「ま
だ登っているところだよ。」と笑いながら答えると、「じゃ!」というように手を上げてまたスタスタと登っていきました。 頂
上では再びお目にかかることはありませんでした。                                  
























3月20〜21日


ボランティアガイドが終わりました。

今回のお客様はドイツからお見えになった青年たち。 話せば長いことながら、昨年10月にオーストラリアからお見えになった
ご夫婦をご案内しました。 この人達の次の目的地が岡山県のアートの島で外国の方にも人気が高い『直島』でした。 『直島』
の宿でご夫婦がご一緒になったのがロンドンからお見えになった若い女性で、この人から即日案内の依頼がありました。   ・

この女性お1人のご案内だろうと思っていたら金髪に染めた台湾系アメリカ人男性がご一緒に現れました。 多いのもいいかな。
この日はお二人を広島市内にご案内しました。 そして翌日は宮島なのですが、待ち合わせた宮島口駅には更に4人の若者を引き
連れてお見えになりました。 「多いのもいい」とは言いましたがちょっと賑やかだったですね。 その中の1人がドイツの方で
今回のお客様はこの人から紹介されて私に案内を依頼してきたということでした。 以上がいきさつ、ややこしいお話しでした。


【20日】
お気の毒なことですが、20日・21日とも雨、特に21日はかなり強い雨でした。 さて20日、若者でもあるし天気が良けれ
ば登山もありかなと思っていましたが(大鳥居遊覧乗船前にはまだ雨は落ちていなかった)空模様を見て早々に諦め、『大鳥居遊
覧』→『千畳閣・五重塔』→『厳島神社』→『大聖院』といつも通りのご案内でした。                  ・

従って特記事項のみ。 『大鳥居遊覧航路』のなかでショッキングな話を聞きました。 スタッフが耳打ちするには、「3月末を
もってこの『大鳥居遊覧航路』が廃止になる。」というものでした。 突然なことで驚くとともに大ショックを受けました。 こ
の航路は私にとって宮島案内の『メインイベント』でしたので、途方に暮れるというか、「これは困ったことになったな。」と思
いました。 今後再開の予定とか臨時便の運用とか、そんなことも今のところ分からないということでした。        ・

 

この人達はとてもラッキーでした。 今日は神社の祭礼があって、行事の一環として『舞楽』が奉納されました。 入り口から入
った時『雅楽』の演奏が始まりましたので急いで本殿に向かったところ『祓殿』で『舞楽』が始まっていました。 しかも、演目
が『蘭陵王』でしたので動きにも特徴があり楽しめたものと思います。 彼らの驚きと興味深い表情がそれを表していました。・

 

お昼は例の『六角カフェ』で食べて頂くことにしていましたが、何度か予約の電話を入れたのに応答がありませんでした。 「お
かしいなぁ、定休日は今月までは水曜日(明日)のはず。」 しかしやはり門扉は固く閉ざされていました。 後でわかったこと
ですが、21日が祝日だったので休日を振り替えたんだそうです。 困ったもんだ。                   ・

『六角カフェ』では『きつね寿司』と『うどん』を食べて頂くように計画していたのですが、その代りに『牡蠣料理』を食べて頂
きました。 牡蠣も広島名物ですから、まぁそれはそれでよかったかなと思います。 ちょっとお高かったですが、『焼牡蠣』『
酢牡蛎』『フライ』と、あまたの牡蠣料理を堪能していただけました。 満足して頂けたようです。 それから宮島口駅でお見送
りして今日のご案内を終えました。                                         ・

【21日】
『縮景園』→『広島城』→『お好み焼き』→『平和公園・資料館』とご案内しました。 終日雨の中でした。 しかし雨の風景も
自然の一現象ですし、雨の『縮景園』もなかなかいいものです。 「針葉樹が多く、こういう緑に包まれた景色はドイツには少な
いんだ。」と却って緑映える景色を堪能しているようでした。 『ソメイヨシノ』はまだ開花していませんでした。 多分明後日
くらいかなぁ。                                                  ・

『縮景園』には広島の 桜の『標本木』があります。 これに5輪以上の花が開くと『開花宣言』となりますが、まだ1輪も開い
てはいませんでした。 ただ「明日は熊本、それから鹿児島・宮崎と旅するのできっとそちらで見ることができるでしょう。」と
意に介している様子はありませんでした。 『縮景園』を出たところでお1人が体調不良を訴えられました。 雨で靴が濡れ、身
体も冷えて「寒気がする。 ホテルに戻って熱いシャワーを浴びて少し眠る。」といいます。               ・

体調不良なら仕方がありませんからお別れし、他のお1人を帯同し『広島城』外周に向かいました。 城内では『鎧・兜』の着用
をお勧めしたところすっかりお気に入りで、自分でもポーズを取って写真に納まっていました。 城内には古い建造物の歴史的な
名残はなく、単なるコンクリート囲いの展示場ですから私の方がいつも少し引き気味なのですが、城下町の絵図や刀剣などなど、
かなり興味を持ってご覧になっていました。                                     ・

 

この方がまた多弁な方で、相棒と別れて以降ずっとしゃべり続けていました。 こちらはリスニングに難ありというのにお国のこ
と、家族のこと、家業のこと、将来の夢など延々と話し続けられました。 私は内容を理解するのに必死。 『お好み焼き』を食
べながらも止まりません。 店主が「高橋さん、話の内容は全部理解できているんですか?」と聞きます。 「いや、全部を聞き
取っている訳ではありません。 時に前後の内容から想像を巡らせることがあります。」と片目をつむったことでした。   ・

やがて元気を取り戻した相棒も加わって『平和公園』を歩き、『資料館』にも入っていただいて『平和公園』を後にし、本通り商
店街でお別れして彼らのご案内を終えました。                                    ・
















































3月17日



久々の弥山登山

桜の便りもチラホラと届きだしましたので、遅まきながら『巣ごもり』から起き出すことにしました。 リビングの窓に吊るした
防寒用の『アルミシート』を取り外し、ごく厚の部屋着にもお隠れいただいて本格的な外出を決意しました。 そんなことで今日
は本当に久しぶりの弥山登山になりました。                                     ・

ところがです。 久しぶりに登山服に手を通してみると、なんとなんと腰回りはパンパン、お腹はプックリとはみ出しています。
体重計に乗るのが恐ろしく、確かに大きくなった腹回りを映る鏡で眺めては憂慮していましたが、確かな証拠を突きつけられまし
た。 「こりゃぁえらいことじゃがな。」 熊さんは冬眠するまでにしっかりと脂肪を蓄え、体力の消耗を抑えるためにずっと眠
って過ごします。 それでも冬眠から目覚めたときにはかなりスリムになっているそうですが、私は『巣ごもり』の間中活動期と
同じようにしっかり食べていましたからね。                                     ・

今日はまず宮島口まで歩きました。 それからフェリーで宮島に渡り厳島神社裏を通過して大聖院に至ります。 ここからが奥之
院表参道の『大聖院ルート』です。 『巣ごもり』の間に体力も落ちていますから喘ぎ喘ぎ石段を登っていきます。 一しきり登
っては息を入れるのですが、若者はスタスタと追い抜いて登っていきます。 何だか眩いものをみるように後姿を追いました。・

四分の一ほど登ったところが休憩所になっています。 ここのベンチに座って持参していたレーズンロールを食べ、下ってきたカ
ナダ人のカップルと暫く話しました。 カナダ東部のケベックからだそうです。 出発する時は−2度〜−5度、やはり気候の違
いに戸惑いながらの旅のようでした。 東京→京都→広島→福山→岡山、そして東京からお帰りになります。        ・

 

さて今日は慣らし運転。 休憩所まで登って引き返すことにしていました。 休憩所からは厳島神社や千畳閣、五重塔が鳥瞰でき
ます。 ある人はここからの眺めが一番だといいます。 欲を言えばもう少し視野が広ければとは思いますが、まぁ同感ですね。
暫く眺めて四阿の椅子に座るとそこにカナダの方がやってきたというわけです。                     ・

彼らはこれから登っていくものだと思っていたところ予想に反して下り始めました。 そこで急に心変わり。 余りしつこく付き
纏う様なことになるのも嫌だなぁと思っていたところ脚は勝手に登り始めていました。 またあの筋肉痛に苦しむことになると思
いましたが、脚は私の意に背いてどんどん登っていきました。                             ・

『仁王門』で息を入れ、もはやヨタヨタでしたが何とか頂上までたどり着きました。 今日はとてもいい天気でしたから頂上から
の眺めは一入でした。 2階に座って残りのレーズンロールを食べてから『霊火堂』前を通過し『もみじ谷ルート』を下り始めま
したが、『菩薩様』に挨拶するのを忘れていたことに気付き引き返した煙が充満した『霊火堂』に座って暫く『菩薩様』と話しま
した。                                                      ・

 

『もみじ谷ルート』の下りではすっかりステッキのお世話になりました。 登りは息が切れますが、下りは膝にズッシリと負担が
かかります。 その負担をステッキに分担して貰いながら下りました。 必須アイテムですね。 予定外の行動にすっかり疲れて
しまい、帰りのフェリーの中ではかなり深い眠りに落ちていました。 そんなことで久しぶりの登山でしたが、実はこれは来月1
4日にお見えになるオーストラリアのカップルのご案内の予行演習なのでした。                     ・























































3月11日


『第1回青年の船』10班、15班のつどい

3月12日、オリンピック記念青少年総合センターで『第1回青年の船50周年のつどい』(全体会合)がありました。 50年
前、私たちはここに集い結団式を行いました。 そして10班、15班が代表して東宮御所に皇太子殿下(現平成天皇)を表敬訪
問し、晴海埠頭から『日本丸』で52日間の東南アジア諸国歴訪の旅に出発しました。                  ・

その全体会合に先立ち、というかその機をとらえてこの『10班、15班のつどい』が行われました。 10班というのが私達2
0名の男性グループ、15班はやはり20名の女性グループでした。 昨年夏に京都で10班の集まりを持ちました。 そのこと
はこのブログでも紹介しました。 そのとき「52日間ずっと行動を共にしてきた15班を交えた集まりをしようではないか。」
という相談が出来上がり、今日の集まりが実現しました。 両班の幹事さんにはお疲れさまでした。            ・

15班は女性グループの中でも一際目立った存在でした。 美女才女揃いで、他の女性グループからさえ憧れられた特別な存在で
した。 それに引きかえ私たちの班は平凡な男ばかり、それでも友班として親密に行動を共にしていました。 とても仲がよかっ
たですね。 他の男性グループからも羨ましがられていました。                            ・

さて夕方5時に新宿歌舞伎町のホテルに集合、そろって『シビックスカイレストラン椿山荘』に向かいました。 レストランは文
京区役所の25階にあり、360度の眺望が楽しめます。 特に夜景が美しく『スカイツリー』や『東京タワー』が臨め、とても
素晴らしい眺望でした。                                              ・

今日の出席は、10班が10名、15班からは5名の出席でした。 もう少しお集まりになるかなと思っていましたが、なにしろ
一番若い人が70歳、やはりそれぞれにご事情がおありになるようでした。 女性グループとは50年ぶりの再会でした。 従っ
て私の頭の中には若くてキラキラしていた彼女達の記憶しかありません。 確認しようにもそのころの写真や資料は度重なる転宅
や我が家の没落で失ってしまいました。                                       ・

「さてちゃんと分かるだろうか?」 期待と不安と・・・そんな気持ちで待っていましたが・・・やはり分かりませんでした。・
男性より女性の方か変わり方が大きいのかな? 皆さんは私をよく覚えていてくださってニコニコしながら手を差し伸べてこられ
ます。 ところが私にはさっぱり分からない。 「私よ。 私よ。」と言われながらしげしげと拝顔し、やっと遠い記憶を呼び戻
すという有様でした。 失礼なことでした。                                     ・

それから気の利いた食事を頂きながら飲み、かつしゃべりました。 楽しかったですね。 当時、私のお姉さんのような存在の方
がおられて、この人から「あなた目が落ち着かない。」とか「同じことを反省しないでちゃんと結果を出せ。」とか厳しく指摘さ
れたことがありました。 「そんなこともあったよねぇ。」と笑いあったことでした。 皆さんからは「お互いに甘え合っている
。」と揶揄されたものでした。 そんなことも懐かしく話し合いました。                        ・

 

そして楽しい時は瞬く間に過ぎ去り、最後に「1年後にまたどこかで合おう。」という話になりました。 「熱海?」という提案
もありましたが、最終的に『広島』で私がお世話をすることになりました。 長老は76歳くらいですからこの1年はなかなか微
妙な時間です。 加えて全国各地からお集まりですので、さて何人が集まれるでしょうか。 加えて特別の配慮も必要になってく
るでしょう。                                                   ・

皆さん紅葉の時期を希望されていましたので11月中旬以降になりますね。 宮島付近のホテルに集合→大宴会→翌朝『大鳥居遊
覧』→『厳島神社』→『紅葉谷』→『平和公園』→『お好み村』 こんなルートを思い描いています。 いい思い出にして差し上
げたいと思います。                                                 



















































3月10日


カナダから返信あり


先日ご案内したカナダのお客様に私が撮った写真をお送りしました。 70枚くらい。 そしたら昨日お礼の返信がありました。
「無事に帰国しゆっくりされていますか?」とお尋ねしていたのですが、どうやらそうではなかったみたいです。 「主人は今ベ
ッドの中。 インフルエンザで倒れています。」とありました。 日程から類推すると日本で感染してお持ち帰りになったのでし
ょう。                                                      ・

昨年のこの時期にオーストラリアからお越しになったお客様は京都で感染し、広島で発症して私に譲ってくれました。 どうなん
でしょうね、ちょっとガードが甘いというか、あちらの方は余り気にしていないのかも知れません。 こんど機会があったら聞い
てみたいと思います。 ひょっとすると、ツーリストガイドとしてそういうサジェストも必要なのかも知れません。     ・

その他には、「出発する時にはこちらは(トロント)−20度くらいでした。 日本では12度〜20度という気候でしたので少
々困惑しました。 ところがこちらに帰ってくるといまー2度です。 今度はこちらの気候に慣れないでいます。 暫くはコート
なしでは外出できそうにありません。」といいます。                                 ・

こちらでは10度を下回ると寒くて震え上がる感じですが、つまり−2度くらいなら通常はコートなしで外出しているということ
でしょう。 人間って順応性豊かというか、怠惰というか随分ファジーな生き物のようです。 そういえば一昨年2月にご案内し
たスコットランドの若者もそうでしたね。 私は厚いコートに身を包み厚手の帽子をかぶってそれでも震えていたのに、彼らはコ
ートなし、長袖シャツ1枚という格好で平気で過ごしていました。 「寒くないの?」と尋ねたら「ハハ! 僕らはエジンバラ育
ちだぜ。」と笑っていたっけ。                                           ・





























































3月 3日


お雛様

『ひな祭り』ですね。 我が家には女子はいませんが、何となく春めいた雰囲気を醸す行事ですから、今年も我が家流で『お雛様
』を祝ってやりました。 といっても特別なことはありません。 『菩薩様』のひな人形を飾って、桃の花を活けて、『二人静』
をお供えした、ただそれだけのことでした。                                     ・

『菩薩様』の『お雛様』はhanging scroll(掛け軸)で、結婚前に父親が知り合いの画家に書いて貰ったものだそ
うです。 マンション住まいですから我が家には床の間はありません。 従って少し不細工ですが、押し入れの襖の前にこのよう
に吊下げています。 買って来た桃と菜の花のセットには小さな蕾が付いていました。 「『お雛様』に間に合うように咲けばい
いが・・・」と思いながら砂糖たっぷりの水に活けておきました。                           ・

 

咲きました。 だんだん膨れてきて、今日1輪が綺麗に開きました。 文字通り花を添えて仏間も少し華やかになりました。 そ
してこういう年中行事をことさら大切にしていた『菩薩様』のことを思いながら今日もお勤めをしたことでした。      ・





































































2月26〜27日


ボランティアガイドが終わりました

失敗談・・・端から失敗談ですね。 始めに「26日の朝ホテルのロビーでお目にかかります。 私の写真を添付しますが、念の
ためあなた方の写真を送って下さい。」とお願いしました。 すぐに返事がありました。 「OK!でもMy husband・
is a Caucasian and I am an Asian。 主人は凄く背が高いのですぐに分かると思います。」
とありました。                                                  ・

そうか、アジア系の奥様とコーカサス地方出身のご主人なんだな。 コーカサス人と言えば、多分ちょっと魅惑的な中央アジア系
?と思っていました。 ところがお会いしてみるとご主人は想像とはまるで違って北部ヨーロッパ系のように見えます。 聞いて
みると「祖父の代にスコットランドからカナダに移住してきた。」といます。 「でもあなたは確かCaucasianと言った
よね。」                                                     ・

少し混乱してきました。 そしたら奥様が笑いながら説明してくれたのは、「英語のCaucasianには2つの意味がありま
す。」といいます。 
1つはもちろんコーカサス人、もう1つはwhitemanつまり白人という意味なんだそうです。 知ら
なくて恥をかいてしまいました。 でも、日常的に白人の意でCaucasianを使っているのだろうかと思ってワシントンD
Cにお住いのご婦人に確かめてみました。 答えは簡単、「もちろん日常的に使うよ。 私も主人もCaucasian」  ・

何と幸運な・・・広島城の外周を歩きながら、「あなた海外旅行の経験は?」と聞かれました。 「大昔に東南アジア諸国に派遣
されたことはありますが、最近ではウイーンとバリ島くらいです。 私はpoorですから、あなた方のようなリッチな旅を楽し
むことはできませんね。」と答えると大笑いしながら事情を話してくれました。 ところがこの説明がなかなか理解できなくて。

「We won a price.」 「・・・price?」 「Yes, price.」 「・・・」 そうするとご主人
がスマートホンを取り出して写真を見せてくれました。 舞台の上では奥様が大きなパネルを抱えて沢山の人に祝福されていまし
た。 そうなのか、宝くじか何かそんな催しで日本旅行が当たったのか。 やっと少し理解できました。          ・

「2か所4日間のホテルと往復の航空運賃、それにJR passが当たったの。 あなた信じられる? 名前を呼ばれたとき暫
くは信じられなかった。」のだそうです。 そういう幸運な方もいらっしゃるんだなぁ。 まぁ私の場合はダメですね。 くじ運
が悪いというか、忘年会なんかでよくやるビンゴゲームでさえも当たったことはありません。 ところが、マンションの理事長に
3回、単身赴任寮の寮長、それにこの春から町内会の副会長に当たってしまいました・・・こちらは避けたいと思っていたのに。
何れにしても羨ましいことでした。                                         ・

お昼ご飯・・・宮島のご案内では(弥山登山の予定がなければ)ちょうどお昼時に『厳島神社』を出ることになります。 10時
前に宮島港→商店街を経て→千畳閣・五重塔→厳島神社のルートで大体2時間ですね。 ところがです。 厳島神社の出口にはい
くつか食堂があるにはあるのですが、外国からお見えになるお客様にお勧めできるほどのものは今のところ見当たりません。 一
度お連れした食堂など味も接客も不味くって「これでは二度とお連れできないなぁ。」と思いました。 閉ざされた地域でもあり
一見さんが対象なので、切磋琢磨しなくても客は入るということなのかなぁ。                      ・

他には超有名な『あなご飯』のお店があります。 ミシュランガイドにも紹介されている美味しいお店で、いつも行列ができてい
ますが、こちらは値段が高過ぎてとてもお勧めできません。 お昼は私もご馳走になるだけに、この値段では少し気が引けます。
それに1時間待ちなんてことになると時間ももったいない。 そんなことで、何かいい知恵はないものかと探しておりました。・

ところが、あったんです。 まさかこんなところにと思いますが、味も雰囲気もロケーションもいいcafeを見付けました。・
『六角カフェ』といって、大聖院の山門をくぐってすぐの右側、石段を登って鹿戸を開けると古い庭の中に佇んでいます。 ここ
に来るたびに前を通っていたはずなのに気がつきませんでした。 お茶を商っているんだろうなと思っていましたし、山門を潜っ
たらすぐに左に入って五百羅漢をご案内しますから。                                 ・

このお店に『極み』というメニューがあります。 『稲荷寿司』と『うどん』がセットになっています。 それに小さいスイーツ
がついています。 これだと外国の方をご案内するには最適だと思います。 どちらも日本の伝統的な食べ物ですし、何より味が
とてもよろしい。 そこで今回もご案内しました。 とても喜んでおられましたね。 『うどん』はレギュラーサイズとスペシャ
ルサイズがあって、レギュラーサイズは女性に丁度いい量かなと思います。 もし足りないようであれば『稲荷寿司』を追加する
こともできます。                                                 ・

   

さて今回は・・・26日は宮島、『大鳥居遊覧航路』『千畳閣』『五重塔』『大聖院』をご案内しました。 そして『六角カフェ
』で昼食。 今朝は少し潮が低かったので残念ながら『大鳥居』に大接近とはいきませんでした。 27日は広島。 『縮景園』
では梅の花を見ながら『抹茶』を楽しんで頂けました。 『広島城』は外周の佇まいのみ、それから『平和公園』『平和資料館』
最後に『お好み村』にご案内してlocal foodを楽しんで頂いてホテルにお送りしました。
                  ・

   












































2月18日


ボランティア・ガイドが終わりました

今回のお客様はインドネシア・ジャカルタからお見えになりました。 3人のご婦人でした。 彼女47歳、Mam78歳と友達
50歳のgoing my wayのなかなか一筋縄ではいかない面々でした。 このところアジア系のゲストを担当する機会が
増えています。 今年最初のお客様は中国系オーストラリア人、そして次回26日にはカナダからアジア系の奥様とコーカサス出
身のご主人がお見えになります。 できれば英会話の実戦演習としてネイティブとお話ししたいのですが、依頼メールのお名前か
らはなかなかお国を判断できません。                                        ・

私は広島・宮島のご案内は2日、少なくとも1日半は必要だと思っています。 1日でご案内するとなると相当厳しいことになり
ます。 今回もそうでした。 でも「折角広島にやって来られたんだから最高の経験をさせてあげたい。」と思えばこそスケジュ
ールはどんどん厳しくなっていきます。 たとえば感動的な『大鳥居ショートクルージング』や『お好み焼き』は少なくとも是非
経験させてあげたいと思いますもんね。                                       ・

 

従って、スケジュールを振り返ってみると、まっこと分刻みの連続でした。 彼女達はeating & shopping a
dictでしたが、例えば宮島の商店街では「no shopping please!」とお願いしたりしました。 それでも
それではいくら何でも可愛そうだと思って、「only ten mimuts」と限ってお買い物を楽しんでいただきました。
まぁ全く気を揉むこと、ともかくずっと腕時計と『にらめっこ』でした。                        ・

こんな苦労を知ってか知らずか、ふらり!と屋台に立ち寄って『竹輪』を買って食べたりします。 もうそこに乗船予定のフェリ
ーが入ってきているというのに、何というか全くお構いなしです。 極め付けは広島駅でのショッピング、「買い物は10分だけ
ですよ。」というのにあれこれ物色し、やっと終わったかなと思っていると、また別のものに手を伸ばしたりで、新幹線の改札口
を潜って頂いたのは発車僅か5分前というありまさでした。                              ・

 

全く草臥れるガイドでした。 でも、一応予定通りにお見送りすることができました。 『大鳥居遊覧航海』『大聖院六角カフェ
での昼食』『平和公園』『お好み村でのお好み焼き』と十分に広島・・宮島を楽しんで頂き、満足して広島を後にして頂けて、ガ
イドとしては、まぁこの瞬間が喜びなのでもあります。                                ・

 

さて次回は26日、カナダからお客様をお迎えします。 スケジューリングに入りたいのですが、いま相手方の最終情報を待って
いるところです。 負担は増えますが、できれば2日の日程になればいいなぁと思っているところです。          ・
















































































2月12日


『本場カレー』

「このところ考えていることと言えば食べ物の事ばかりだなぁ。」と気恥ずかしく思ったりしています。 私の頭の中は上から切
っても横から切っても『食べ物』で満たされているんじゃないか、なんてね。 でも連ドラの『ひよっこ』、『あかね荘』の大家
のトミさんが言っていました。 「歳をとるとね、食べることしか楽しみがなくなるのよ。」 一面正鵠をえているかなと思いま
す。 『食べられる内が花』ということもありますし。                                ・

そんなことで今回も『食べ物』のお話し。 先日の病院帰りのことです。 その日は午前中が病院、診察は昼までには終わらない
できっと午後に回ると思っていましたが、予感的中、ドクターとかなり込み入った話になり釈放されたのが3時前でした。 「ま
ぁいいや、これから『お好み村』まで歩いて遅い昼飯を済ませ、少し街をぶらついて『広響コンサート』に行こう。」と考えなが
ら歩いていました。                                                ・

「今から行くけど大丈夫?」と馴染みの『お店』に電話をすると、「スミマセン、今から病院なんです。 ゴメンナサイ。」と返
事がありました。 そやぁ仕方がないなぁ。 でも他の店に行って『減塩』のお好みを作ってくれと頼むのもメンドウクサイ、な
どと思っていると、今まで気が付かなかった道々に、ネパールの家庭料理『カレーライス専門店』を見付けました。 いや、見付
けてしまいました。                                                ・

しかしなぁ、家庭用のカレールーでも1食分2.2〜2.5gの塩分が含まれている。 ましてや外食となると、少なくとも3g
は含まれているだろう。 やはりハードルが高いなぁ。 暫く店頭に佇んで思案しておりました。 しかし久しぶりに『本場』の
カレーも喰ってみたい。 その衝動に駆られました。 「まぁいいや、こんな時間の昼食だから夜は『蒸し料理』か、バナナにコ
ーヒーくらいで軽く済ませて一日の内で調整しよう。                                 ・

こう思い至って暖簾をくぐりました。 店内には浅黒いネパール人が2人(もっとも私にはインド人もネパール人も見分けがつか
ない)、客が2組いました。 暫くメニューを眺めて『カレースープセット』にしました。 カレースープ、ご飯、サラダ、チャ
イの組み合わせでした。 「辛さはどうするかね?」といいます。 甘口、中辛、辛口、激辛に分かれています。 激辛がどの程
度のものか分からないので、いきなりそこにはいけない。 取り敢えず辛口ということにしました。            ・

カレースープにはスライスした筍が入っていました。 あの砂漠の地に筍?と思ってウエーターに聞いてみると、「ネパールやイ
ンド北部には沢山あるよ。 日本のように加工してまでマーケットで売られているようなことはないが、時期にはよく食べる。」
といいます。 カレースープを掬って味わってみるとそれほど辛くない。 「これって日本人の好みに合わせてあるのかね?」と
訊ねたところ「もちろんそうだけど、でも僕らが平生食べるカレーの辛さはその辛口くらいだよ。 ネパールのカレーはそんなに
辛くない。」といいます。                                             ・


それからカレー談議になって分かったことは、インド南部に行くほどかなり辛くなるということ。 スリランカまでいくと信じら
れないくらい辛い。 使っている唐辛子の種類も違うしね。 こんなことでした。 『本場のカレーと言えば舌が痺れるほどの激
辛』と妄信していましたが、実は地域によって大きな違いがあると知ったしだい。                    ・

さて、お味は。 私の舌にはこの『辛口』では物足りませんでした。 ただ、味には言いようもない深みがあります。 我が家の
『家庭料理』で「旨い!」と言っている自分が恥ずかしくなるくらい。 「次回は『激辛』に行こう。」 こう心に決めて予定通
り『ジュピター』でペーパーフィルターを買ってから演奏会場に急ぎました。
                      ・


























































2月 3日


『朴葵姫』コンサート


岩国市、『シィンフォニア』ホールで『朴葵姫』さんのギターコンサートがありました。 昨年12月15日に広響と朴葵姫さん
の『ギターコンチェルト』があったことは紹介しました。 その時のチラシにこの日のコンサートが織り込んでありましたので早
速『シンフォニア』に電話をして購入しておきました。                                ・

もちろん孫も来ていましたよ。 孫にはCDをねだられていて、コンサートの後のサイン会で購入したCDにサインをして貰い、
何を書いたのか、手紙を渡していました。 昨年の12月16日に(広響とのコンサートの翌日)三原『ポポロ』ホールで朴葵姫
さんと村治奏一さん(村治佳織さんの実弟)のデュオがあり、孫はこの時にもCDにサインを貰ったようです。 松葉杖をついて
いたのを覚えていて下さって、「どこかで見たことがあると思っていたら、あぁあの時の女の子なのね。 頑張ってね。」と声を
かけられていました。                                               ・

さて演奏は17曲、20分の休憩を挟んで約2時間の演奏でした。 前半は『ソル』『タレガ』『アルベニス』を中心にギターの
名曲、有名曲を演奏され、後半はwildでadventurous(彼女曰く)な曲で構成されていました。 もちろん『タレ
ガ』の超有名曲『アルハンブラの思い出』も前半に含まれていました。                         ・

広響の友達のヴィオラ奏者が、「いままであれほど雑音のない演奏を聴いたことがない。」と賞賛されていましたが、そういう観
点で聴かせていただくとまさにその通りでした。 ともかく音が柔らかく澄んでいて、しかも卓越した演奏技術でした。 特にト
レモロ演奏は『天使のトレモロ』と言われています。 世界の名だたるギターコンクールを総なめにしてきた美しい演奏を楽しま
せて頂きました。                                                 ・

隣りの席から「これで2500円かぁ。 もったいないなぁ。」と声が漏れていましたが、いやいやそうではなくて、実は田舎町
の文化度を問われているのだろうと思います。 来る23日には東京・紀尾井ホールでリサイタルがありますが、その料金は54
00円だそうです。                                                ・

 

それで、朴葵姫さんの風貌はというと、とても小さな方で幼顔でした。 街角で出会ったらきっとどこにでもいる女子高生くらい
にしか見えないでしょう。 愛くるしい、誰にも愛される『女の子』という感じでした。 ところが舞台に上がるとその容姿が一
変します。 大演奏家然としていて、風格が漂っていました。 とてもいい演奏会でした。 ギターを楽しむ端くれとして、また
近いうちにお目にかかるチャンスがあればいいなぁと期待しています。 楽しみにしておきます。             ・



















































1月31日


『カレーが食えるぞ』バージョンアップ

1月12日、減塩ながら何とか食べられるカレーを作りました。 ただ、味は・・・『十分にスパイシーなのですが、塩分が足
りないため味に締まりがありません。』と書きました。 何とか塩分量を増やさないで美味しく食べられないものか? こんな
ことを考えていたら、思い付いたんです。 Necessity is the mother of invention.
(必要は発明の母)ってことですね。                                       ・

先日根菜を煮る時、たまたま余っていた『菩薩流そばつゆ』の出汁で下茹でをしてみたんです。 ところが、これが思わぬ発見
でした。 出汁で下茹でして僅かな塩分量で煮たところ、これがとても美味しい。 『出汁』の威力を知った瞬間でした。 そ
こでこれにならってカレーに使う水(150cc)の代わりに前出の『菩薩流そばつゆ』の余り物を使ってみたところ、塩分量
は同じなのに(カレールー半かけのみ)、何と『まったり』したカレーが出来上がりました。              ・

嬉しかったですねぇ。 これで心置きなく大好きなカレーが楽しめる。 修正してもう一度レシピを掲載しておきましょう。・
さぁ、今日の昼もカレーだ〜。                                          ・

【材料】                                                    ・
豚コマ    ・・・ 60g(鶏だってうまい)                                 ・
タマネギ   ・・・ 30g                                          ・
ジャガイモ  ・・・ 30g                                          ・
ニンジン   ・・・ 30g                                          ・
水(出汁)  ・・・150cc(出汁を取るのが面倒だったら『顆粒出汁』でもOK。 但し塩分量の少ないものを)  ・
カレールー  ・・・半かけ(1/2人前)(小さく刻みます)                           ・
カレーパウダー・・・小匙2〜3(辛さは好みで調整して下さい)                          ・

【作り方】                                                   ・
材料を適当な大きさに切り、全てを適当な大きさ・深さの器に入れ、カレーパウダーが全て出汁に沈むようにかき混ぜてから電
子レンジ600wで6分です。 ラップはかけません。 それでお味の方はどうかというと、このレシピだとバッチグー。 も
っとも特に塩分を控える必要がない方はカレールー1かけ(1人分)にすれば十分に美味しく頂けるはずです。 この場合カレ
ーパウダーの量は調整してください。                                       ・