9月13日


最後の送別会

Mr.Texanの(多分)最後の送別会を行いました。 19日に広島を発ち、28日に帰国されます。 先日の『お別れ遠
足』の後で、お好み焼きでビールを飲みながら「もう一度食事をしようか。」とどちらからともなく話がまとまりました。 「
次回はフィアンセを連れて行ってもいいか?」と彼が言います。 もちろん大歓迎ですよ。               ・

そして夕刻お二人を阿品駅に迎えました。 お土産がありました。 みかんの島からの贈り物『島そだち』、塩分制限にトライ
している私を思いやって、「塩分の多い『ポン酢』よりこちらがいいだろう。」と選んでくれました。 それに『さきいかキム
チ』、お酒の好きな私が「ちょっとつまむのにいいだろう。」とお持ちいただきました。                ・

さて、今回のメニューですが、『ちらし寿司』と『蒸し料理』にしました。 それと活きのいい鯵がいましたので塩焼きを作り
ました。 『蒸し料理』は彼には何度も食べて頂きました。 そこで今回は『お刺身の盛り合わせ』も考えたのですが、先日の
送別会が『鯛の活き造り』でしたし、それに今日の素材はいま一つでした。 『鰤カマ』はとても美味しいですし、蒸した野菜
は一段と味わい深いです。 この味を彼女にも味わって頂きたいと思いそのように決めました。             ・

 

今日のMr.Texanはいつもと少し様子が違っていたように思います。 気のせいでしょうか。 あるいは私と同じ気持ち
だったかも知れません。 何か思うところがあったかな、いつものあの大らかさはすっかり影を潜めていました。 「『鰤カマ
』をもう一つ蒸してあげようか?」と聞いても返事はうつろ。                            ・

彼女と私は面識があります。 料理のこと、故郷のこと、国籍のこと、様々話しながら飲みました。 Mr.Texanが「彼
女は焼酎、とりわけ芋が好きだよ。」と言いますから早速焼酎に切り替えさらに飲みました。 「焼酎はここ、氷はここだから
勝手に作って飲んで。」といっておいて追加の料理を作ります。 Mr.Texanが食べなかった分、彼女がすっかり平らげ
てくれました。 こうして食べ、かつ飲んで最後の別れを惜しみ、深夜になって電停までお送りしました。        ・





































9月12日



ボランティア・ガイドが終わりました

フロリダからお越しになったご両親とお嬢様を10日から12日にかけて平和公園・宮島にご案内しました。 ご主人68歳、
奥様65歳、お嬢様32歳、後でわかったことですが、ご主人は過酷な自然から肌を守るスキンクリームやanti−agin
g teaの製造、販売を手掛けている大会社のpresident(お別れに際してさりげなく渡されたお土産の中に名刺が
入っていました。)でした。                                           ・

今回のご案内は食べ物でかなり苦労をしました。 お三人とも肉はダメだけど魚介類と卵は大丈夫。 この程度なら比較的扱い
やすいのですが、お嬢様はグルテン・アレルギーをお持ちでパンや麺類、もちろん醤油もダメ。 とすると一体どこで何を食べ
て頂けばいいのか見当がつきません。 かといって折角広島にお出でになったのですから、広島の味も記憶に留めて頂きたい・

多分無理だろうと思いながら『お好み村』の某店に問い合わせてみました。 すると「多分大丈夫。」といいます。 「生地は
使わないで、麺は『こんにゃく』、肉の代わりにイカやエビを使って卵でまとめます。 ヘルシーですから私もよく食べます。
ただソースが心配ですね。」といいます。 そこでソースのメーカーに相談してみたところ、『アレルギー特定原材料7品目(
卵、乳、小麦、そば、落花生、えび、かに)不使用』のソースを開発していることが分かりました。           ・

早速メーカーに出掛けて試食してみたところ、味も殆ど変わりません。 それでも心配なのでメーカーの協力を得て原材料を克
明に調べ上げました。 例えば『増粘剤』には何が含まれているかというところまで全てです。 そしてリストを作り最終的に
お嬢様に確認して頂きました。 こうして広島のlocal foodを存分に楽しんで頂くことができました。 また、観光
協会に問い合わせ、アレルギーに対応していただける宿も推薦させて頂きました。                   ・

 

食事が済んだ後で『縮景園』『平和公園』とご案内するように心積もり(前もって調整済み)をしていましたが、ご主人が膝を
痛めておられて長く歩けないご様子でした。 先様からも「gardenはたくさん見て来たので『平和公園』と『資料館』を
案内して欲しい。」と要望がありましたのでそのようにしました。 紙屋町商店街を突き抜け、いつも通り『爆心地』からご案
内を始めました。                                                ・

『原爆資料館』ではaudio guidanceを使うこともできますし、英文の説明も充実しています。 従って私は説明
をしないで(しないというより、あれだけのものをとてもまともには説明できない)見守るだけに留めています。 しかし、今
回は余りにもあっさりと済ませてしまわれましたので、やはり見ていただきたいポイントは絞って差し上げる必要があるように
感じました。 少し厳しいですが、そのように説明材料を整えておきたいと思います。                 ・

それからすぐに宮島の宿に向かいました。 前もって連絡をさせて頂いていましたが、念のために宿の女将とアレルギーの引継
ぎを行い、お客様と明日の行動を話し合いました。 ご主人が膝を痛めておられますので、当初の予定通り(ロープウェーで獅
子岩まで登り、そこから弥山銀座を歩く。 一旦宿まで下り、着替えと食事を済ませてから『厳島神社』『大聖院』『千畳閣・
五重塔』を見て歩く)には行かなくなってしまいました。                              ・

さて翌日、ご主人はその辺りをブラブラと散策し、その間に奥様とお嬢様は弥山に登ることになりました。 「私達だけなら当
然麓から頂上を目指します。」 平素テニス、カヤック、アクアビックス、ヨガを楽しむ奥様はとても元気です。 そしてスタ
スタと大股に歩かれて、何だか案内人の方が置かれていくみたい。 ところが石段が始まると急にスローダウン、そして最初の
難所にさし掛かった頃にこの山の厳しさにやっとお気付きのようでした。                       ・

峠まで上り詰めた頃には、それでも立て看板の地図を眺めながら「下りはどのコースを下りますか?」という元気が残っていた
ようですが、「まず頂上まで登りましょう。 それからどこを下るか決めましょう。」と辿りついた頂上では随分小声になって
いて結局ロープウェーで下ることになりました。 まぁ正解だったでしょう。 もちろん頂上からのpanoramic vi
ewには大変に感動されていました。                                       ・

 

一旦宿に帰り、昼食を済ませて『厳島神社』周辺に出掛けました。 どうも余り気が進まないご様子でしたが、「ここまで来て
『厳島神社』を見逃す手はありませんよ!」と元気づけながら『大鳥居』経由で神社に入りました。 それから『大聖院』に向
かおうとすると、見上げて「あそこはきつい。」と二の足を踏まれます。 引き返して『千畳閣・五重塔』の登り階段に恐れを
なしてここもパス。 欲のない人達でした。                                    ・

最終日13日は、強いご要望で宿から新幹線フォームまでお送りすることになりました。 タイムテーブルは昨夜のうちにメー
ルをしておきました。 大阪までの『さくら』が満席で少し心配をしましたが、いち早く自由席に並んで何とか座って頂くこと
ができました。 朝は早かったし、毎深夜にセルビア娘との会話もあってかなりきつかった3日間でしたが、随分喜んで頂けて
まぁ役割は果たせたかなと思います。                                       ・












































9月 8日



9月 2日、酔芙蓉が咲いた

今年もその時期になったんだなぁ。 ベランダで酔芙蓉が咲いていました。 まだまだ蕾は固いと思っていましたが、窓を開け
て別の角度から眺めたときそれと気付きました。 気付いたのがもうお昼に近かったので、すでに純白ではなくピンクに染まり
かけていました。                                                ・


 

例年に比べて少し早かったように思って昨年の記録を繰ってみたら9月3日が咲き始めでした。 こんな気候変動の激しい時代
であっても、自然の営みは正直なものだと驚いています。 よく見ると2輪ほど緩んでいる蕾がありますから、これらは明日の
朝には開くでしょう。 今夜はセルビア娘と『酔芙蓉と女性の一生』という話題で盛り上がることにします。       ・


9月 4日、Mr.Texan送別会

台風が迫っていて少し心配していましたが、風も雨もなく穏やかななかなかいい送別会でした。 三越屋上のビアガーデンに5
0名を越える生徒が集いました。 なかなか人気のある先生でしたから。 私はもうNOVAを離れて2年以上になりますから
顔見知りはほんの数えるほどでした。 ただ、「若者にも負けないタフな男だよ。」というMr.Texanの宣伝が効いてい
て、「あぁ、あなたがかの有名なMasatoさん?」と多くの人から声を掛けられました。 きっとクラスで話しのタネにさ
れていたのでしょう。                                              ・


 

中にはいきなり隣にやってきて「私は○○というんだけど、ハイキングが大好きなんです。 今度連れて行ってください。 電
話番号を教えてもらってもいいですか?」という女性もいたりして、どんなハプニングが起こるか分からんなぁ。 会場に向か
う途中で『空豆』を買いました。 減塩中の身にはビアガーデンの『おつまみ』は辛すぎます。 それで袋から取り出してポリ
ポリと齧っていたら、笑いを誘ってこれも結構いい話のタネになりました。                      ・

 

Mr.Texanとこんな写真を撮りました。 決して彼の背が低いわけではありません。 「一度でいいから俺に優越感を味
あわせろ。」と一段低いところに立たせました。 何しろ190cmを越える大男ですから。 私達にはまだ6日に『お別れ遠
足』が残っています。                                              ・


9月 6日、お別れ遠足


「下ったことはあるが、登ったことがない。 一度あの登りを経験しておきたい。」という断っての希望で『四の宮ルート』を
登りました。 このルートは『公式ルート』ではなくて、かつての登山口には立ち入り禁止のロープが張り巡らせてあります。
観光協会に問い合わせたところ、「登っていけないことはありませんが危険を伴います。 登るなら自己責任で。」というご返
事でした。 安易に見えても年に何回か事故があるようです。                            ・

10時に宮島口駅で落ち合いました。 実は2〜3日前から腰の調子が思わしくなく、「週末のガイドを控えてできればいかな
い方がいいなぁ。」などと考えていました。 それに弥山の頂上に雲がかかっています。 台風の余波だろうと思います。 そ
こで、それとなく「雨の心配があるよ。 代わりに山間の温泉にする手もあるよ。」と水を向けてみました。 土地の人の話に
よると、弥山が雲を被ると雨が降るのだそうです。                                 ・

ところが彼はとてもeasygoing、「心配な〜い。 心配な〜い。」と取り合ってくれません。 まぁそれなら仕方がな
いか・・・と歩を進めます。 このルートは山登りをする人にとっては知られた存在ですが、出入り口を押さえられてからは歩
く人はさほど多くないように感じます。 踏み跡が消えている部分もありますし、シダに上半身まで埋まる細道も少なくありま
せん。 慣れない人にはお勧めできません。                                    ・

 

頂上まで登り、展望台で弥山の遠望に別れを告げて下り始めました。 「俺は石段は嫌だよ。」といいます。 「それならこれ
も『公式ルート』ではないけれども『博奕尾ルート』にするか? でも長いぞ。」と話しながらロープウェー乗り場方面に向か
いました。 実のところ、あの登りで体力が尽きていましたし、この腰の様子では下りきる自信がもてません。 どうやら彼も
古傷の膝が心配だったようで、どちらともなくロープウェーで下ることにしました。                  ・

下って桟橋前のホテルでお湯に浸かりました。 こちらは温泉ではありませんが、とても眺めのよい展望浴場になっています。
結構完備されていて830円でした。 汗を流した後で宮島口まで戻り『お好み焼き』でビールにしました。 さてこれが最後
のお別れになるか、来週の頭にもう一度会うか。 そこはまだ未定です。                       ・


週末

週末にはガイドが入っています。 フロリダからお見えになるご家族を10日、11日と広島、宮島にご案内します。 Mr.
Texanによれば、お客様はちょっとタイプの違うベジタリアンのようです。 なんだかsea foodは大丈夫みたいで
す。 ただ娘さんがグルテン・アレルギーですから食事の選択が極めて厄介です。                   ・

そうは言っても折角の機会ですから『広島風お好み焼き』は是非味わって頂きたいので少々知恵を絞りました。 麺の代わりに
『コンニャク』を使うとか、『お好みソース』は小麦を含まない特別のものを準備するなど、いろいろアイディアを貰いながら
やっと準備を終えました。 そんな情報はホテルにもお知らせしておきました。 まぁ準備は整いましたが・・・さて。  ・





































9月 1日



栄養指導

血圧を測定した後でdocterがいいます。 「うん、悪くないようだな。 家での数値はどうなんだ?」 「えェ、少し高
めになっているように思っています。 たまに140台に入ることがありますし、120台に落ちることは少なくなりました。
」「何か塩分が多いものを食べてる?」 「味噌汁が少し辛いかも知れません。」 「そうか、じゃ味噌汁を減らしてみるか。
その様子を見て薬を考えよう。」                                         ・

こんな会話の後で『栄養相談』を勧められました。 そしてすぐに栄養相談室へ。 先ず毎日の食事の内容を聴取されました。
その後で「やはり塩分が多いですね。」と言います。 エッ!と思いました。 確かに味噌汁は少し辛いように思いますがその
他には塩を使う料理は殆どないと思います。」 「えェ、でも意外なものに沢山の塩分が含まれています。 例えばお昼の乾麺
は驚くくらい塩分が多いです。 これはよくないです。 せめて週1回にしてください。 それに雑炊はしっかり出汁汁を吸い
こみます。 従って含まれる塩分を全てintakeすることになります。 これも汁を残すか、できれば止めましょう。 ・

竹輪やソーセージなどの既製品も塩分を多く含みます。 トータルで見るとやはり塩分の取り過ぎになっています。 血圧を下
げるためには、まず塩分摂取量を1日6g以下に抑えてください。 夕食の蒸し料理は理想的です。 ただ、つけ汁に『ゆず胡
椒』を使うと塩分が多くなります。 できればレモン汁などを使ってください。 薄塩ではあっても、塩サバはお勧めできませ
ん。 ましてやメザシには塩分が多すぎます。                                   ・

辛うじて合格したのは朝食だけ。 でも牛乳の量が多すぎると注文が付きました。 こうして私の食生活は完璧に否定されまし
た。 あぁ、今まで何をやっていたんだろう。 そして早速今夜から栄養士の勧める『うす塩』を試すことにしました。 です
が全く物足りません。 やはり今までが自分の思い以上に濃い過ぎたのだ。 ともかく今までのパターンが根本的に覆されまし
た。 間食までも。                                               ・

さてどうしよう。 1から考え直さなければいけません。 何を食えばええんじゃろうと思います。 ともかく冷凍庫にある『
塩サバ』『塩しゃけ』『メザシ』には即刻退場ねがうかなぁ。 「顆粒出汁には塩分が多く含まれています。 昆布や鰹、椎茸
などを使って出汁を取ってみませんか? 沢山作って冷蔵しておくとか、製氷器を使って冷凍しておく手もありますよ。 是非
工夫してみてください。 そして次回の健診日に改めて様子を伺います。」とビシリと決められました。 にこやかな顔で厳し
いことを言う『栄養士』さんでした。 う〜ん!これを目から鱗というべきなのかどうか。               ・


































8月30日



久し振りに弥山に登りました

弥山に登ってきました。 一つには少し涼しくなったら運動を始めなければ・・・このままだと輪を掛けて取り返しがつかない
ことになってしまいそう。 お腹周りのことです。 それに9月6日にMr.Texanと弥山までお別れ遠足をすることにな
っていて、まぁ恰好をつけるというか最後の最後になって無様な姿を見せたくもありませんし。             ・

今日はレッスン開始が3時だったので、これに間に合うように宮島口までの往復を電車にしました。 それから『もみじ谷ルー
ト』を登り、頂上には登らず、『霊火堂』に立ち寄ってすぐに『大聖院ルート』を下りました。 所要時間4時間(door・
to door)というところでした。 レッスン開始の1時間前には我が家にたどり着き、シャワーを浴びてパソコンの前に
座りました。                                                  ・

夏休みが終わったからか、全般には観光客は減っているように思いますが、外国からのお客様は相変わらずですね。 若い女性
の一人旅が目につきました。 またいつものことですが、麓から弥山山頂を目指す人が多いです。 『もみじ谷コース』を登る
うち、4組の男女が下ってみえました。 トルコ? ポルトガル? 南米? そのような顔かたちの方々でしたが、男性は一様
に『あごひげ』を蓄えていました。 挨拶代わりに「nice moustache!」と言ったのですが、beardの間違
いでした。 英語圏の人ではなかったかもしれませんが、それにしてもちょっと恥をかいてしまいました。        ・

足取りはいつになく軽快だったように思います。 もちろん休憩を入れながらではありますが、終始スタスタ(私なりに)でし
た。 でも、『霊火堂』に辿りつくまでの残り数段では膝が笑ってしまいました。 それから暫く『菩薩様』とお話をしてすぐ
に下り始めました。 足取り軽く休憩所まで下りましたが、膝の疲れがボディーブローのように利いてきて、それ以降はすっか
りスローダウンしてしまいました。 石段には全く参ってしまいます。 一歩一歩体重が膝を苦しめます。        ・

戻りのフェリーでアンパンをぱくつき今日の登山を終えました。 デッキの椅子のお隣は180cmは裕に越えていようかとい
う金髪美人でした。 さてどうでしょう。 7月26日以降の登山でしたからひょっとすると後遺症に悩まされるかもしれませ
ん。 でもまぁ来月6日に向けてはどうでも必要な登山でした。                           ・


ギター・コンサート

一昨日、音楽大学ザビエルホールでギター・コンサートがありました。 ソリストはポーランド生まれのマルシン・ディーラさ
ん。 アンドレス・セゴビア、ジョン・ウイリアムスに続く『新しき時代の巨匠』と称されている名手だそうです。 確かに心
を打つ素晴らしい演奏でした。 指板の上を軽やかなタッチで指が滑っていきます。 聴いたこともない不思議な音色が随所に
現れます。 ともかく隔絶したテクニックでした。 もちろん孫も聴きに来ていました。                ・

残念なことがありました。 前もって「これはギターの演奏ですので(他の楽器に比べてとても繊細です)、音の出るもの、特
に携帯電話はマナーモードではなく、電源をお切りください。 先日の大分公演では曲がストップしてしまいました。 どうぞ
ご協力下さい。」と案内があったのに最後の曲で客席の後ろの方から呼び出し音が。 そして曲がストップしてしまいました。
25分にも及ぶ長い曲で極度に集中されていたのでしょうが、その集中力が折れてしまったようでした。         ・

これは奏者に対して本当に失礼なことだと思います。 演奏を中断された後で、少しの時間この曲の解説をしながら集中力を高
め、再び演奏を開始されましたが、これは音楽を愛する者の『基本の基』のマナーです。 広響定期でも時々あります。 当た
り前のことですが、加えて万座の中で大恥をかかないように気を付けたいものです。                  ・

翌日には特別マスタークラスがありました。 プロフェショナルやギター科の学生を中心にマルシンさんが指導されました。・
孫はもちろん、私達の教室の上級者もマスタークラスを聴講したようでした。 私はまだそのレベルになく、聴講しても得るも
のは少ないと思ってご遠慮しました。 孫は完璧にやる気モードに入っていて、一昨日の演奏会でも目がキラキラと輝いていま
した。 末恐ろしいです。                                            ・



















































8月23日



『黄昏亭』で送別会をしました

8月23日、『黄昏亭』にMr.Texanをお招きして『送別会』を行いました。 彼が帰国することは以前にもお話しまし
たが、いよいよその日が迫ってきました。 来月の中ごろには離日されます。 以前お越しいただいた(6月27日)とき、「
次回は『送別会』にしよう。 鯛の活き造りで門出を祝ってあげる。」と約束していました。 そこで、『黄昏亭』を開店し、
ささやかな壮行の宴としました。                                         ・

いろいろな思い出があります。 「一番聞き取りにくい彼から学べば、或は苦手なリスニングが克服できるかもしれない。」と
彼のクラスに入り始めたのがお付き合いの始まりでした。 『週2回,3か月間のman−to−manレッスンで1ランクア
ップ!』という企画があり、これを最後の機会と思い定めて、専任講師に彼を指名してトライしました。 結果的に1ランクア
ップを果たすことができましたが、この間の彼の真摯なサポートは大変なものでした。 そして友情が生まれました。   ・

何人かがこの企画にトライしましたが、レベルアップ・テストに合格したのは私だけだったようで、専任講師として「鼻が高い
」と彼がとても喜んでいたとスタッフから聞きました。 今こうして私が曲がりなりにもボランティア・ガイドを通じて知的な
老後を生きていこうとしている、このことは全て彼のおかげととても感謝しています。                 ・

よく一緒に『遊び』もしました。 しまなみ海道、江田島でのサイクリング、弥山には様々なルートから何回も登りました。・
極楽寺山や竜頭山にも登りました。 登山やサイクリングの後でお湯に浸かり、さっぱりして居酒屋に入り冷たいビールを飲む
のも楽しみの1つでした。 彼には何かしら日本の伝統文化を体験して貰いたくて、どんぐり村で『蕎麦打ち』を体験して貰っ
たり、厳島神社の管弦祭のお供船にもご招待しました。                               ・

そんな思い出を語りながらの『送別会』でした。 料理はこのようなお祝いの席には定番の『鯛の活き造り』と『赤飯』をメイ
ンにしました。 それから『キスの南蛮漬け』を作りました。 『鯛の活き造り』は未だ盛り付けが完成しません。 どのよう
にアレンジすれば見栄えがいいか、なかなかこういうものを頂く機会がありませんしね。 インターネットには沢山の写真が掲
載されていますが、どちらかというと『やり過ぎ、グロテスク』が多いようにも思います。 でもとても喜んで食べて頂きまし
た。 運よく36〜7cmくらいのいい形が手に入りましたが、私は2〜3切れに手を付けただけ、あとは彼がすっかり平らげ
てくれました。                                                 ・

 

赤飯の課題はかなり改善できました。 先日デパートに出掛け、「ルクルーゼのアタッチメントを使って蒸すと蒸しむらができ
る。 理由と対策を聞きたい。」と相談しました。 数日後に連絡があり、「ルクルーゼには重みがあるので、密閉度が高くな
り過ぎて、蒸気が抜けないのではないかと思われます。 アッタチメントと蓋の間に少し隙間を作ってみてください。」と回答
がありました。 それで試してみたところ、完ぺきではないもののかなりの蒸し上がり具合になりました。 This is 
one of Japanese tradition to serve a sea bream and steame
d red rice at the special occasion. これも日本の文化です。         ・

 

大食いの彼のことだからこれだけでは足りないと思い、『キスの南蛮漬け』も作っておきました。 「masato ここで何
回も魚料理を食べさせて貰ったけど、どれも美味しかった。」とお褒めをいただきました。 『キス』や『虎ハゼ』を素焼きに
して作る南蛮漬けは『菩薩様』のおはこでした。 今日はそんなことを思い出しながら作ってみました。 いい味だったとは思
いますが、まだまだ『菩薩様』にはとても適いません。 でもまぁ、こんな1皿でした。                ・

 

更に『付きだし』にと思い、『カボチャの煮物』も作っておきました。 それに『肉じゃが』の準備もしていたのですが、こち
らはちょっと間に合いませんでした。 いずれも熱いうちが美味しい料理ですが、いくつもの料理を同時進行で準備できるほど
の腕はまだまだ持ち合わせていません。                                      ・

それからこれからのスケジュールを話し合いました。 8月中は少し忙しいらしいので9月に入ってから6日に『弥山』に登る
ことにしました。 illegalなルートを登って『弥山展望台』からの景色を見納め、大元公園に下ってホテルの温泉で汗
を流し、近くの店で『お好み焼き』を食べながら、多分・・・最後のお別れをすることにしました。 そうそう、その前に4日
にNOVAの合同送別会があります。 そのようにスタッフから連絡がありました。 もちろん出席します。       ・

 

最後にこんな写真を撮りました。 2人で並んで・・・と思って準備を始めたら、「masatoもっとふざけてfunnyな
写真を撮ろうぜ。」といいます。 それで年甲斐もなくこんな写真になりました。 さすがはアメリカ人だなぁ。 彼の写真は
どれもちょっとおどけています。                                         ・

















































8月20日



『陽の弱り』を感じています。

それは突然にやってきました。 いま言いようのない『悲嘆』の中にいます。 気力もなく暑い部屋に閉じこもって『淋しさ』
と『悲しみ』に耐えています。 大事な人を失いました。 私事を率直に打ち明け、相談できるこの世でただ1人の人でした。

『菩薩様』と姑の確執の中で、姑の妹でありながらいつも『菩薩様』のサイドに立って支えてくれた人でした。 『菩薩様』は
この人を慕い、いつも感謝していました。 『菩薩様』にとっても自分の母親よりも心が許せる人でした。 彼女が朦朧とした
意識の中で天井の一角を見つめながら「おばちゃ〜ん!」と呼びかけたことを思い出しています。            ・

日曜日の夜電話で話しました。 いつもと変わらない朗らかな声でした。 「長男にな、温泉に連れて行ってもろうたが。 大
きな温泉に入ってな、マッサージをしてもろうてな、それから魚の肝やら美味しい料理を仰山食べさせてもろうたが。 広い部
屋で1晩寝てな、贅沢をさせてもろうたがな。」と嬉しそうに話していました。 その話が最後になりました。      ・

火曜日の朝早く妹から電話がありました。 一瞬「こんなに早く電話があるんじゃぁ、いいことではないな。」と思いました。
「おばさんが倒れた。 意識不明で予断を許さんそうじゃ。」 すぐに子供達にも連絡をして見舞いに帰りました。 でも私が
到着する5分前に息を引き取ったそうです。 身体はまだ暖かく、今にも目を覚ましそうな様子で横たわっていました。  ・

水曜日が通夜、木曜日が葬儀、一連のお勤めを済ませて昨日、今日と打ち沈んでいます。 『終楽章を生きる』ということはこ
うして様々な悲しみに耐えていくことでもあるように思います。 I want to live my old age w
ith activity and intelligence. 私は泳ぎ続けるツナのように決して立ち止まらない、そう
思いながら生きてきましたが、いま『陽の弱り』を感じています。                          ・
























8月12日



ボランティア・ガイドが終わりました

今日のお客様はシドニーからお見えになったご夫妻でした。 ご主人71歳、奥様70歳でしたから、お国は違っても価値観は
似通っています。 そういう意味では比較的気楽なご案内でした。 お子様が大阪に住んでおられて、そこを起点にご家族でま
ず京都、奈良、三重の長島温泉を楽しまれ、それからご夫妻で東京見物、箱根、富士、高山と旅をされて今日広島まで来られま
した。 特に山あり、谷ありの自然豊かな高山の風情、それに新幹線の快適さにいたく感動されたご様子でした。     ・

1日で広島、宮島のご案内となるとスケジュールはかなりタイトになります。 その上『お盆ウィーク』の始まりとあって、今
日は予測外のことが沢山起こりました。 8時40分に駅裏のホテルにお迎えすれば、ゆっくり歩いても9時の開門と同時に『
縮景園』に入れると考えていましたが、ロビーに現れた奥様は杖を突いておられます。 スケジューリングに当たって前もって
「歩く方は大丈夫ですか?」と確認していました。 「no problem」とおっしゃっていましたので、その積りでいた
のですが、腰を痛めておられて杖を頼りにゆっくりと歩いてこられます。 「大丈夫です!」と言い切られましたので徒歩にし
ましたが、やはりタクシーを提案すればよかったと後悔しました。                          ・

縮景園内では小橋を渡ったり、段差を歩くときにもお手助けが必要でした。 この辺りはワンランク上の『おもてなし』といえ
るでしょうか。 広島城へはタクシーで向かいました。 タクシーに暫く待って頂いて、内堀外側、北西角から『天守閣』をご
覧いただき、その足で『爆心地』に向かいました。 『原爆ドーム』は写真も撮れないほど大変な人ごみでした。 中国人らし
い若者が何人も私の顔を振り返っては通り過ぎて行ったのは何故でしょう。 分かりません。              ・

いつもは『原爆ドーム』から『相生橋』を渡って『平和公園』に入るのですが、今日はショートカット、『元安橋』経由にしま
した。 『平和の鐘』『供養塔』も見て頂きたかったのですが、奥様の脚を考えると余り無理はできません。 『慰霊碑』から
は『原爆ドーム』『平和の灯』そしてこの『慰霊碑』が一直線に並んでいるのをお見せしたかったのですが、ここもお祈りをす
る人達の凄い行列で、脇からちょろっと見て頂くに止めました。                           ・

そして振り向くと、『原爆資料館』の入り口(東館)からフェニックスホールにかけて(今までに見たこともない)長い行列が
できていました。 「この様子だと入館するまでに1時間、中に入っても身動きが取れないでしょうね。」と話しながら最後尾
に並ぼうとするとお客様から提案がありました。 「私たちは来年もう一度日本に来ます。 その時に改めて案内をしてもらえ
ませんか? それまでには家内は腰の手術を終えてスタスタと歩けるようになっているはずです。」           ・

すぐにタクシーで西広島駅へ、そしてJRで宮島に向かいました。 が、JRも大変な混みよう。 どこかに座らせてあげたい
のですが空席がありません。 「どうでも20分余り立っていただかなければ・・・」と思っていたところ、若いお嬢さん達が
立って椅子を勧めてくれました。 いやいや、これも素晴らしいホスピタリティー、点を稼ぎましたね。 有難う。 「こうい
うホスピタリティー、マナーの良さ、環境の清潔さ、どこに行ってもごく自然にそうであることにとても心を打たれました。」
と話されました。 ちょっと鼻が高かったです。                                  ・

宮島も観光客でごった返していました。 「古い町並みが見たい。」とおっしゃっていましたので、混雑している商店街を避け
『町屋通り』を歩きながら『お好み焼き』を探しました。 お昼に『お好み焼き』を約束していましたし、彼らも楽しみにして
いました。 「確かこの辺りにあったはず」と探すのですがterrible、お盆の間はお休みだそうです。 「どうでしょ
う、お昼は軽食で済ませ、夕食を広島で『お好み焼き』にしませんか?」と提案しましたが、「広島に帰ったらゆっくりしたい
のでここで食べましょう。」と逆提案されて商店街に入りました。                          ・

ところが凄い。 人をかき分けることも出来ず、ただ流れのままに動いていきます。 やっと『お好み焼き』屋にたどり着いて
暫く順番待ちをしました。 ここでも若いカップルが待ち合わせの席を譲ってくれました。 まだまだ日本は捨てたものじゃな
いと思いましたが、お店の方はどうも。 『一見さん』相手の商売なのかなぁ。 「折角ですから美味しいものを食べていただ
きたい。」と思っていましたが、これでは広島だったらとってもやっていけないんじゃないかなぁ。           ・

『厳島神社』では定番の『火焼前』で記念写真を撮ることにしていますが、ここも長蛇の列になっていました。 この暑い中で
はとてもお待たせできません。 やむなく『門客人神社』の脇から大鳥居をバックに記念撮影をしました。 そろそろタクシー
をお願いしておかなければ・・・ところが「1時間待ちになります。」と言われて、お気の毒ですが歩いていただくことになり
ました。                                                    ・


   

ともかく思いもよらないことが次々と起こった今回のご案内でした。 でも見所はそれなりに押さえられたと思います。 お別
れに当たって、「宮島再訪にお勧めの時期はいつですか?」とお尋ねになりました。 「紅葉の時期にお見えになって下さい。
11月の下旬が見頃です。 私でよければ『原爆資料館』を含めてご案内します。」とお話ししてホテルまでお送りしました。


同窓生コンサート

娘達の学校の『同窓生コンサート』がありましたので、ボランティア・ガイドの後で大急ぎで駆けつけました。 広島県民文化
ホールでした。 前夜になって、「もし時間があったら聴きに来てください。 チケットは受付に準備しておきます。」とメー
ルがありました。 この娘はいつもこうなんだから。                                ・

この『同窓生コンサート』は、「またあの校歌が歌いたいよね。」という仲間たちの雑談から始まったのだそうです。 「それ
ならいっそう希望者を募ってコンサートをやろうじゃぁないか。 コンサートの最後に校歌を歌おう。」と話しが発展し、今も
音楽を続けている仲間たちに声をかけて始まった催しと聞きました。                         ・

先ずは参加者がそれぞれの得意分野を披露します。 ピアノ、フルート、クラリネット、ソプラノ、シャンソン、多くの卒業生
が今も様々な形で音楽に携わっています。 そして最後に参加者全員で校歌を歌いました。 私は「娘はドイツリートでも歌う
のだろう。」と思っていたのですが、最後に現れていくつかの宗教音楽に続いて校歌を指揮しました。 最近合唱指揮にも力を
入れているとは薄々気付いていましたが、そうかこういうことをやっているのか。                   ・

私は娘が在校中に何度かこの校歌を聴きました。 「在校中には深く考えず、何となく歌っていたのですが、卒業して改めてこ
の校歌の素晴らしさに気が付きました。」という司会者のご挨拶を聞くまでもなく、本当に心を打ついい校歌だと思います。・
加えて、この人たちの音楽の場が広がれば、その先駆けとなっていただければと、「来年も期待しています。」と声を掛けて会
場を後にしました。                                               ・

















































8月10日


ギターレッスン

ギターのレッスンが終わりました。 と、こうしてギターのことを話しますと、あたかも私のスキルが凄く進歩しているように
見る向きもあるようです。 が、そんなことはありません。 未だに『おはこの1曲』さえ持っていない、そんな程度だと受け
止めておいて下さい。 傾向としては・・・そうですね、何によらず『大口叩き』だったり、『自慢げに』話すことが多いです
から、何割か割り引いて(話半分?)読んで頂くくらいでちょうどよいかと思います。                 ・

さて2曲は前回からの宿題になっていて、すでに指摘(数々の)を受けていましたので、そんなところに気を付けて何とかやっ
つけることができました。 もう1曲は今回が初披露でした。 かなり弾き込んだ積りですが、まだまだ音楽が自分の物になっ
ていないところがあります。 当然のことながら指摘を受けて宿題となりました。 次回からは合わせてFaugとかCaug
とかという訳の分からないコードを暫く勉強します。                                ・

「今年の演奏会は12月18日(日曜日)にします。 会場は東区民文化センター小ホールを確保しました。」のだそうです。
そして「あなたにはこれを弾いて頂きたいのですが、どうでしょう?」と先生が引っ張り出した楽譜は、ベートーヴェンのピア
ノソナタ8番『悲愴』第2楽章。 「ウッ!」 ベートーヴェンと聞いただけで一瞬たじろぎました。 とはいっても流石に師
匠には抗えません。 弾き切れるかどうか、またまた厳しい時間を過ごすことになりそうです。 孫は何を弾くんだろう。 案
外『アルハンブラ』だったりして。                                        ・


茶の湯

セルビアの若い女性に『茶の湯』の話をしました。 まず『茶室・茶道具』、それから『茶室でのマナー』、最後に『お点前と
頂き方』をお話ししました。 なかなか興味を持って聞いて頂いたのですが、最後に「ところで、日本人にとって何故『茶の湯
』がそんなに大切なんですか?」と聞かれて窮しました。                              ・

「『茶の湯』を学ぶことは、日本人の心を学び継承することだ。 『一期一会』は日本人の心の原点だ。」と答えようとしまし
たが、英語がついてきません。 取り敢えず次回に回答を持ち越すことにしましたが、本当にそれだけか? 『一期一会』は確
かに『おもてなし』hospitalityの源流ではあるけれども、『茶の湯』の教えるところはそれだけじゃない。  ・

『侘び、寂び』のように質素なものに優美さを求めようとする心のありようもあるだろう。 『茶室』での立ち居振る舞いは日
本人のマナーそのものである。 また『茶の湯』は『思いやり』と『謙譲の美徳』を体現している。 『数寄屋造り』はいうに
及ばす、『書院造り』の床の間、違い棚等々、建築様式にも大きな影響を与えている。 伝統工芸としての『茶道具』は『物づ
くり』の原点である。 また、『日本料理』や『和菓子』の源流もここにある。                    ・

このように考えていくとと、『茶の湯』はありとあらゆる伝統文化に根差しているのではないかと思われる。 次回はそんなこ
とを整理して回答しようと思っています。 ここ数日こんなことを考えながら過ごしました。 そんな中でふと思いついたこと
があります。 「心の荒廃した時代、『茶の湯』を学校教育に取り入れ、日本人の心のありようを再認識する機会としたらどう
だろう。」 こんなことを考えました。                                      ・


多忙です

ギターのレッスンを終えて、明後日12日(金曜日)にはボランティアガイドが待っています。 シドニーから老夫婦をお迎え
し、1日で広島、宮島をご案内します。 1日の行程としては少し厳しいですが、何とか頑張りましょう。 いつもお話しする
ように、お客様にとってはただ一度の機会ですから、出来る限りの『おもてなし』をして差し上げようと思っています。  ・

13日からはお盆ウイークであるにも関わらず『臨戦態勢』です。 今年も健康診断で潜血が認められました。 「そんなに毎
年毎年!」と思っても、誰も「大丈夫だ!」と証明できませんから、結局ドクターの言いなり、今年も『内視鏡検査』を受ける
ことになりました。 13日から下剤を飲み始め、14日は食餌制限(検査食)、そして15日が検査になります。 検査自体
はどうということもありませんが、空腹とマグコロール(腸内の洗浄剤?)のがぶ飲みに疲れます。           ・

「多分あれだ!」と思い当たることがあり、この潜血をそれほど深刻には受け止めていませんが、そうはいっても余り気持ちの
良いものではありません。 検査をしている誕生月とギターの発表会が毎年重なり、打ち上げの後で採便してしまったしなぁ。
去年も今年も。                                                 ・
























































8月 8日



人間の質

昨日下関まで行ってきました。 ギターのコンテスト会場でのこと、「黒い財布を紛失された方がいらっしゃいます。 椅子の
下などに落ちていないか確認してください。 ご協力をお願いします。」とアナウンスがありました。 私はただ自分の身の回
りを見渡し、それらしいものがないことを確認しただけで終わりました。 ところが、前列に座っていた男性が空席(コンテス
トの参加者の入れ替え時間だったので沢山の席が空いていました。)の椅子を次々と跳ね上げて確認しておられて、そこまでは
できなかった自分を恥ずかしく思いました。                                    ・

夕方になって我が町に帰り、駅から我が家まで歩きました。 我が家に近くなったころ、前を見覚えのある男性が犬を連れて歩
いているのを見ました。 「確かご近所の方だけど、犬は飼ってなかったなぁ。」と不思議に思いつつ追いつきました。 間違
いなくご近所さんでした。 「あなたに間違いないと思っていましたが、その犬はどうなさいました?」と尋ねると、「知り合
いがアキレス腱を切って入院しました。 誰も面倒を見る人がいないので暫く私が預かっています。」といいます。 「どれく
らい入院されるのでしょう?」 「85歳ですからねぇ。 3か月くらいはかかると思います。」 「その間ずっと?」 「そ
うなるでしょうね。」 それは大変ですね。 お疲れ様です。 とお別れしました。                  ・

今日はこうして『人間の質』を問われる2つの事件に出くわしました。 コンテスト会場では、私は実際に自分のごく身の回り
しか確認しなかった。 でも椅子を跳ね上げてまで確認された方がいた。 私だったらその犬を預かれたかどうか、多分引いて
いたかも知れない。 そしてその人たちと私では『人間の質』が違うのだと痛感しました。 例えば空き缶を捨てる人がいれば
拾う人もいる。 私は決して捨てる側の人間ではないけれども、拾う人でもない。 だけれども・・・こもごも『人間の質』に
ついて考えさせられた1日でした。                                        ・


ギターコンテスト


昨日下関の生涯学習プラザで『山口ギターコンクール』がありました。 第44回目だそうです。 9歳の孫娘が初めてコンク
ールに出演しましたので、それでジジバカをしてきました。 孫娘は『小学校3・4年生の部』で、全体のトップバッターでし
た。 このクラスの参加者は少なくて3人(男1人、女2人)だけでした。 でも相当に気合が入っていて、3人とも素晴らし
い演奏でした。 むしろ後の高学年の部、中学生の部を凌いでいたようにも思えました。                ・

孫娘はL.deナルバエスの『牛を見張れによる変奏曲』を演奏しましたが、まぁ驚くほどいい演奏でした。 私にはとても歯
が立ちません。 それで結果は金賞と銀賞2人で、孫娘は銀賞でした。 ジジバカの目からみると、演奏そのものは大差なかっ
たように感じました。 ただ、金賞の女の子は音楽性が素晴らしかった。 そこが評価されたのだろうと思います。 悔しかっ
たかもしれませんが、きっと飛躍の糧になったと思います。                             ・

私の方は明後日がレッスン日で、前回課題として残った2曲と新たな1曲にチャレンジしています。 それと思い出したように
『愛のロマンス(禁じられた遊び)』を練習しています。 この曲は孫娘が小学2年生の時に発表会で演奏しました。 私と彼
女の力の差がいかに大きいか分かろうというものです。 これで『アルハンブラの思い出』を先にやられたら立場も何もあった
もんじゃない。                                                 ・


















































7月31日


暑い日が続きます


暑いですね。 昨夜も一昨夜も深夜の室内温度が30度を超えていました。 しかも翌朝まで室温が全く下がらない状態が続い
ています。 夏の間はいつも『凪』がおさまってから(少し風が動き始めてから)寝室に入るようにしていますが、ここ2〜3
日は深夜になっても風が動きません。 やむなく「真夏ってこんなもんだ!」と諦めて眠りにつくようにしています。   ・

「睡眠不足は健康の敵だから、暑い時には我慢をしないでエアコンを使いなさい。」と従姉妹がいいます。 「寝ている間に冷
えるだろう。 風邪ひくぞ。」と言うと、「寒くなったら冬用の布団を被る。」のだそうです。 それも手かも知れませんが、
実は私はエアコンが苦手なのです。 従ってひと夏の間にも私1人が暮らす限りはエアコンを使うことはありません。   ・

体質的に暑さに強いタイプなのかも知れません。 エアコンを使うと足先がジンジンと冷えてきて、気持ちまで落ち着かなくな
ります。 従って私はエアコンのきいた部屋にいるよりも、暑い戸外をぶらついている方がずっと好きです。 そういう私に連
れられて日中を引きずり回されるゲストは、『顔には出さねど目に涙』、案外うんざりしているのかも知れません。    ・


ボランティア・ガイドが終わりました

29日、30日とイングランド(オックスフォード)からお見えになった若い女性をご案内しました。 日本語が非常に堪能で
したのでそういう面では(英語に課題を抱える私としては)大変に楽なガイドでした。 一方で、『菩薩様』が逝ってからはと
んと女性に縁のない私にとっては、しかも18歳の若い女性ともなると、どのようにもてなせばよいかと戸惑う(さっぱり分か
らない)ばかりで、そういう面ではいつになく厳しいご案内でもありました。                     ・

お父様がイギリスで観光業に携わっておられて、ご自身ガイド(富裕層の優雅な旅でしょう)として広島・宮島にお見えになる
ことがあるそうです。 また、彼女も専門学校で観光に関する勉強をなさっていて、更に大学で観光を学び、「できれば将来日
本でそのような仕事がしたい。」と話されていました。 ならばと、ご案内にもつい力が入りました。          ・

初日は昼過ぎに広島駅にお迎えし、すぐに宮島口に向かいました。 今回も『大鳥居遊覧航路』をお勧めしていましたが、ちょ
っと気がかりなことが。 その刻限の厳島港の潮位が2mくらい、このクルージング船は潮位が2.2mないと『大鳥居』の真
下まで接近できません。 さてどこまで近づけるか? できれば最高に感動して頂きたいですしね。           ・

 

そうですね、『大鳥居』には30mくらいまでは近づけたでしょうか。 毎回高い潮を選んできた私としては少し物足りない気
もしましたが、お客様は「素晴らしい!」とおっしゃっていましたので、まぁ安堵しました。 また、よく澄んでいて緑深い宮
島の自然林を堪能して頂けましたし、『大鳥居』を通して眺める『厳島神社』の壮観にも感動して頂けました。      ・

「私、食べることが大好きなんです。」と宮島の食にも親しんでいただけました。 商店街の僅かの距離を歩く間に宮島名物の
『もみじ饅頭』(なに味だったかな)、最近人気の『安納芋アイス』、『牛まんじゅう』を綺麗に平らげられました。 クルー
ジング船に乗る前にも『もみじ饅頭』を食べていましたし、この小さな身体によく入るものだと感心しながら眺めていました・

それから島内の絶景ポイントを辿りました。 宮島到着が3時でしたし、『千畳閣』『大聖院』『厳島神社』とも門限がありま
すので少々急ぎ足になりました。 某カフェで絶景を眺めながらお茶を差し上げたいと思っていましたが、残念ながらこれも時
間に押されて断念せざるを得ませんました。 『千畳閣』をご覧いただいた後でメインの『厳島神社』、それから『大聖院』に
回りました。                                                  ・

『厳島神社』は言うに及ばず、『大聖院』もなかなかのもので、近年はここを訪れるforeignerが激増しています。・
何に心を惹かれるのか、 研究課題としても興味があります。 ここでは毎回『観音堂』地下の『戒壇巡り』と『摩尼殿』2階
からの眺めをお勧めしています。                                         ・

そして翌日はお昼に『宮島口駅』でお会いすることを申し合わせてお別れしました。 宮島がいたくお気に入りのご様子で、早
朝に周辺を散策してみたいということでしたので翌日の予定を2時間ばかり繰り下げました。 「大鳥居の下まで歩いていきま
した。 それと是非食べたいと思っていた『揚げもみじ』も食べてみました。 思っていた通りとても美味しかったです。」と
満足げでした。                                                 ・

30日はお昼過ぎに『宮島口駅』で待ち合わせました。 スケジュールでは12時03分の広島行に乗るつもりでした。 とこ
ろが彼女が現れません。 40分頃になって「電車を乗り間違えてしまいました。 今広島行きに乗り換えました。」とメール
が入りました。 「???・・・じゃ広島駅でお会いしましょう。 暫く待っていてください。」と返信しておいて電車に飛び
乗りました。                                                  ・

様々誤解がありました。 私は『宮島口駅』の改札口近くにへばりついていましたので、JRに乗っているはずはない。 「と
すると、きっと広電に乗ったのだ」と思っていましたが、どうしたものかJRの改札口を通り抜けて、しかも下り列車に乗って
しまったのだそうです。                                             ・

こういう誤解が生ずると混乱します。 連絡手段としてタブレット端末くらいは持つべきでしょうか。 それと予定は一字一句
正確にお伝えすることが大事だと痛感しました。 例えば、「12時前から『宮島口駅』の改札口でお待ちしています。」だけ
ではなく、「あなたにお会いできるまでそこを動かずにお待ちしています。」くらいまで細かく申し合わせておく必要があった
ように思います。 まぁ広島駅で再会できたのは殆ど奇跡的でした。 今回は電話番号をお知らせしておいて何とか事なきを得
ました。                                                    ・

お昼に『お好み焼き』を計画していましたが、そんなことで時間に押されてしまいましたので、ドーナツでお昼を済ませ、先ず
は『縮景園』に向かいました。 動物がお好きなようで、餌をねだる亀と暫く戯れておられましたね。 『広島城』は北西角か
ら外観だけをご覧になって頂きました。 明日『姫路城』を訪れる予定だそうですから、『広島城』の内部をご覧いただくまで
もないでしょう。                                                ・

その足で『平和公園』にご案内し、著名なモニュメントをご覧いただきました。 まずまずいい時間になりました。 最後に『
原爆資料館』をご覧いただき今日の観光を終えました。 後は『お好み村』で『広島風お好み焼き』を召し上がっていただくば
かりです。 「私は広島焼きがとても好きなんです。」とおっしゃっていましたが、焼きあがっていくにつれ、今まで見て来た
ものとの違いに驚きの声を上げておられました。 それにお味にも満足して頂けたご様子でした。            ・

 

さてこの項は後日『ボランティア・ガイド』の項にも掲載します。 内容的には変わるものはないかと思います。 この項に使
用させていただいた写真はお客様のお許しを得て掲載しています。                          ・




























































7月26日



弥山登山

早朝にメールがあって、依頼されていた子守りがキャンセルになりました。 「だったら登ってくるかぁ。」と即断し準備に取
りかかりました。 まぁ、準備と言ってもそんなに大したことではありません。 着るものを着れば後は飲料水くらいのもので
す。 ウェアだって夏服は極めてシンプルです。 後は忘れ物ですね。 こいつには様々思い出が深い。 部分入れ歯を筆頭に
携帯電話、paspy、それに財布もあったなぁ。 こいつらは必須アイテムなので、忘れるたびに引き返しました。   ・

例によって宮島口まで歩き、フェリーに乗って町屋通りから『もみじ谷』に向かいました。 途中町屋通りの裏手で『誓真釣井
』の写真を撮りました。 誓真は江戸時代末期に宮島に住んだ修行僧で、徳が篤くしかもなかなかのアイディアマンだったよう
です。 水不足に悩む島の人々のために托鉢で資金を調達し、私財を投げ打ち、自ら地形を案じて島内に10本の井戸を掘って
島民の窮状を救いました。 その内4本が現存しています。 島民は誓真の遺徳を偲び、『誓真釣井』として今もその保存に努
めています。 これは私が知った3本目の釣井です。 もう1本は宮島桟橋の向かいにあるようです。          ・
 
 

誓真はまた『宮島杓子』の考案者としても知られています。 当時は島内に産業が少なく、貧困に喘ぐ人も少なくなかったよう
です。 窮状を見かねた誓真は思いを巡らせ、島内に豊富にあった松材を利用し『琵琶』を模した『杓子』を考案して島民に土
産物として売ることを勧めました。 これが大当たりで、実用品として定着し今に至っています。 またその技術が『宮島彫り
』として後の世に継承されることになりました。 宮島の人達は宮島の窮状を救った誓真に感謝し『頌徳碑』を建立して遺徳を
称えています。                                                 ・

という寄り道でした。 さて四宮神社の裏手から『奥もみじ谷』に入り、渓流に沿って登っていきます。 足慣らしをしてきた
とはいえ、まだまだ私の脚は心もとない。 加えてこのルートは『大聖院ルート』ほどには整備されていませんし、自然石もふ
んだんに使われていますから、なかなか脚に堪えます。 その上雨があった後なので滑りやすく、余計な力が入っていたように
も思います。                                                  ・

登り始めは昼前でした。 早くから登った人がどんどん下ってきます。 殆どがwestern countryの方々です。
この人たちはMr.Texanもそうですが、本当にハイキングがお好きなようです。 風情を楽しむというよりスタスタと歩
いていきます。 水への配慮も一向に構わないようで、2人でペットボトル1本というケースも多く見受けられました。 中に
は沢の水をがぶがぶ飲む人もいて、かなりおおらかです。                              ・

峠まであと200mというところでエネルギーの補給をしました。 コンビニで売っている小粒のアンパン4個、携行にも食す
にも便利なので私は毎回これを持参しています。 糖分がしっかり摂れますので疲労の回復も早いように思います。 峠まで登
れば後はスタスタです。 景色を楽しみながら『霊火堂』に至りました。                       ・

例によって『霊火堂』で『菩薩様』と暫く話し、頂上には登らないでそのまま『大聖院ルート』を下りました。 少し慣れたの
か、前回よりは下りやすくなったように思います。 日をおかずあと数回登れば脚力も体力もかなり回復するでしょう。 そう
すればご婦人(少なくても同年齢)に「もう少しですよ。 頑張って下さい。」なんて言われなくて済みます。      ・

明日、明後日も子守が入っています。 それからボランティアガイドがありますから次回は月初めになりますかね。 是非頑張
って登りたいと思います。 極楽寺でもいいのですが、熊の目撃情報がありますし、全国的にも被害の状況が再々報告されてい
ますのでちょっと気持ちが悪いです。 その点宮島には『まむし』はいても熊や蜂はいません。 安心して登れます。 もっと
も昨年『大元公園』で『スズメバチ』の駆除が行われました。 生息域が広がっている可能性があります。 気を付けるに越し
たことはありません。                                              ・



































































7月23日


ちょっと失敗

21日早朝(そんなに早朝でもないか)に宮島に出掛けました。 先日と同様に宮島口まで歩き、『大聖院コース』を休憩所ま
で登って我が家まで歩いて帰る積りでした。 宮島口まで歩いてみて、足の具合は特に問題ないようなので安心して歩を進めま
した。 先ずは『鹿庭屋』のチェック。 29日にイギリスから若いお嬢さんが1人旅でやってきます。 若いといっても18
歳、戸惑いもあります。 そのお嬢さんの投宿先をチェックしておきました。                     ・

それからセルビアのヤングガールとの話題作りに大鳥居周辺を歩きました。 まず『石鳥居』です。 高さ9.7m、周囲4m
の『御影石製一石造り』、1905年の完成だそうです。 御影石は周防大島のものが使われたと聞きました。      ・

ところで『鳥居』の潜り方をご存知ですか? 先ず神社に向かって1礼、それから右側、または左側を潜ります。 真ん中は神
様の通り道になっているので通ってはいけません。 更に右側を歩くときには右足から入ります。 左足から入るとお尻を神様
に向けることになるので失礼に当たります。                                    ・

この日も暑かったです。 鹿も相当に参った様子で、『大鳥居』を背に松の木陰で昼寝をしていました。 厳島神社では『管弦
船』の解体作業が行われていました。 飾りつけは全部外されて屋形の骨組みだけが残っていました。 解体したらまた倉橋島
で保管するんですかね。 詳しいことは分かりません。                               ・

   

『大聖院』の山門を入って石段の下、五百羅漢像があるのをご存知ですか? これも外国の方にはとても人気があります。 そ
れぞれ異なった表情の羅漢様がどなたが寄進したものか赤い縁取りの白いニットの帽子を被っています。 それがまた可愛いと
人気を集めています。 セルビアのヤングガールに似た羅漢様がどこかにおいでになるはずとあちこと探してみましたが見つか
りませんでした。                                                ・

さてそろそろ登ろうかと山門を出て『大聖院コース』を登り始めました。 せせらぎの音、涼風、鳥のさえずり、木漏れ日、こ
んな風情を楽しみながら白糸の滝近くまで登ったとき、ふっと不安が頭をよぎりました。 「今日は21日、確か子守りを頼ま
れた日ではなかったか?」 すぐに携帯を取り出してメールを確認してみました。 間違いありません。 大慌てで電話をする
と、「1時20分までに来てもらえれば大丈夫です。」といいます。 急いで下山しJRで広島駅に急行しました。 事なきを
得たのかどうか? とんでもない失敗をしてしまいました。 毎日スケジュール表を確認することにしているのに、慌てている
とあまりいいことはありませんね。                                        ・


そして今日は弥山

先日と同じパターンで出発しました。 食事の後『連ドラ』を見て、大急ぎで準備をして出かけました。 もちろん今日はしっ
かりとスケジュール表を確認しておきました。 最初に宮島桟橋から『山辺の古道』を歩いてみました。 この『古道』は鎌倉
時代のメインストリートだったようで、その後『町屋通り』、江戸時代末期になって『表参道』が作られました。 次第に埋め
立てが進んだのでしょう。                                            ・

『古道』からの眺めは? まぁ、民家の屋根を眺めるばかりですが、それでも2か所ばかり絶景ポイントがありました。 高台
から『大鳥居』『千畳閣』『五重の塔』が望めます。 また、ちょっと違った角度で『千畳閣』『大鳥居』をみることもできま
した。 ただ、外国の方をこの道にご案内して喜ばれるかどうか、私としては自信がありません。            ・

   

それから暫くその辺りを散策してみました。 ふとした発見もあります。 たとえば『誓真釣井』とか。 こんなところにもあ
るぞ。 それに『誓真頌徳碑』の存在も初めて知りました。 かなり勉強したつもりでもこれでは『宮島検定』はとてもクリア
できないな。                                                  ・

迷路を抜けて『滝町通り』を登りました。 そしてそのまま『大聖院ルート』を辿ります。 「今日はどこまで登ろうか? 『
沢渡り』で引き返すか、そこまで登るんだったら『仁王門』まで登ってもいいか。」などと考えながら『休憩所』で暫く息を入
れて『沢渡り』に至りました。 ここまで登って脚を慣らしておけば、次回に山頂を目指してもmascular infla
mmationに悩まされることはないでしょう。                                 ・

と思いつつ、『仁王門』まで。 そして急な心変わりで、「久しぶりだから『菩薩様』に会ってこようか」と、とうとう『大日
堂』から頂上に至り、『三鬼堂』に下って『霊火堂』で暫く『菩薩様』と話して『大聖院ルート』を引き返しました。 ちょっ
と無謀だったかなぁ。 恐らく明日辺りは・・・筋肉痛に悩まされている・・・そんな予感も色濃い。          ・

『仁王門』から登って、クジラ岩を少し下ったところで3人のご婦人から声を掛けられました。 ここからは再び登りになりま
す。 「ここまで登ればもう大丈夫、もう少しですよ。 頑張って下さい。」 よほど老人に見えたのか、それともヨタヨタし
ながら登ってきたのか。 「いやいや、有難うございます。 頑張ります。」とお答えして再び登りました。       ・

下りは『もみじ谷コース』も考えたのですが、長く使っていない脚を労わって石段は多いものの段差の小さい『大聖院コース』
を下りました。 傷んだ左足薬指にテーピングをすることを教わった効果があって、今日は殆ど痛むことなく下ることができま
した。                                                     ・












































7月19日


登山靴を買いました

梅雨が明けました。 やっと、やっとです。 3〜4日前から私の身体は梅雨明けを感じ始めていましたが、明けてみると長く
苦しんできた『梅雨の病』からすっかり解放されていました。 昨朝はいつになく爽やかな目覚めでした。        ・

昨日スポーツ専門店にでかけ、トレッキングシューズを買いました。 3代続けて失敗してきた登山靴選びに懲りて、今回は専
門家のアドバイスを受けました。 「そんなに高い山に登るわけではないんです。 トレッキングに毛が生えたくらい。 登り
は大丈夫ですが、下りで足が詰んで壊れるほど痛みます。」 こんなお話をして選んでいただいたトレッキングシューズ、踵の
やや深い奴です。                                                ・

それから『中敷き』を勧められました。 彼自身が実際に使ってみて実感したということでしたので、信用して使ってみること
にしました。 これで足の問題が解決し、楽しく弥山行が楽しめたら5000円の投資はそれほど高くはないと思うのですが。
さてどうでしょう。                                               ・


弥山に登りました

といってもほんの触りだけ。 「この靴で一気に遠出はしないでください。 まず近場で歩いてみて違和感があれば相談してく
ださい。」 こんなアドバイスを受けていましたし、何しろ4月29日以来の弥山行でしたので一気に登りつめないで、先ずは
『大聖院ルート』を休憩所まで登って引き返すことにしました。                           ・

9時に出発、宮島口まで歩いてフェリーに乗り、町屋通りを抜けて滝町通りに入り、『大聖院』の脇から登り始めました。 天
気もよかったですし、爽やかな風が渡ってきてとても気持ちがよかったですね。 これだから山歩きは止められない。 休憩所
は6丁目にありますから全体の(弥山山頂までの)4分の1を登ったことになります。                 ・

 

ベンチに座って暫く休憩し、写真を1枚撮ってすぐに引き返しました。 ところで靴の具合はどうだったかというと、今まで痛
んでいた親指から土踏まずにかけての筋は大丈夫だったのですが、下るほどに左足の薬指に痛みが出て、それ以降我が家に戻り
つくまで難渋しました。 戻って靴下を脱いでみると指の付け根に大きな豆ができていました。 豆は仕方ないとしても、この
痛みは何とかしなくては。 またスポーツ店に行ってみようと思います。                       ・

ところで笑い話を1つ。 夕刻にセルビアのヤングガールとインターネットで話しました。 「今日の山登り、cornには難
渋しましたよ。 あなたcornを知っていますか?」「yes、ベジタブルの!」 「そうそう、足の裏で収穫できるやつ。
」 「???」 「冗句ですよ!。 cornはcornでもblisterの方ですよ。」 暫くあって「ハッ!ハッ!ハッ
!」 ご存知でしょうが『トウモロコシ』も『水疱』もどちらも『corn』                     ・


管弦祭

明日20日は旧暦の6月18日、宮島の『管弦祭』の日です。 今日下山して大鳥居方面に歩いていくと『管弦祭』の準備が進
められていました。 『越天楽』の音色が聞こえていましたし、『管弦船』の飾りつけも概ね終わっていました。 火焼前には
仮設のステップが設けられお神輿の出立準備も出来ていました。                           ・


『楽坊』や『祓い殿』では明日の曳き船を担当する水夫達が談笑していました。 明日は4時から神事が始まり、5時に三姫神
をお乗せした神輿が本殿を出立、火焼前を経て大鳥居下で待ち受ける『御座船』(管弦船)にお乗せして『管弦』の音とともに
対岸の地御前神社までクルージングします。                                    ・

戻りは月明かりの中を『長浜神社』『大元神社』を経て大鳥居を潜り火焼前から本殿ご還御となります。 その後、『管弦船』
と曳き船はそれぞれ本殿と客人神社の間の『升形』に入り勇壮に3回転して神事を終えます。 昨年、一昨年は『お供船』で『
管弦船』を追いましたが、ことしはバルコニーから地御前神社前での神事を拝見しようと思っています。         ・
















































































7月14日


『黄昏亭』開店

『茅渟夢想氏』ご夫妻をお迎えして『黄昏亭』を開店しました。 記録を調べてみたら何と昨年の梅雨時以来でした。 1年振
りかぁ。 もっともその間にはお宅にお邪魔してコーヒーをご馳走になりながらお話を伺ったり、ちょっと立ち話ということも
ありましたので、『久し振り』という実感はありませんでした。                           ・

今日のメニューは『赤飯』、ご子息が結婚されたとお聞きしましたのでお祝いの積りです。 それに『ブリカマと根菜の蒸し物
』、『鮎の塩焼き』、『あさりの味噌汁』にしました。 『コイワシ』がいたら薬味をしっかりとまぶした『菩薩流』のお刺身
それに『コノシロの酢のもの』を考えていましたが、最盛期のこの時期に「今日はどちらも入っていませんね。」といいます。
信じられなくて他の店も2〜3軒当たってみましたが、どこにもありませんでした。                  ・

『赤飯』は早朝に起き出して準備をしました。 水に淅す時間を4時間としていますから、お米を研いで水を切り、その間に小
豆を煮て煮汁を取って準備をしました。 何とか間に合いました。 簡単な料理ですが、段取りが大切です。 『ブリカマと根
菜の蒸し物』は『赤飯』が蒸し上がった後ですぐに取り掛かりました。 『ブリカマ』ともなると我が家のスチーマ―(ルクル
ーゼのアタッチメント)では小さすぎます。 残念なことに少し崩れて(トングを使って取り出すときに)しまいました。 或
は蒸し過ぎだったかも知れません。 お味の方はそこそこだったと思いますが、見た目がもう一つでした。        ・

『鮎の塩焼き』は尻尾の先がちょっとこげてしまいました。 何か工夫があるかも知れませんが、まだ思いつきません。 アル
ミホイルを尻尾に巻き付けた(小鯛の時でした)こともありましたが効果はありませんでした。 それにどうもジュワッ!とく
るしっとり感が失われます。 この辺りはガスオーブンの限界ですかな。                       ・

お土産がありました。 『菩薩様』にお花を上げて頂きました。 『バラ』と『カスミソウ』、大好きな花だったのできっと喜
んでいます。 ありがとうございました。 それと『茅渟夢想農園』産の無農薬、有機環境で育った野菜達、『キューリ』『ナ
ス』2種類、『トウモロコシ』も頂きました。 「トウモロコシは育ってくると鳥につつかれます。 他の畑のものは狙われな
いのに何故か我が家のものばかり。 何故なんでしょうね。」 「鳥だって安全・安心な食材を選びます。」 夜になって早速
『キューリ』を頂いてみました。 シンプルに『ひしお味噌』で頂きましたが、みずみずしく渋みがなく、明らかに一味違うと
思いました。 重ね重ねありがとうございました。                                 ・

そんな野菜を使って『茅渟夢想氏』自ら朝食の準備をするそうです。 まずサラダから作り始め、ネギやニラ入りの卵焼きが完
成するまで、所要時間1時間なのだそうです。 「家族からはこんなに沢山作らなくてもいいのに。 もっとシンプルな方がか
えって食欲が湧く。 などと言われています。」と笑っておられました。 まぁ私からすれば、食卓に座ったら朝ご飯にありつ
けるんだったら・・・それ以上はありません。 羨ましいことです。                         ・

野菜造りの他に『アマチュア無線』や『登山』など幅広い趣味をお持ちです。 しかもその1つ1つの奥行が深くて、万事浮薄
な私などいつも恥ずかしい思いでお話を伺わせていただきます。 「地球の反対側、カリブ海との通信に成功しました。」とか
なんと話題の南沙諸島との通信にも成功したと話してくださいました。                        ・

長い長い話が終わり、最後に『抹茶』をお出ししました。 茶器は『菩薩様』が使っていたものがありますが、今まで取り出し
て使う機会がありませんでした。 今日は思い付いて『上用饅頭』を買ってきて立ててみました。 といっても作法を知ってい
る訳ではありません。 真似事みたいなものですが、たまには芳香を味わってみるのもいいでしょう。 何故か落ち着いた気分
に浸れました。                                                 ・

 

そして最後に次回の料理をお約束しました。 次回は『もやし豚』と『いなり寿司』をメインにすることにしました。 その時
には私の足も回復しているかも知れません。 もしそうだったら次回は山の話で盛り上がるでしょうか。 I hope so
です。                                                     ・


やっぱり

2曲は上がったと意気揚々と乗り込んだギターレッスンでしたが、やはり指摘がありました。 1曲目、「曲はいいですが運指
が違います。 最初にp・i・mと指定されています。 その通りに弾いてください。 それに左手の指使いも楽譜の指定通り
にして下さい。」 2曲目、「曲も指使いもいいですが、リズムが違います。 それではワルツのリズムです。」ということで
「それでも、もしや何か不都合なことがあるのではあるまいか?」という不安の方にぶち当たってしまいました。     ・

それで次回レッスンまでにきちっ!と上げてくるように指示されました。 一旦指に覚えこませたものをクリアにして、新たに
習得するとなると結構時間がかかります。 メトロノームにもお世話にならなければならないでしょう。 本当に私のI/Oは
フレキシブルに動いてくれません。 OSもI/Oも錆び付いています。                       ・


































7月12日


風邪ひきさん


蒸し暑い日が続いていました。 ところが7日だったか8日だったか、とても寒々とした日がありました。 おそらく台風の影
響だろうと思います。 連日の熱帯夜でしたが、久しぶりに涼やかな夜を過ごすことができました。 でもこういう時に事件は
起こりがちです。 窓を開け放ち薄着で眠っていたところ、翌朝にはすっかり風邪を引いていました。          ・

娘のお姑さんは「歳をとると抵抗力が落ちますからね。」といいます。 確かに。 それから昨日まで『鼻水』『くしゃみ』『
疲労感』『筋肉痛』『思考力皆無』に悩まされ続けました。 しかもよせばいいのに孫にせがまれて土曜日に水泳に行ったもの
ですからそれも堪えました。                                           ・

日曜日、月曜日はギターの練習もできず葛根湯をあおっては家でゴロゴロしていました。 ただ、疲れた身体が糖分を要求して
きましたので近くのマーケットでチョコレートを買ってきてむさぼりました。 それが効きましたかね。 今朝になってやっと
回復の兆しが見えてきました。 痰が絡むようになりましたのでそれと分かります。 頭もだいぶすっきりしてきました。 ・

おかげでギターの練習は捗りませんでした。 発表会からもう1月近くになるのに、明日のレッスン日を控えて一番大切な時期
にこんなことになってしまったものですから、目標の3曲をあげることはできませんでした。 とはいえ、上がったと思ってい
る2曲にも指摘があるやも知れません。                                      ・

明後日木曜日には昼食に『茅渟夢想氏』ご夫妻をお招きしています。 久しぶりに積もるよもやま話に花を咲かせることになる
でしょう。 メニューは概ね決まっています。 まぁ今までのパターンで読める範囲ですかね。 アレとアレ、ただ市によって
は思惑通りにいかないこともあるでしょう。 何れにしても久しぶりのおしゃべりを楽しみにしています。
        ・


















































7月 8日


広響定期

7月8日(金)は広響第362回定期演奏会でした。 今回の指揮は来年度から広響の音楽総監督に就任される予定の下野竜也
さんでした。 私は以前から何度もこの人の指揮を見てきましたが、素人目にも非常に分かりやすい指揮に共感してきました。
ともかく歯切れがいいです。 これだと奏者もやり易いのではないかと思い某奏者に尋ねてみました。 「観客側からみてもそ
れが分かりますか? ヘ〜!」というご返事でした。                                ・

現音楽総監督の秋山さんは広響の音楽性と前向きな姿勢に好感をもたれ、自ら志願して18年に亘って広響を指導してこられま
した。 定期演奏会前のリハーサルをたびたび拝見してきましたが、穏やかで誠実な指導ぶりでした。 営々と積み上げてこら
れた技術の上に、下野さんの気鋭をえて今日の演奏の中に迫力と感情が沸騰しているのではないかと感じました。     ・

ブリテンの『シンフォニア・ダ・レクイエム』は鎮魂曲ですから全体に重苦しい雰囲気で終始しますが、冒頭のティンパニー、
そして中盤を過ぎたあたりのパーカッションと管が錯綜しながら、感情がほとばしる部分との切り替え、メリハリは素晴らしい
と思いました。 下野さんの時代に花開くという予感がします。                           ・

演目の2曲目はバッハの『シャコンヌ』でした。 『シャコンヌ』は元々ヴァイオリンの変奏曲ですが、今回は斎藤秀雄先生が
オーケストラ版に編曲したものでした。 この曲もなかなかいい曲で、うっとりと聴かせていただきました。 編成はなかなか
ややこしくて今回のものは『弦楽合奏版』、youtubeには小沢征爾さんの指揮で斎藤記念の『フルオーケストラ版』もア
ップされています。                                               ・

『シャコンヌ』続けます。 もちろんヴァイオリンソロ、その他にはピアノソロ、チェロソロ、ギターソロなどもあるようです
が、私は中でも中村めぐみさんのフルートソロがとても好きです。 中村めぐみさんは広響のフルート奏者ですが、合わせてフ
ルートフェスタ山口を率いておられ、そこで2012年に演奏されたものがyoutubeにアップされています。 私が言う
より聴いてみていただくのが一番だと思います。 間違いなく心を揺さぶられると思います。              ・

ちなみにギターソロの『シャコンヌ』は私のギターの師匠の十八番でもあります。 私のギターの終着駅はこの曲になるのでし
ょうか。 高望みでしょうが、ここまでいけたら誠に素晴らしいことだと思います。                  ・